
今回も番外編。
愛知県名古屋市の珍スポットです。
どんなとこかと言いますと
「甘口イチゴスパ」だの「甘口抹茶小倉スパ」だのヤバいメニューだらけの喫茶店
でございます。たぶん、日本で1番有名な珍食店なんじゃないかなあ。
テレビでもちょくちょく取り上げられますし、ヘンテコ食べ物を紹介する有名サイト『奇食の館』ではわざわざ1項目設けられてるほどです。

▲新築でキレイな外観です
マウンテンは1970年創業と息が長い。
2007年に立替え工事をしてるので、建物は新しくてキレイです。

▲憧れのマウンテン看板と記念撮影!
どこだか分からない山と、どこだか分からない高原が描かれているマウンテンの看板。珍食を愛する者ならば、誰しもコイツの前で記念撮影をしたいと夢見るものです。念願かなって、とうとう僕も撮れました。ポーズはもちろん、喜びを噛みしめての直立不動。
駐車場の車は、関東ナンバーもちらほら。日本全国の珍スポ愛好家が集ってきているようです。名古屋観光の一翼を担ってますね。

▲駐車場に生えてるサボテンは、料理に使われます
駐車場のわきにはサボテンが植えられています。これ、単なる観賞用じゃありません。「サボテンピラフ」「納豆サボテン卵とじ」ってメニューがあるんですけど、このサボテンが使われてます。無駄がないですね。
サボテンがなくなると、一時的にメニュー終了。サボテンの成長を待って、再開するんだとか。

▲庭には、玉ねぎの皮が捨ててあります
庭には、玉ねぎの皮が豪快に捨てられてます。肥料でしょうか。またもや無駄がありません。

▲狸の置物もあります。
なぜか狸の置物もたくさん置かれてます。うんうん、この感じ、この感じ。珍スポ来たぞって感じ。

▲木に吊り下げられてる謎のイチゴ
気持ちの悪いイチゴが、木に吊り下げられてました。
さすがはマウンテン。入店前から、大物オーラがぷんぷん漂ってます。
●店内は好奇心旺盛な若者で溢れかえっている!


▲店内は若者でごった返してます
ご覧の通り、店内はすごい賑わい。11時に入店して、すぐ満席に。帰り際には10人くらい並んでました。
客層は20代のグループが多いですが、常連さんっぽい1人客もいます。「絶対食べれない!」「面白れえ!」「かわいー」という声が飛び交い、みなさん、終始なごやかな表情。隣のテーブルがなに食ってるのか覗きみたりと、フレンドリーな空気が満ちてます。

▲あるわ、あるわの珍メニュー!
カテゴリーとしては「ピラフ」「スパゲッティー」「カキ氷」「ジュース」が主要な4カテゴリー。
もちろん普通のもあるんだけど、変なメニューがあるわ、あるわ。お茶ピラフ、なべスパ、イタリアントマトパフェ、ゴーヤカキ氷などなどソソるメニューがてんこもり。並の珍スポだと、せいぜい変なメニューって1つか2つだもん。そもそも、物量が違います。

▲しかも、新しい珍メニューをどんどん開発してます。
新メニューもめちゃくちゃあります。メニュー表にいちいち反映できないので、掲示板に貼りつけられてます。ヨガスパ、八丁味噌氷などなど魅力的なラインナップ。こりゃあ、何度足を運んでも飽きないわけだ。コンプリートさせる気がありませんね。
あ、新メニューといえば。
スタッフが更新している公式ブログに、こんな記事がありました。実に、マウンテンらしさがにじみ出てて、良い内容なんです。
ってね。
「値段聞いてないけどデザート大体700円だから700円だと思う」だって。公式ブログとは思えない曖昧さ。平日限定の理由が「めんどうくさいから」というのも正直です。
誰だか知りませんけど、森野さん、栄に染まらないでね。
●特に気になるのを3つ注文してみた
どれにしようか散々悩みましたが、特に気になるのを3つ注文しました。
▲イカスミジュース 400円
まずはこちら、イカスミジュース。パウンドケーキとクッキーが付いて400円です。飲み物におまけがついてくるのが、名古屋らしいですね。真っ黒で、味が想像できません。
チウチウとすすってみると、意外にも甘い。甘過ぎる。まんまガムシロップの味。うまいのかまずいのかは、この表情から察してください。
▲大人のお子様ランチ 800円
お次はこちら、大人のお子様ランチ800円。矛盾をはらんだメニュー名です。「幼い顔して、体は大人じゃないか‥」。そういう事でしょうか。
ソーセージを口、ハンバーグを目、トマトを耳に見立て、ケチャップでクマさんの輪郭を描いたアーティスティックな逸品。大人の内なる子供心を刺激します。味は、まあ、普通。ご飯はピラフでした。
ただね、こうして見るとそんなでもなさそうだけど、ご飯の量、すっごい多いんです。丼2杯分くらいあります。もともと、店名のマウンテンも「山のようにボリュームがある」ってとこから来てるそうです。その圧倒的ボリュームから、軽食喫茶ならぬ重食喫茶と呼ばれてるとか。
同行した友人が食べたんですが、残り3分の1ってとこで、途中下山してました。あ、途中下山というのはマウンテン用語で「注文したものを残す」という意味です。ラーメン二郎における、ヤサイマシマシアブラオオメみたいに、マウンテンにも専門用語が存在してるんです。
以下に、ちょいとマウンテン用語をまとめときました。これだけおさえとけば、通ぶれまっせ。
■山:喫茶マウンテンの別名。
■登山:マウンテンに行くこと
■途中下山:注文したメニューを残すこと
■登頂:注文したものを食べきること。特に、一人で食べきる事は「単独登頂」と呼ぶ
■遭難:無理して食べて、体調を崩すこと
■氷山:かき氷のこと
■雪崩:かき氷がテーブルの上にこぼれること
すげえなあ。こんなにたくさん専門用語が出来ちゃうあたりに、ファン層の厚さを感じます。
ファンサイトもいくつかあるんですが「名古屋が世界に誇る喫茶マウンテン」ってサイトが特にオススメ。ほとんどのメニューを写真に収めてて、ビジュアル的に楽しい。愛を感じます。
▲甘口イチゴスパ 1000円
さーて、お待ちかねのメインディッシュはコチラ。甘口イチゴスパ1000円でございます。
なんでしょう、この食べ物とは思えない、蜷川実花の作品みてえなカラーリングは。邪悪なほど極彩色。これでもかと盛り付けられた生クリームもポイント高し。こいつあ、すげえや。
寄りで見てもらうと分かるんですが、麺がブツブツしてます。たぶんタラコがくっついてるんでしょう。ピンクだわ、ブツブツしてるわでバイブじゃねえか、これ。
苺は、麺の熱でグズグズにふやけてます。
では、さっそくいただいてみましょう。
‥
‥‥
うん、ちゃんと、マズい。
イチゴミルク飴によく似た味です。つまり、駄菓子のような化学の甘さ。うん、マズい。
1口2口なら食べれますけど、いかんせん量が多すぎです。野球部が練習の後に食う量です。頑張ってはみたものの、途中で遭難(マウンテン用語:無理にたべて体調を崩すこと)しかかったので、途中下山しました。罰ゲーム用だな、このメニュー。
▲『霊峰マウンテン』というオリジナルソングまであります。
日本ブレイク工業でおなじみ萬Z氏が、「霊峰マウンテン」というオリジナルソングを作ってます。世の中に、珍スポット数あれど、オリジナルソングがあるとこなんて限られてますよ。やっぱすげえや、マウンテン。
【総括】
まだまだ挑戦したいメニューが山ほどあるんで、また行きます。再訪確実。多くのファンを惹きつけるだけのことはある実力派の珍スポットです。オススメ!
■「喫茶マウンテン」の情報■
オススメ度:★★★★☆
アクセス:鶴舞線「いりなか駅」から徒歩10分
住所:愛知県名古屋市昭和区滝川町47-86
電話:052-832-0897
営業時間:8:00~22:00
定休日:月曜日(祝日の場合は火曜)
予算:大人のお子様ランチ800円、甘口苺スパ1000円
関連URL:公式ブログ