おすすめ本

八画文化会館 創刊号


1ヶ月にだいたい10冊は珍スポ関連本を読みます。そういうの好きなんで。なかば中毒なんで。
でもですね、「こんな面白い本があったの!」って誰かに話したいと思っても、そんなこと話せる友人がいません。共通の話題になりえません。なので、このサイト上でばんばん紹介していこうと思います。
第1弾は『八画文化会館 創刊号』でございます。ついにワンダージャパンのライバル誌、登場か!?と騒がれている一品です。 






八画文化会館 創刊号


『八画文化会館 創刊号』  ¥1500
編集:石川春菜、酒井竜次ら/八画出版部 




【内容】
廃墟、珍スポット、レトロスポットなどをカラー写真でご紹介する不定期刊行マガジン。
創刊号では「終末観光」という新しい観光スタイルを提案している。


【感想】
「ニッポンの廃墟」「廃墟という名の産業遺産」「Ⅰ LOVE 秘宝館」など廃墟系、秘宝館系の本を多く出版している八画出版部が創刊した雑誌。パッと見のポップな印象、取り扱ってるモチーフが似てるので、ついにワンダーJAPANのライバル誌登場か!?と騒がれています。一部で。
でもね、比較するとけっこう違うんです。ワンダーJAPANは写真をドーンと載せて、クドい説明はしません。見ようによっては、そっけないとも言えるぐらいスマートな構成で、老若男女を問わず安心して楽しめます。
一方、『八画文化会館 創刊号』は濃い。濃ゆい。これでもかとギッチギチに情報を詰めこんでいるので、人によっては胃もたれしそう。
内容は以下の通り

■生きたヘビを踊り食いさせるレストラン
■鹿児島にも秘宝館が存在していた!? 幻の秘宝館に突撃取材!!
■日本最古の民事訴訟物件が、廃墟化?
■かつて遊園地は屋上にあった…消えゆく屋上遊園地をチェック!!
■福島県田村市に発生した、「カッパ村」の謎に迫る!
■日本全国にあったという「軍国酒場」その扉の向こうに現れたのは…
■普通の温泉とはまったく違う方向に進化したオルタナティヴ温泉に注目!
■独特の建築の名残が感じられる、遊郭跡に泊まろう
■旧式タイプのかっこいいボウリング場を探せ!
■人生が変わってしまう!? 終末観光的お土産のススメ

うーん、濃い!
なにせ巻頭ページが「ヘビの内臓をさばいてるシーン」といきなりのグロですから。先制パンチかましてきます。巻末に載っているワンダーJAPAN編集長、関口勇氏との対談でも「賭けですよね、嫌いな人は嫌いだから」と評されていました。好き嫌いは分かるかもしれませんが、僕はこのぎっちり感、コラージュ感が大好きです。
まだ創刊号なのでどうなるか分かりませんが、今後も「嫌いな人は嫌い」なギリギリのラインを攻め続けて欲しいなーと思う1冊です。



アマゾンで購入
八画文化会館 創刊号
八画文化会館 創刊号