『パレットタウン大観覧車』 オススメ度:★★☆☆☆

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お台場にある観覧車です。
1999年の完成時は世界最大の観覧車でしたが、翌2000年にはロンドンアイという洋物にあっさり抜かれてしまいました。やはり、欧米人は大きさへの執着心が尋常ではありません。そこで、デカさ以外の売りをつけるべく、64台中4台を床も側面もすべて透明のシースルーゴンドラにしたわけです。
では、詳細をご案内しましょう。
 

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僕が把握する限り、関東圏で透明ゴンドラを設置している観覧車は3台。富士急ハイランドと西武園、あとはここパレットタウン。富士急は「スケルくん・スクムくん」、西武園は「透さん・隠さん」などと名前をつけているので、どうやら、透明ゴンドラの性別はオスのようです。
遊園地はスリルを求める場所なので、透明にするのもうなづけます。しかし、パレットタウンはデートスポット。デートスポットにおける観覧車の存在意義とはなんでしょうか?そうです、「カップルがペロペロチュッチュできる場所」という1点のみなのです。透明ゆえにチュッチュ出来ない観覧車など無用の長物です。アイデンティティーの喪失です。

透明ゴンドラと普通ゴンドラは並ぶ列が分けられています。案の定、ほとんどのカップルが普通の方に並んでいます。透明ゴンドラの列に並んでる6組は、子どものような好奇心に充ちた目つきをしています。
しばらく並んでいると「記念撮影するのでこちらへどうぞ!」と、観覧車が描かれたパネルの前に立たせられ、スタッフに写真を撮られます。100人近くいる行列の人々から視線を浴びながらの記念撮影は、ちょっとした羞恥プレイです。笑顔を作ることも、ピースをすることも出来ず、こわばった顔で直立不動してしまいました。まるで軍人です。この写真は800円だそうですが、本物が目の前にあるというのに、パネルの前で撮った写真を買う理由は何1つありません。



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透明ゴンドラ 1人900円

透明ゴンドラにはたった6組しか並んでいませんが、64台中4台しかないので結構待ちます。
30分ほど待って、ようやく搭乗です。



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床は少し濁っていて半透明に近いせいか、恐怖心はあまり湧きません。とにかく夜景が見やすいです。
個室内には「地上100mの夜景をお楽しみください」というアナウンスがあった後、クラシック音楽が流れます。その選曲が明らかに状況とミスマッチで、行進曲と言うのでしょうか、とにかく勇ましい音楽なのです。
高度が上がるにつれ、勇ましさも増していき、てっぺんに到着する頃には、なにかに優勝したときにかかる威風堂々たるクラシックが鳴り響いていました。思わずガッツポーズをしてしまいそうですが、落ち着いてください。僕たちは何にも勝ってなどいません。透明ゴンドラといい、選曲といい、カップルにキスさせないことが目的なのでしょうか。

という具合です。
お台場のシンボル的存在でありながら、なかなかの珍ぶりです。以前とりあげた東京レジャーランドといい、パレットタウンは信用が置けます。裏切りません。







「パレットタウン大観覧車」の情報
オススメ度:★★☆☆☆
アクセス:ゆりかもめ「青海駅」から徒歩2分
住所:東京都江東区青海1丁目
電話:03-5500-2655
営業時間:10:00~22:00(金・土・祝前日は23:00まで)
定休日:なし
予算:1人900円
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