『田谷の洞窟』 オススメ度:★★☆☆☆

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神奈川県の大船駅にある人工洞窟。
定泉寺ってお寺の中にある。
なんと鎌倉時代から修行僧たちが彫り続け、いまや全長1kmにも及んでいるのだ。
詳細をご案内しましょう。
 

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道路を歩いてると突如あらわれる「田谷の洞窟」の看板。
え?こんなとこに洞窟が!?って思っちゃうくらい、普通の道路沿いだ。



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矢印の方向へとむかうと、定泉寺というお寺がある。
田谷の洞窟は、このお寺の奥に併設されている。



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これが洞窟の受付。
ココで大人は400円を払う。
「観光気分で騒いじゃダメ。修業の場だよ」ってな趣旨の警告が貼られていた。
きっと、お化け屋敷的なノリで来る人もいるのだろう。



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受付ではシンプルなパンフレットと、ロウソクをくれる。



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洞窟内部は薄暗いので、ロウソクを燭台にのっけて進むことになる。
うーん、雰囲気出るなあ、このギミック。



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田谷の洞窟入り口

入り口の周りに植物が生い茂ってて、どうです、雰囲気あるでしょう。
洞窟内は撮影禁止なので、写真はここまで。
では、内部の様子を説明しますね。

内部は薄暗いものの、ところどころ電灯が点いてるので、ロウソクが無くても歩けるぐらいには明るい。
道幅は狭くて、大人2人が横に並ぶといっぱい。
クネクネと曲がりくねっており、高低差もある。
いかにも不思議のダンジョンといった感じで、くさったパンとか正義のソロバンとか落ちてそうだ。
天井や壁などいたるところに、仏さまや曼荼羅が刻みこまれていて、膨大な手間がかかっていることが分かる。
なにもない洞窟内部では集中力が高まるし、念仏を唱える声もよく響く。
そりゃあ、仏さまを眺めながら、念仏を唱えたら、宗教的興奮はマックスだろう。
洞窟って、宗教儀式にすごく適したライブハウスだ。

順路は決められているため一方通行なのだが、ところどころ分岐点があり、侵入禁止の看板が貼られている。
一般人が入れるのは全長1kmのうち、約250mとのことだから、4分の3は入れない。
宗教的に入ってはいけないエリアだったり、あるいは、普通に崩壊していて危なかったりするらしい。
うーん、いったい、その先にはどんな光景が繰り広げられているのだろうか。気になる。
将来僧になって内部潜入したいものだ。

ところで、今回、いしださんという仏のように穏やかな人と行ったんだけど、彼のロウソクはまったく消えず、私のロウソクだけ何度も消えた。
まるで風が吹いていないのに、なぜだか、早い時は10秒ほどで消える。
消えるたび、いしださんから火を分けてもらう。
でも、すぐ消えるので、またもらうの流れを、カラクリ人形のように20回くらい繰りかえした。
同じスピードで歩いているのに、なぜ私のだけ、やたら消えるのだろうか。
修業の場ということもあるし、心の汚れに反応しているのかもしれない。
だとすれば、私ほど邪念や雑念がない人間のロウソクが消えるのはおかしな話しである。
仏さまも見誤りをするのであろうか。



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洞窟から出たところには、願い事を書くためのロウソクが売られていた。
七夕の短冊のように、ロウソクに願いごとを書くのだ。
あとでソレを燃やしながら、住職さんが祈願成就をしてくれるらしい。
私は200円で1本買い「年収5千億にしてください」「巨乳の幼なじみが欲しいです」「しかも、その巨乳の幼なじみは私を好きで好きで仕方ないのです」「顔は宮崎あおいか木村カエラに違いありません」などと、ロウソクが真っ黒になるほど書きまくった。
雑念や邪念がない私ならではの、ささいなお願い事である。

という具合です。
神秘的なスポットがお好きな方にはオススメです。







「田谷の洞窟」の情報
オススメ度:★★☆☆☆
アクセス:「大船駅」からバスで15分
住所:神奈川県横浜市栄区田谷町1501 地図
電話:045-851-2392
営業時間:9:00~16:30
定休日:とくになし
予算:大人400円
関連URL:珍寺大道場