『三日月村』 オススメ度:★★★☆☆

ちょっと遠出シリーズ。東京から車で約2時間。
群馬県薮塚駅にある木枯らし紋次郎をモチーフにしたテーマパークだ。
紋次郎がテレビドラマ化され、大人気だった昭和後期に作られた。
今となっては、そのインパクトが弱い題材ゆえに、存続の危うい珍スポットと化している。
では、詳細をご案内しましょう。

三日月村は、江戸時代の貧しい村という設定。
なので、園内では円は使えず、受付で寛永通宝に両替してもらうシステムだ。

茶屋の前を通りがかったら、店員のオバチャンが麦茶をご馳走してくれた。
三日月村の凄いとこは、従業員のサービルレベルが異常に高いということだ。
田舎の素朴なオバちゃんたちで、みんなすげえ優しい。
こんなマイナーなテーマパークに、よくぞこれだけの人材を揃えたものだ。
この点だけは、ディズニーランドに一切負けてない。
園内には4つの施設があるので、以下、1つずつ紹介しましょう。
■屋敷全体がパズルになっている「カラクリ屋敷」

屋敷全体が迷路になっているアトラクション。
壁を押し上げたり、隠し階段を見つけたりと、パズル感覚で謎を解いて部屋を進んでいく。
インストラクターのオバアちゃんが1人ついてくるんだけど、謎を解くたび「そういうことでーす」と叫ぶのが、ポップでカワイイのだ。
友人は「あのオバアちゃんなら抱ける」とまで言っていた。
途中、地下室に降り、登り階段を見つけるというミッションがある。
ダミー階段にだまされて、5分くらい足止めをくらっていたら、待ちきれなくなったのか頭上から「そういうことでーす」とオバアちゃんの声が聞こえた。
おいおい、何がそういうことなんだ。
声のする方向に移動すると、そこにあったのは真実の登り階段。
「ああ、正しい方向へ導いてくれたのか」と階段を登ると、オバアちゃんはもう1度「そういうことでーす」と言った。
■ひたすら暗い洞窟「怪異現洞」

三日月村で1番新しい施設。
ちょっとジャンル分けが不能なアトラクションだ。
基本的には、真っ暗な洞窟で1本道なのだが、ところどころにセンサーで反応して動く岩や棚などあり、その裏にまた通路が続く。
なんだ、これ?どういう趣旨?
と疑問を抱きながら歩くこと5分。

最後に置かれていたのは、手作りの七福神人形であった。
まさしく、怪異。
名前の通り、謎めいた洞窟だ。
■床が傾いた部屋「不可思議土蔵」

床が傾いた蔵。
視覚での認識と、実際にかかっている重力の向きが異なっているため、まともに立っていられない。
僕は入ったとたん平行感覚が乱れ、後ろの壁へと、ドラゴンボールの戦闘シーンさながらに吹っ飛んだ。

普通に立っていても、傾いて見える。
高尾山トリックアート美術館にも「超重力の部屋」という似たようなアトラクションがあったが、こちらの方が傾きが鋭い。
面白がって20分近く、蔵の中をウロチョロしていたら、すっかり気持ちが悪くなり、激しい吐き気を催した。
■展示の数が少なすぎる資料館「かかわり~な」

木枯らし紋次郎資料館、その名も「かかわり~な」
おい、名前はそれでいいのか。
絡操屋敷、怪異現洞窟、不可思議蔵ときて、突如、かかわり~なである。
漢字へのこだわりはどこへ行ってしまったのだろう。
一貫性がガラガラと崩れる破壊的ネーミングセンスだ。

入り口で、木枯らし紋次郎のぬいぐるみがお出迎えをしてくるのだが、どうみても所ジョージ。
ほっぺたから口にかけてのシルエットは、まんまデフォルメ所さんではないか。
これを見たら、所さんも目がテンだろう。

原作者の笹沢氏についての資料や、木枯らし紋次郎グッズなどが展示されているのだが、いかんせん数が少ない。
上記写真の部屋にいたっては、1つの部屋にパネルが2枚貼られているだけであった。
空間を大胆に使ったコーディネイトと表現しておこう。

このボックスには「のぞいてみなせ~」と書かれた穴が4つある。
なにごとかと覗いてみると、木枯らし紋次郎テレビシリーズの静止画が見えるだけなのだ。
「え?どうゆうこと?」と覗いた者は、みな一様に困惑していた。
人を混乱させる資料館など、そう滅多にあるもんじゃない。
■心霊写真撮影ポイント

では、最後に三日月村で撮れてしまった心霊写真をお見せしよう。
2階の窓にご注目いただきたい。
とんでもないものが映っているのが、お分かりだろう。

おいおい、恐すぎるだろ、この人形。
肌が完全に生気を失っている。
村にお越しの際は、ぜひここで写真を撮っていただきたい。
という具合である。
まあ、珍スポットは珍スポットなんだけど、普通に楽しめるテーマパークでもある。
すぐ隣に併設しているジャパンスネークセンターと合わせて巡ることをオススメします。
■「三日月村」の情報■
オススメ度:★★★☆☆
アクセス:東武桐生線「薮塚駅」から徒歩10分
住所:群馬県太田市薮塚町3320 地図
電話:0277-78-5321
営業時間:9:30~16:00
定休日:金曜日
予算:アトラクションセット券1575円
関連URL:公式サイト

ちょっと遠出シリーズ。東京から車で約2時間。
群馬県薮塚駅にある木枯らし紋次郎をモチーフにしたテーマパークだ。
紋次郎がテレビドラマ化され、大人気だった昭和後期に作られた。
今となっては、そのインパクトが弱い題材ゆえに、存続の危うい珍スポットと化している。
では、詳細をご案内しましょう。

三日月村は、江戸時代の貧しい村という設定。
なので、園内では円は使えず、受付で寛永通宝に両替してもらうシステムだ。

茶屋の前を通りがかったら、店員のオバチャンが麦茶をご馳走してくれた。
三日月村の凄いとこは、従業員のサービルレベルが異常に高いということだ。
田舎の素朴なオバちゃんたちで、みんなすげえ優しい。
こんなマイナーなテーマパークに、よくぞこれだけの人材を揃えたものだ。
この点だけは、ディズニーランドに一切負けてない。
園内には4つの施設があるので、以下、1つずつ紹介しましょう。
■屋敷全体がパズルになっている「カラクリ屋敷」

屋敷全体が迷路になっているアトラクション。
壁を押し上げたり、隠し階段を見つけたりと、パズル感覚で謎を解いて部屋を進んでいく。
インストラクターのオバアちゃんが1人ついてくるんだけど、謎を解くたび「そういうことでーす」と叫ぶのが、ポップでカワイイのだ。
友人は「あのオバアちゃんなら抱ける」とまで言っていた。
途中、地下室に降り、登り階段を見つけるというミッションがある。
ダミー階段にだまされて、5分くらい足止めをくらっていたら、待ちきれなくなったのか頭上から「そういうことでーす」とオバアちゃんの声が聞こえた。
おいおい、何がそういうことなんだ。
声のする方向に移動すると、そこにあったのは真実の登り階段。
「ああ、正しい方向へ導いてくれたのか」と階段を登ると、オバアちゃんはもう1度「そういうことでーす」と言った。
■ひたすら暗い洞窟「怪異現洞」

三日月村で1番新しい施設。
ちょっとジャンル分けが不能なアトラクションだ。
基本的には、真っ暗な洞窟で1本道なのだが、ところどころにセンサーで反応して動く岩や棚などあり、その裏にまた通路が続く。
なんだ、これ?どういう趣旨?
と疑問を抱きながら歩くこと5分。

最後に置かれていたのは、手作りの七福神人形であった。
まさしく、怪異。
名前の通り、謎めいた洞窟だ。
■床が傾いた部屋「不可思議土蔵」

床が傾いた蔵。
視覚での認識と、実際にかかっている重力の向きが異なっているため、まともに立っていられない。
僕は入ったとたん平行感覚が乱れ、後ろの壁へと、ドラゴンボールの戦闘シーンさながらに吹っ飛んだ。

普通に立っていても、傾いて見える。
高尾山トリックアート美術館にも「超重力の部屋」という似たようなアトラクションがあったが、こちらの方が傾きが鋭い。
面白がって20分近く、蔵の中をウロチョロしていたら、すっかり気持ちが悪くなり、激しい吐き気を催した。
■展示の数が少なすぎる資料館「かかわり~な」

木枯らし紋次郎資料館、その名も「かかわり~な」
おい、名前はそれでいいのか。
絡操屋敷、怪異現洞窟、不可思議蔵ときて、突如、かかわり~なである。
漢字へのこだわりはどこへ行ってしまったのだろう。
一貫性がガラガラと崩れる破壊的ネーミングセンスだ。

入り口で、木枯らし紋次郎のぬいぐるみがお出迎えをしてくるのだが、どうみても所ジョージ。
ほっぺたから口にかけてのシルエットは、まんまデフォルメ所さんではないか。
これを見たら、所さんも目がテンだろう。

原作者の笹沢氏についての資料や、木枯らし紋次郎グッズなどが展示されているのだが、いかんせん数が少ない。
上記写真の部屋にいたっては、1つの部屋にパネルが2枚貼られているだけであった。
空間を大胆に使ったコーディネイトと表現しておこう。

このボックスには「のぞいてみなせ~」と書かれた穴が4つある。
なにごとかと覗いてみると、木枯らし紋次郎テレビシリーズの静止画が見えるだけなのだ。
「え?どうゆうこと?」と覗いた者は、みな一様に困惑していた。
人を混乱させる資料館など、そう滅多にあるもんじゃない。
■心霊写真撮影ポイント

では、最後に三日月村で撮れてしまった心霊写真をお見せしよう。
2階の窓にご注目いただきたい。
とんでもないものが映っているのが、お分かりだろう。

おいおい、恐すぎるだろ、この人形。
肌が完全に生気を失っている。
村にお越しの際は、ぜひここで写真を撮っていただきたい。
という具合である。
まあ、珍スポットは珍スポットなんだけど、普通に楽しめるテーマパークでもある。
すぐ隣に併設しているジャパンスネークセンターと合わせて巡ることをオススメします。
■「三日月村」の情報■
オススメ度:★★★☆☆
アクセス:東武桐生線「薮塚駅」から徒歩10分
住所:群馬県太田市薮塚町3320 地図
電話:0277-78-5321
営業時間:9:30~16:00
定休日:金曜日
予算:アトラクションセット券1575円
関連URL:公式サイト
貴重な情報有難うございます。