『花の舞 両国店』 オススメ度:★☆☆☆☆

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両国にある居酒屋さん。
店内に本物の土俵がドカーンとあるんです。
土俵のわきには
「相撲協会の指導により、女性の土俵への立ち入りはご遠慮下さい」
なんて注意書きがついてました。
うん、相撲協会の指導は、じつに細かい点にまで行き届いてますね。
では、詳細をご案内しましょう。
 

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両国駅から徒歩0分と、アクセス抜群。すぐ横には両国国技館もあります。
観光地ならではの、顔だしパネルも設置されてますよ。
じつは僕、両国駅に住んでるんでね、ここ毎日通り過ぎてます。

両国に住んでると、お相撲さんをよく見かけるんですよ。
とくに八百長問題で場所が休みだった時期は、きっと暇だったんでしょうね、マンガ喫茶とか道端とか町のいたるところに転がってました。
お相撲さんってベビーパウダーみたいな独特の甘い香りがするんで、1km先からでも「あ、いるな」って分かります。
まだ視界では捉えてないのに、匂いだけでその存在を把握できるんです。
で、曲がり角を進むと、あんのじょう2~3人転がってたりするので、自分が鼻のきくケモノにでもなった気分です。
体格といい、匂いといい、お相撲さんはつくづくスパイ活動に向かないですね。
いったいどんな仕事になら向くのでしょうか。



両国の名所をモチーフにした内装

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300人以上が入れる大きなお店です。
のぼりや提灯が飾られ、「これぞ外人が思い浮かべる日本」って雰囲気です。
個室もたくさんあり、それぞれ相撲部屋って設定で「稲妻部屋」「大砲部屋」などと名づけられてます。
こりゃあ、外国人観光客はテンションあがって「OH!ジャパニーズカルチャー!ドスコイ、ホ~イ、ドスコイドドスコイ!」とか言いながら四股を踏みそうです。外国人って、ほんと感情表現が豊かですね。
平日12時ころに行ったんですけど、客層は地元のサラリーマンと観光客で半々でした。



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回向院とか両国周辺の名所をモチーフに作られた客席もあります。
あ、ちなみに回向院ってのはネズミ小僧の墓があるお寺でして。
その墓の前立ては削って持ち帰ることが出来るんです。ご興味ある方は過去レポをご覧下さいなー。



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はい、こちらがメインの土俵でございます。
土俵まわりは升席みたいな客席になってます。
しっかし、こうして間近で見ると、土俵って結構小さいんだなー。

定期的にイベントも行われてて、毎週水・金・土には「相撲甚句」が開催されてます。
相撲甚句ってのは7・7・7・5調で詠む歌の一種で、土俵上に5人くらいが輪になって立ち、中央の1人が歌います。
で、周囲の人たちは「どすこい、ほーい、どすこいどすこい」といった合いの手を入れるそうです。
ちょっと前の、テンションあがった外国人のくだりで「OH!ジャパニーズカルチャー!ドスコイ、ホ~イ、ドスコイドドスコイ!」って表記をしたんですけど。
これを見て「なんだよ、それ。んなこと言わねえよ」って、みなさんお思いになったことでしょう。
ええ、きっと、間違いなく、お思いになったはずです。
その謎の掛け声は、なんと、相撲甚句の合いの手への伏線だったのです。驚きですね。



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鳥ちゃんこ定食 1280円

ランチにはカレーとか海鮮丼とかもあるけど、やっぱし、両国来たならちゃんこでしょ。
というわけで「鳥ちゃんこ定食1280円」を注文しました。
春菊・ネギ・白菜・鶏肉・豆腐と具だくさんのちゃんこ鍋に、刺身もついてます。
最後は卵とご飯を入れて、雑炊にして締めると。
うん、醤油ベースのあっさりした味つけで、サラサラいけますね。
カレーとかの定食が軒並み650円~750円の格帯におさまっていることを考えると、ちゃんこの1280円は観光客向けの価格設定ですね。地元の会社員向けのメニューは700円代、観光客向けメニューは1000円代と、2つの客層をたくみに取り込んでます。

という具合です。
個室も多いし、活気があるので、普通に居酒屋として良いですね。
忘年会なんかにどうぞご利用下さい。







「花の舞 両国国技館前店」の情報
オススメ度:★☆☆☆☆
アクセス:JR「両国駅」から徒歩0分
住所:東京都墨田区横網1-3-20
電話:03-5619-4488
営業時間:11:30~24:00(月~金)、11:00~24:00(土)、11:00~23:00(日、祝)
定休日:なし
予算:ランチ600~1200円、居酒屋として3000円くらい
関連URL:ぐるなび