『うさぎの絵本』 オススメ度:★★★☆☆

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下北沢にあるうさぎカフェです。
ひらたく言えば猫カフェのうさぎバージョン。うさぎを眺めたり、撫でたり、エサをあげたりしながらくつろげる空間です。
では詳細をご案内しましょう。
 


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「うさぎたちのちいさなかくれ家」と書かれたファンシーな看板が目印です。
ビル2Fのお店へと続く階段には、1段1段ウサギのシールが貼られており、本物に出会う前の心の準備が出来ます。



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扉をあけると、女の子のお部屋みたいな空間が広がっていました。
先客はカップル2組。紅茶を飲みつつ、ゲージの中のウサギを眺めています。この空間では、カップルであっても見つめあったりはしません。熱い視線はただただウサギにのみ送られるのです。
壁には「うさフェス2011」のポスターが貼られていました。どうやらウサギ好きが一堂に集い、我が子(うさぎ)の写真を展示したり、うさぎアーティスト達によるうさぎアートに酔いしれるお祭りのようです。まさか、フェスティバルまで開催されているとは。うさぎ界がそこまで盛り上がっているとは知りませんでした。
「うさぎの絵本」という店名の通り、絵本も沢山置かれています。中には「チロヌップのきつね」なんて絵本も。きつねはウサギを食べますけど大丈夫なんでしょうか。

基本料金は90分500円+1オーダー制です。
手渡されたメニューには、次のような注意が書かれていました。

●動物アレルギーの方の入室はご遠慮ください
●大きな声を出したり、奇声をあげたりしないでください


動物アレルギーの人は禁じられるまでもなく来ないと思います。なかには、大好きなうさぎと触れ合えるのなら死んだっていい、なんていう過激派もいるのでしょうか。それと、うさぎカフェに限らず、奇声はあげちゃダメです。下手したら、自分がケージに入れられる側になってしまいます。




うさぎモフモフしてる!存分にモフモフしてる!

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基本的に、ウサギはケージの中にいます。
モフモフした物体を眺めながら、すする紅茶の味は格別です。
注文を持ってきてくれた女主人に「やっぱり、ウサギが好きで始めたんですか?」と尋ねたところ

「動物全般が好きなんです。対人恐怖症なので、動物がいると、人と話せるんです。」

と意外な回答をしてくれました。
まさか、ウサギがコミュニケーションの緩衝材だったなんて。なんだか急に親近感が湧きました。
その後、飾られている絵本を片っ端から読んでいきました。友人と「オチがない。支離滅裂」「これはうまくオチてる」「そもそも絵本に物語的カタルシスは必要ないのかもしれない」などと絵本のオチについて意見交換をして過ごしました。



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そうこうしていると、あまりのモフモフ感に辛抱たまらなくなった女性がケージの中に入り、至近距離からカメラ撮影をしたり、エサをあげたりし始めました。そして、欲望のおもむくまま、ウサギの体中を撫でまわしていました。
普通なら「カワイー!」などと奇声を発しそうなものですが、そこはウサギカフェの常連さん。心得ています。感情を制し、無言・無表情で撫でまわしていました。



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友人もゲージの中に入り、餌付けにトライ。
ウサギが食事に夢中になっている隙をついて、体中を撫でまくっていました。どこで身に着けたお触りテクニックなのでしょう。我が友人ながらお見事です。
僕も触ってみましたが、柔らかすぎて手ごたえがありません。まるで、実態のない煙のようでした。
なお、ウサギたちは片時も休むことなく、定期的にウンコを出し続けていました。トヨタのカンバン方式も真っ青の製造能力です。ときおり食糞行為もするとか。綺麗なバラにはトゲがつきものですが、カワイイうさぎにはクソがつきものなようです。

という具合です。
初デートなんかで使えば、たとえ会話につまっても、ウサギを眺めていれば間がもつので便利です。







「うさぎの絵本」の情報
オススメ度:★★★☆☆
アクセス:小田急線「下北沢駅」から徒歩6分
住所:東京都世田谷区北沢3-30-1
電話:03-3466-5081
営業時間:13:00~18:00
定休日:月、木
予算:90分500円+1オーダー
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