『宗谷』『羊蹄丸』 オススメ度:★★★☆☆



お台場の「船の科学館」には、見学可能な船が2つあります。
南極巡視船「宗谷」と、青函連絡船「羊蹄丸」
この船たち、内部に大量のマネキンが設置されてるんです。
平方メートルあたりのマネキン数なら、三越にも負けてません。
で、それが、ことごとく珍妙でして。見ごたえあるんです。
詳しくご紹介していきましょう。
 

前フリの宗谷



「宗谷」は昭和時代に活躍してた南極観測船。
1956年、南極へ行った実物です。
その航行には、国産ダッチワイフの初号機が搭乗してたらしい。
俗に「南極1号」と呼ばれてるやつです。
文部科学省が作成したって聞いたんですけど、ホントなんでしょうか。
都市伝説かな。





船内のいたるところにマネキンが設置されてるんですが、どれもこれも8頭身。
欧米人スタイルですね。
デパートのマネキンと同タイプ。





医務室や船員の寝室なんかも、この通り再現してます。
こんな具合に「宗谷」は、いたってシリアスな雰囲気。
まあ、前フリです。前フリ。




すげえ作り込み度の「羊蹄丸」

珍スポットとしての本命はコチラです。羊蹄丸。



「羊蹄丸」は、青森と函館を行き来してた連絡船。
青函トンネルが完成するまで、多くのお客さんを運びまくってました。
お疲れさま。





羊蹄丸入り口で、出迎えてくれる船長ロボ。
手や口を動きながら、船の説明をしてくれます。
お、コッチはやけに凝ってるじゃないか、と期待が膨らむます。





で、最高にクールなのは、ココ。青森再現ゾーン。
このゾーンだけ薄暗くって、昭和の北国の荒涼とした雰囲気をかもし出している。





で、これですよ、これ。
このマネキンの人間臭さ
小道具の生活臭さ。
民族博物館なんかで昭和の町並みを再現してるとこって、結構あるんですがね。
そういうとこより、さらに一歩踏み込んだ生々しさがあります。





マネキン配置が、また良いんだ。
小学生がランドセルをおろす前に、せっせと手伝いはじめてるんですね。
生活のリズムが滲み出てる。





しかも、この顔力。
なんて人間臭いんだ。
1つ1つ、マネキンが違う顔してるんですよね。
製作に、かなり経費がかかってそう。





犬だって、この通り。
ありきたりのカワイさじゃない。
間が抜けてて、それでいて人懐っこい表情。





服装も、良いでしょ。
キレイにまとめようとしてない。
この時代のリアルが反映されてる。





シャケ引きづってるオバさん、とかね。
なんとも言えない表情してらっしゃる。
コンクリの壁も、微妙な水汚れを表現してるんですよ。
作りこんでんなー。





別れを惜しむ女。
こういうストーリー性があるのも楽しい要素。

と、まあこんな具合。
1つ1つ、鑑賞に堪えうるマネキン群です。
ここに紹介したの以外にも、人間味溢れるのがたくさん突っ立ってます。
1000円の共通券を買えば船の科学館にも入れるんでね。
かなりオススメのスポットです。







「宗谷」「羊蹄丸」の情報
 オススメ度:★★★☆☆
アクセス:ゆりかもめ「船の科学館前」から徒歩3分 地図
住所:東京都品川区東八潮3-1
電話:03-5500-1111
営業時間:10:00~17:00(平日)/10:00~18:00(土日祝)
定休日:なし
予算:大人1000円(船の科学館と共通)
関連URL:船の科学館公式サイト