12月3日~4日にかけて友人7名で「伊豆の珍スポットを片っ端から巡ろうツアー」をしてきました。
1泊2日で

●風雲文庫
●怪しい少年少女博物館
●変な店
●おもしろ博物館
●まぼろし博覧会
●熱川バナナワニ園
●伊豆オレンジセンター

と7つの珍スポットをひたすら巡る旅
です。
その一部始終を、時系列に沿って、日記にしてみました。
巡った珍スポットの詳細は、後日1つずつレポートにして、紹介してきますね。

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まあ、なんのことはない日記ですが、ご興味ありましたらご覧くださいませ。
1日目です。どうぞー。



12月3日(土)9:30 新宿

参加者は、珍スポ好きの友人たち7名。
小雨降る新宿駅に9時半集合。ワゴン車に乗り込み、1泊2日で7個の珍スポットを巡ります。スケジュールの都合上、一般的な観光地には一切寄らず、食事も短時間でパッパとこなす、極めてストイックな旅です。
僕は1日に珍スポを5~6個巡ることがしばしばあるので体験上分かっているのですが、4個目あたりから体に変調をきたし始めます。まず、頭が朦朧とし、何が珍しくて、何が普通なのか分からなくなります。やがて、口は半開き、目はうつろ、ブツブツと意味不明な擬音を口走るようになるのです。典型的な中毒症状です。このように、珍スポットの過剰摂取はとても危険です。
珍スポ狂いの僕でさえ、そんな有様なのですから、友達連中は1泊2日を耐えきれるのでしょうか。最後までついてきてくれるのか、それだけが心配です。


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12:00 熱海

あいにくの雨模様のためか、高速は空いていました。ビュンビュンかっ飛ばし、12時には熱海着。
まずは1つ目のお目当てである風雲文庫へと向かいます。
風雲文庫は、ノルウェーの森などでおなじみの村上春樹が書いた潜入レポを読んで、興味を持ちました。あの村上氏が珍スポをレポートするなんて、熱すぎます。気になる方は「地球のはぐれ方」という本に掲載されているので、アマゾンで買ってみてください。
熱海市街から、熱海城がある山を登ります。かなり急勾配で狭い山道です。途中で熱海秘宝館を通り過ぎます。ものすごく立ち寄りたいですけど、今回はグッと我慢です。


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「本当にこんな道であっているのか?」
と不安を感じつつ進んでいると、朽ち果てた風雲文庫の看板を発見。たった看板1枚で、怪しげなオーラをビンビン発しています。
これは期待できそうです。


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看板の横に、なにやら奇妙なオブジェが置いてありました。

「ヤバイ!ヤバイ!」
「車を止めて!」

ざわめく車内。
おもわず車を急停車し、近づいて見ます。


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な…なんだ、これは。

枝や石に、ブキミな顔が描かれています。とてもカラフルです。
どうやら風雲文庫とはまったく関係ない、別荘の住人による作品らしい。
庭を見下ろすと、40点以上の顔イラストがそこかしこに置いてあります。顔、顔、顔、庭中が顔だらけ。中には5m以上ある高い木のてっぺんに置かれている顔も。
誰に見せるでもなく、こんなハイレベルなアートが展示されているなんて。熱海とは心底恐ろしい場所です。

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12:30 風雲文庫 オススメ度:★★★★★

いきなりの顔の応酬に面くらいましたが、気を取り直して風雲文庫へ。
顔アートの館から、さらに上に向かうとそれらしき門がありました。
「入場料1050円」と描かれた看板こそあるものの、草が生い茂り、入るのを躊躇してしまうような威圧的な雰囲気です。「洪武」という謎の表札もかかっています。これがホラー映画ならば、絶対に入ってはいけない館です。100%襲われます。


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恐る恐る中に入ると、石畳の細い道が続きます。
奥の建物からは犬が吠えまくり、不穏な空気が漂います。


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しばらく進むと、割烹着のおばちゃんが出てきました。「入場料は1050円だよ」とお金を徴収します。
まずは正面にある、5重の塔の内部を見学。第2次世界大戦時の資料が陳列されていました。
まぁ、ここまでは良いんです、ここまでは。


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問題は、本館の方です。
詳しくは後日レポートしますけど。ココ、スゴイです。
内部は撮影禁止。なぜなら、展示品の5割がナチス関連グッズなんですもん。ヒトラーの書いたデッサン、ヒトラーが使ってたベッド、ヒトラーがかぶってた帽子などなど、ヒトラーとナチスと逆卍だらけ。
勇壮なクラシックが流れており、「虎は死して皮を残し、人は死して名を残す!」「運命!このように運命が戸を叩く」など扇情的な文句があちこちに書かれています。ヤバイ、ヤバすぎる。
想像をはるかに上回る濃ゆい展示に、一堂、顔を見合わせて困惑の表情を浮かべていました。

ひととおり見終え、先ほどのおばちゃんに
「このコレクションはやっぱり好きで集めたんですか?」と尋ねたところ、「私は留守番なので分かりません」とのこと。
「オーナーは何をされてる方なんですか?」との問いにも、「普通の人です」とお茶を濁し、核心には触れられません。
まあ、とにかく、詳細は後日に。


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14:00 熱海で昼飯

しょっぱなからあまりにもパンチの効いた珍スポで、精気をすべて持ってかれました。
とりあえず、腹ごしらえ。おかわり自由の定食屋だったので、ドライバーの彼は、ご飯を5杯も食べていました。茶碗片手に店員を追っかけまわし、何度も何度も「おかわり」「おかわり」と言っていました。
平素から1食でご飯3合食べるそうです。兵糧攻めでまっさきに死ぬタイプですし、前世はイナゴです、イナゴの大群です。


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16:10 怪しい少年少女博物館 オススメ度:★★★☆☆

数ある伊豆の珍スポットで1番有名なんじゃないでしょうか。ネーミングセンスが秀逸です。
僕はこれで3回目の訪問ですが、ぜんぜん飽きません。とにかく展示品数が多く、細かい部分にこだわりがある博物館なので、行く度に新しい変な部分が見つかります。


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今回は変な髪形のマネキンに注目してみました。
右側の男はすました顔をしていますが、変な髪形です。モミアゲが一切ありません。ゼロです。ゼロの発見です。


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この人は一見普通ですが、実は変な髪形です。
前髪がほとんどつむじ部分まで後退しています。


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妖怪ゾーンが新設されていました。
怪しい少年少女博物館は、常に進化をし続けています。


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無数に陳列されているフィギュアの中に、1つ、完全に呪われている人形がありました。
霊能力なんて無くても、素人目にだって、はっきり呪われていると分かります。
所有者の扱い方で、人形の表情は決まると言われます。この人形はいったいどんな酷い仕打ちを受けてきたのでしょう。

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閉館時間の5時にはこのとおり。真っ暗です。
少しぐらい灯りをともしてくれても良いと思うのですが、館外には1つたりとも灯りはありません。真の闇です。駐車場で自分たちの車を探すのも一苦労です。


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17:50 変な店 オススメ度:★★★☆☆

その後、向かったのは「変な店」という名前のお店です。
ネットで調べた住所には無く、電話番号も繋がらず。周辺の店に何軒か聞き込みして、ようやく到着しました。
おしることブランド品を販売しています。さっそく変な取り合わせですね。


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注文したおしるこを待つ間、ブランド品コーナーを見学しました。
1~3万くらいの割と良いお値段のブランドバックが中心の品揃えですが、鎧甲冑やフリーメイソンの指輪なども販売していました。さすが変な店ですね。


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おしるこには17個のトッピングメニューから好きなものを投入できます。
僕が頼んだのは、そばと水餃子です。そんなものをトッピングできるなんて変な店です。
そばはおしるこに結構マッチしてます。悪くないです。水餃子は何に漬けようが水餃子でした。味に変化はありません。確固たる水餃子です。

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19:00 宿泊先に到着

長かった1日目は終了。
夜は、主にテレビを見て過ごしました。20時ころ、みんなで近くの温泉に行きましたが、帰ってきてからはやっぱりテレビを見ました。テレビを見るのは楽しいからです。


2日目に続く…