『熱川バナナワニ園』 オススメ度:★★☆☆☆

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静岡県熱川市にあるワニとバナナのテーマパークです。
ここのなにがスゴイって

ワニとバナナが同時に見れる

ってことです。
そりゃあねえ、動物園にいけばワニは見れますよ。植物園にいけばバナナだって見れます。だけど、バナナとワニが一緒に見れるスポットなんて、ココを除いて、そうそうありません。夢のような場所です。「バナナを見て、1時間以内にワニも見たい、どうしても見たい、ヤバい」なんて日、たまにありますもんね。そんなときは熱川バナナワニ園にレッツゴーです。
では、詳細をご案内しましょう。
 



そもそも、なぜバナナとワニを組み合わせたのでしょうか?
公式サイトを隅々まで読み込んでも、核心にせまることは何1つ書かれていません。

僕が推測するに、その答えは、俳句の取り合わせという概念にあるんじゃないでしょうか。
取り合わせというのは「梅にウグイス」「牡丹に唐獅子」みたいに、意外な2つのものを組み合わせ、味わい深い情景を作るテクニックです。
バナナとワニ、これ以上ない、意外な組み合わせです。取り合わせによって、テーマパークを丸々1つ作りあげたバナナワニ園のオーナーこそ、現代の松尾芭蕉と呼ぶにふさわしい俳人なのです。

というわけで、行ってまいりました、熱川バナナワニ園。
まずはワニからご覧下さい。


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▲微動だにしないワニが200匹います。

ワニは20種類、200匹以上います。2mを超える大きいのから、手のひらサイズのちっこいのまでタイプはさまざまですが、どれもこれも微動だにしません。
というのもですね、ワニのハンティング手法が、基本的には待ちの1手だからです。川の中などでじっと息をひそめ、水を飲みにきた動物にいきなり噛みつくのです。油断につけこむ伏兵戦法。
自分より体が大きい動物なんかだと、顔を水に沈めて、溺死させるそうですよ。肉弾戦一本かと思いきや、どうして、こすっからい戦い方をします。

日曜の昼にいったんですけど、かなり混んでいました。さすがは伊豆の看板スポット。客層はおもに50代~60代かな。あ、ちなみにペットは入園不可です。ちょっと目を離したら、ワニに食われちゃいますから。



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▲まるで時が止まったかのように、口を開けて動きません。

口をぱっくり開けて、微動だにしません。中にボールを投げ込むミニゲームみたいです。
どれぐらい動かないのか、しばし様子をみてみましょう。






5分経過





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▲5分経過

何の変動もございません。同じ写真じゃないんですよ。
これを言ったら元も子もないんですが、ワニってぜんぜん動かないし、観賞用に向いてないのでは。



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▲興奮して肉をむさぼる光景は、ワニワニパニックを連想させます

しかし、動かないワニも、食事の時間だけは元気いっぱいです。しっぽをビュンビュン振りまわし、壁を壊さん勢いで興奮しております。やっとワニのワニらしい側面を見れました。

この光景を見ていて『ワニ系男子』という新語を思いつきました。
見た目はおとなしそうだけど、実は肉食な男を『ロールキャベツ系男子』と世間では呼ぶようですが、ワニ系男子はそんな甘っちょろい存在ではありません。普段は口をポカーンと開けて上の空だけど、女が近づいたら1発殴りつけて強引にキスをする男です。それがワニ系男子。完全に犯罪者です。



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▲非常用ワニ捕獲器具も準備されています

「万が一、興奮したワニが逃げ出したら…。恐ろしくて、バナナワニ園なんて行けません」
そんな怖がりさんに朗報です。熱川バナナワニ園には、非常用ワニ捕獲器具が用意されています。たんなるワニ捕獲器具じゃあないですよ。非常用ワニ捕獲器具です。安心ですね。



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▲苦しげなマナティーに萌える

1匹だけマナティーがいます。
ごめんなさい、白状します。熱川バナナワニ園で一番好きだったのが、バナナでもワニでもなくマナティでした。
マナティは哺乳類だから、3分おきに浮上しては息を吸って、また底に沈んいきます。ギリギリまで我慢するらしく、ばたばたと苦しそうに水面へ浮かびあがるさまが、むちゃくちゃカワイイです。心のなかの隠れたSっ気、嗜虐性が刺激されて、最高に萌えます。




施設の8割が、ワニでもバナナでもない、ふつーの植物園なのだ

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▲バナナではない植物たちがいっぱい

で、あとは、とにかく広い植物園。ワニエリアの8倍ぐらい面積があります。
4階建ての本園だけでもお腹いっぱいなんですが、バスで5分のとこに、分園まであります。じっくりまわったら3時間はかかるんじゃないかな。



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▲広大な敷地を、あがったり…



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▲さがったり…



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▲天使のすむ森をかきわけたり…



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▲仏さまのいる池を通り過ぎたり…



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▲ようやく念願のバナナを見れました

広い。とにかく広い。天使や仏様なんていう上位モンスターともエンカウントしますんで、まるでラストダンジョンです。
肝心のバナナはほんの1コーナー。分園の一角にちょこんと植えられています。熱川バナナワニ園なのに脇役扱いです。まあ、きちんと整備されていますし、植物園も良いっちゃ良いんですけど、なんだか、スクール水着もののAV借りたのに開始10分で全裸になられたみたいな。そんな感覚に襲われます。



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▲闇金融を連想させる恐ろしいバナナ

レストランには「取り立てバナナ」という、消費者金融を連想させる恐ろしい名前のメニューがありました。取立ての道具に、ワニを利用するのかもしれません。








「熱川バナナワニ園」の情報
オススメ度:★★☆☆☆
アクセス:伊豆急行線「伊豆熱川駅」から徒歩2分
住所:静岡県賀茂郡東伊豆町奈良本1253-10
電話:0557-23-1105
営業時間:8:30~17:00
定休日:なし
予算:大人1300円
関連URL:公式サイト