12月3日~4日にかけて友人7名で「伊豆の珍スポットを片っ端から巡ろうツアー」をしてきました。
2日目は
●おもしろ博物館
●まぼろし博覧会
●熱川バナナワニ園
●伊豆オレンヂセンター
を巡りました。
(1日目の日記はこちら

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まあ、例によって、なんのことはない日記ですが、ご興味ありましたらご覧くださいませ。
どうぞー。


12月4日(日)3:00 宿泊先

深夜3時に目が覚めました。ほかのメンツはぐっすり眠っている様子。
真っ暗のペンションは怖すぎます。なにせ僕は自分の家でさえ、心霊現象が怖くて、電気をつけたままでないと眠れないのです。はじめて泊まるペンションなんて怖くて怖くてどうにかなりそうです。
毛布を頭からかぶっても恐怖心は薄れません。それどころか、怪しい少年少女博物館にあった呪われた人形や昔読んだ怪談、チェックインしたときにペンションの主人が「この付近にはタイワンリスが生息していて、ときおり人間にイタズラします」と話していた事などが脳内再生され、恐怖心は高まるばかりです。
いてもたってもいられず、久保田利伸のララララブソングを口ずさみます。怨霊とは縁のなさそうな陽気なリズムで邪念が追い払えます。だましだまし、再び就寝。


9:00 宿泊先

朝起きると尋常ではないくらいの頭痛と吐き気。もしかしたら、昨夜、何者かに憑りつかれたのかも知れません。ララララブソングはお経ではないので、除霊効果までは無かったようです。
とにかくスケジュールをこなすため、フラフラの状態で宿を出ます。薬のセイジョーで、頭痛薬を購入。3錠飲んで、車内でちょっと寝たら、すっかり体調は良くなっていました。薬とはなんて素晴らしいものでしょうか。将来は薬剤師になろうと決意した瞬間です。


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10:00 おもしろ博物館 オススメ度:★★☆☆☆

2日目はまず「おもしろ博物館」からスタートです。
ものすごくハードルの高いネーミングなので、本当に面白いのか検証するのが目的です。すぐ近くにあるテディーベア博物館は、朝から駐車場が満杯になるほどの賑わいでしたが、こちらには1台も車がありません。


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「恋人の小道」と書かれた看板が真っ二つに割れていました。恋人関係はいずれ破綻するもの。そんな現実を突きつけているのでしょうか。
この恋人の小道、たんなるあぜ道で、近所のおじさんが畑仕事していました。


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館内はしっかりとした資料館でした。昔の家財道具や、教科書、おもちゃなどを展示しており、おもしろ博物館というネーミングから連想される悪ふざけ感は一切ありません。おもしろとは言ってもファニーではなく、インテレスティングの方だったようです。


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1番お気に入りの展示は、昔の福助人形。
絶対に悪い事をたくらんでる目をしています。言うことを鵜呑みにしてはいけません。なにかトラブルがあれば消費生活センターに相談しましょう。



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11:00 野生の王国跡

次の目的地に向かう途中に「野生の王国」跡がありました。
もともとは動物の剥製を展示している資料館だったのですが、今はアウトレットショップになっています。打ち捨てられた恐竜の首が物悲しいです。


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12:00 まぼろし博覧会 オススメ度:★★★★☆

2軒目はまぼろし博覧会。あやしい少年少女博物館の経営者が今年7月にオープンしたまだ新しい博物館です。伊豆グリーンパークという植物園だった建物をそのまま買い取って、利用しています。


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館内は怪しい少年少女博物館同様に、カオスそのもの。ただし、少年少女でのノウハウが活きているのか、こっちの方がエグさも面白さもワンランク上です。


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「保健室」と書かれた展示ルームになぜかナマケモノが落ちていました。
こんな風に、流して見学すると、見過ごしてしまいかねない微妙なズレがあちこちに隠されています。間違い探しみたいでかなり面白いです。

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2007年に閉園した元祖国際秘宝館のマスコットキャラ「おじさん」がいます。元祖国際秘宝館から展示品をいくつか引き取って、ココで飾っているらしい。消えてしまった古参の意志を引き継ぐなんて、嬉しい心意気です。そういう意味でも素晴らしい博物館です。


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6mほどの巨大聖徳太子像もあります。金の使い所がバカバカしくって良いですね。



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14:00 熱川バナナワニ園 オススメ度:★★☆☆☆

お次はこちら、熱川バナナワニ園。
まず何がスゴイって、観光客が沢山いるってことです。若いカップルもいれば、中年の団体客もいます。広い駐車場も6割埋まっていました。昨日から巡ってるスポットは、どこもかしこも全然お客さんいなかったのに。いても1~2組。
ところがどっこい熱川バナナワニ園には人がいます。これには驚きです。普段はそんな素振りをちっとも見せないくせに、みんなバナナとワニが大好きなんですね。


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大きいのやら小さいのやら50匹近くのワニがいます。どれもこれも餌やり以外の時は、ほとんど動きません。川の中で気配を消して、獲物が近づくのをジッと待つのが、彼らのハンティングスタイルだからです。あまりにも動かないので、置物ではないのかと疑心暗鬼になってきます。
口を開けっ放しにしたまま硬直してる奴もいた。


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ワニがいる場所以外は、植物園になっています。
この植物園が異常なほどデカいんです。5階建ての本館に加えて、専用送迎バスで3分のところに分園まであります。熱川バナナワニ園という名前でありながら、ワニでもバナナでも無い部分がほとんどです。
あまりの巨大さに疲れ果てたおばちゃんの団体が、最上階の休憩コーナーでそろってアイスクリームを食べていました。疲労した頃合を見計らって、糖分たっぷりのアイスを販売するとは上手い商法です。


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16:00 伊豆オレンヂセンター(伊豆の踊り子博物館) オススメ度:★★★☆☆

さてさて、旅行最後の珍スポは伊豆オレンヂセンターです。オレンジじゃなくて、オレンヂと表記するところにこだわりを感じます。

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出たー、ホンジャマカ石塚ちゃんのサイン。
食べ物系珍スポットにはかなり高確率で、石塚ちゃんのサインがあります。このままでは日本中食い尽くされてしまいます。

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オレンヂセンターの目玉商品はウルトラ生ジュース。みかんをジューサーで液状にしただけの代物です。「1杯飲めば寿命が3年延びる」という薬事法に抵触しまくりのキャッチフレーズで販売されています。


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ウルトラ生ジュースを飲むと、併設されている伊豆の踊り子美術館に入れます。
小便器1つ1つにパネルが貼られていることからも、「ウルトラ生ジュースを売りたいのだ」という強い意志が伝わってきます。


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伊豆の踊り子美術館という名前ではありますが、実質はプチ秘宝館です。
春画や48手フィギュアが飾られています。「異邦人」「エリートサラリーマン」「苦労人」などと色や形状に応じて、名前がつけられています。


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18:30 熱海の海岸にて

全ての珍スポットを堪能した帰り道。熱海あたりの海岸に、なんとクジラの死骸が打ち上げられていました。珍スポの神様からのプレゼントです。
近づいて記念撮影。半端じゃなく生臭く、腹部周辺からはブヨブヨした寄生虫が飛び出していて、気持ち悪さの最高峰でした。
地元の女子中学生3人組がキャーキャー叫びながらやってきて、キャーキャー叫びながら死骸を蹴飛ばしています。スタンドバイミーみたいです。「ギャー!ヘラの部分が柔らかい!!」「ギャー、ヘラ気持ち悪い!!」などと、ヒレのことをヘラと呼んでました。それでお好み焼きでもひっくり返すつもりでしょうか。


21:00 新宿着

新宿に到着。レンタカーを返したら、愉快な旅も終了です。
夕飯はサイゼリア。ミラノ風ドリア280円はコストパフォーマンスに優れ、「せっかくの旅行だし」と浪費がちであった金銭感覚も、一気に現実に引き戻されます。



以上。こんな感じの強行軍で伊豆の珍スポを巡りまくってきました!最高に楽しかった!
明日から1つ1つ詳しくレポートしていきますねー。