『声優カフェ』 オススメ度:★★★☆☆

秋葉原にあるコンセプトカフェ。
働いてるスタッフはみんなプロの声優さんです。
一番のウリは
生ゼリフを朗読してくれる「声優ジュークボックス」というサービス
です。1回200円~2000円でさまざまなキャラのセリフを喋ってくれます。
では、詳細をご案内しましょう。

秋葉原から徒歩5分の雑居ビルに
声優カフェは秋葉原から徒歩5分、中央通り沿いの雑居ビルに入っております。2011年7月にオープンしたわりと新しいお店です。
オーナーは松風雅也氏で、のだめ・ポケモン・遊戯王など多くの有名作に出演しているプロの声優さん。デビュー作が、空前絶後の失敗ゲーム「シェンムー」という縁起の悪さにもかかわらず、いまや一国一城の主に成り上がっております。ドリームキャストが手放したドリームを、松風氏はガッチリ掴んだようです。
2011年現在3000人以上の声優がいるとされてますが、そのうち人気声優は数十人。「なかなかチャンスに恵まれない後輩たちに、活躍の場を」と作られたカフェです。

声優カフェのロゴは唇
声優カフェのロゴは、唇だし、ピンクだし、中央にハートがついてるしで、なんだかエッチです。

秋葉原の雑居ビルは一味違う
秋葉原の雑居ビルですから、入居してるテナントも一味違います。
3F「メイド耳エステ 萌え枕」
4F「カードショップ チェルモ」
6F「ココロセラピィ&カラダケア はぴはに」
そして8Fが「声優カフェ」
ですから。その気になりゃ、どれも珍スポとして扱えそう。ほんと珍スポファンにとって、秋葉原は宝の山です。ドンキホーテです。
■生ゼリフが堪能できる!声優ジュークボックスは200円から
店内は撮影禁止。まあ、これ系のお店は禁止が基本ですね。
チャージは1時間につき500円。1ドリンクの注文が必須です。ハーブティーもあるしアルコールも置いてるしで、ドリンクメニューは豊富。
店内は、カウンター5席とテーブル30席ってな規模。日曜の昼に行きましたが、ほぼ満席でした。2人組で来ている人が多いですが、1人客もチラホラ。男女比は半々ぐらいかな。
ウッド調の落ち着いた作りで、カウンター横にはマイクが置かれています。メイド喫茶系は学園祭レベルの内装のとこも多いんだけど、ここは本格的に作りこんでますね。スタッフの応対もかなり丁寧で、楽しんでもらおうという本気オーラをびんびん感じます。
入店すると、まず声優ジュークボックスのメニュー表を渡され、システムの説明をしてくれます。
選べるメニューは以下の16種類。キャラごとにセリフが用意されています。
【男性メニュー】
エースパイロット、エリートサラリーマン、初老執事、不良中学生、ヴィジュアル系バンドマン、王子さま、魔王
【女性メニュー】
保健の先生、大阪弁の女の子
【ユニセックス】
やんちゃな小学生、研究者、優しいお兄ちゃん、花屋さん、ペンギン、メイド、忍者
この中から好きなキャラを1つ選びます。
アドリブでセリフを変えることは出来ないのですが
・50代の設定で
・ドSっぽく
・基本的にツンツンしてるけど、最後だけ甘えて
などと細かいニュアンスのオーダーは可能です。
キャラを決めたら、あとは声優さんの指名です。
働いてるスタッフは男性4名、女性3名なんですがみんな声優。なので、だれでも指名可能です。1回の料金は、店長の松風氏が2000円で最高値。知名度・実力の順に値づけをされていて、1番安い人が200円です。
教育業界では「順位をつけない運動会」なんてもんが誕生している一方、声優カフェでは金で明確にランク分けされています。これぞ大人の世界、商業レベルのプロの世界です。
オーダーを悩んでいると
「3番テーブルのお客さんよりジュークボックスのオーダー入りました!
店長松風雅也がお届けする魔王。それではどうぞ~」
とアナウンスが流れ、松風氏がマイクへ。
誰かが2000円という大枚をはたき、声優ジュークボックスを注文したようです。雑談していたお客さんも耳をすまし、フロアがシーンと静まりかえります。
「くくく。
気づかれたんなら仕方ねえな。
そうだよ!俺がとどめを刺したんだよお!
くそっ、お前ごときに。
あ?ああー溶けるー体がとけーるー」
フロア中に響き渡る魔王のおたけび。
さっきまで普通に喋っていた声とは全然違います。さすがプロやで!
この後、矢継ぎ早に5つほどセリフをしゃべり
「以上、魔王でした。ありがとうございました。」
と締めて、ジュークボックス終了。拍手が飛び交います。
お客さんは声優さんが好きな方ばかりなので、暖かい雰囲気ですし、一体感があります。
間髪いれず次のオーダーが入ります。
「6番テーブルのお客さんよりジュークボックスのオーダー入りました!
それでは花屋さん、どうぞ~」
お次は、女性の声優さん。
「すみません呼び出しちゃって
花屋が花なんて芸がないですが…これ、もらってください…」
魔王とはうって変わって、甘酸っぱい恋愛設定です。
なんともいえない気恥ずかしさ。一体どこに視線をむけていいのか分かりません。
名も知らぬお花屋さん、僕を好きになるのは自由だけど、それは苦しい恋になるよ。
なんて妄想していたら、あっという間に終了。
さらに妄想を楽しむため、僕も、女性の声優にオーダーかけようかなと思っていたら…
「ペンギンやりたくなったのでペンギンやります!
さとうみちるでペンギン」
と、オーダーをされてもないのに突然マイクを奪うスタッフが現れました。
一般人なら急にペンギンをやりたくなることなんてありませんが、声優さんは違います。ペンギンをやりたくなるのです。ペンギンをやりたくて、居てもたってもいられなくなるのです。むしろ、ペンギンをやりたくなってこそ、いっちょ前の声優といえるでしょう。
「ご主人さま!大変だっぺ~。
部屋の温度が急上昇してるっぺ!
自慢の氷テーブルが溶けだして、魚が泳ぎだしたっぺな!」
「おいら、人間の生活環境に適合したい…
そうしないとご主人さまの電気代がかさんで大変だっぺ!」
「以上、ペンギンでした。ありがとうございました。」
と澱みなきペンギンぷりを見せつけ、すっきりツヤツヤした面持ちでマイクから離れていきました。ペンギンをやりたいという欲求は満たされたのでしょうか。とにもかくにも、日常生活で急にペンギンをやりださない事を祈るばかりです。
その後も、一緒に行った友人としゃべる暇もないぐらい、声優ジュークボックスは常に稼動しておりました。
よっぽど「だれだれさんに、朗読して欲しい!」という強いリクエストがない限り、タダで充分楽しめます。
という具合です。
スタッフのみなさん、かなり本気でサービスをしてくれるので、声優ファンならずとも楽しめます。
1度、プロの声量を生で堪能してみてはいかがでしょうか!?
■「声優カフェ」の情報■
オススメ度:★★★☆☆
アクセス:JR「秋葉原駅」から徒歩5分
住所:東京都千代田区外神田3-15-7 第2丸信ビ8F
電話:03-3254-2911
営業時間:平日13:00~20:00/休日11:00~23:00
定休日:なし
予算:チャージ1時間500円/声優ジュークボックス200円~2000円
関連URL:公式サイト

秋葉原にあるコンセプトカフェ。
働いてるスタッフはみんなプロの声優さんです。
一番のウリは
生ゼリフを朗読してくれる「声優ジュークボックス」というサービス
です。1回200円~2000円でさまざまなキャラのセリフを喋ってくれます。
では、詳細をご案内しましょう。

秋葉原から徒歩5分の雑居ビルに
声優カフェは秋葉原から徒歩5分、中央通り沿いの雑居ビルに入っております。2011年7月にオープンしたわりと新しいお店です。
オーナーは松風雅也氏で、のだめ・ポケモン・遊戯王など多くの有名作に出演しているプロの声優さん。デビュー作が、空前絶後の失敗ゲーム「シェンムー」という縁起の悪さにもかかわらず、いまや一国一城の主に成り上がっております。ドリームキャストが手放したドリームを、松風氏はガッチリ掴んだようです。
2011年現在3000人以上の声優がいるとされてますが、そのうち人気声優は数十人。「なかなかチャンスに恵まれない後輩たちに、活躍の場を」と作られたカフェです。

声優カフェのロゴは唇
声優カフェのロゴは、唇だし、ピンクだし、中央にハートがついてるしで、なんだかエッチです。

秋葉原の雑居ビルは一味違う
秋葉原の雑居ビルですから、入居してるテナントも一味違います。
3F「メイド耳エステ 萌え枕」
4F「カードショップ チェルモ」
6F「ココロセラピィ&カラダケア はぴはに」
そして8Fが「声優カフェ」
ですから。その気になりゃ、どれも珍スポとして扱えそう。ほんと珍スポファンにとって、秋葉原は宝の山です。ドンキホーテです。
■生ゼリフが堪能できる!声優ジュークボックスは200円から
店内は撮影禁止。まあ、これ系のお店は禁止が基本ですね。
チャージは1時間につき500円。1ドリンクの注文が必須です。ハーブティーもあるしアルコールも置いてるしで、ドリンクメニューは豊富。
店内は、カウンター5席とテーブル30席ってな規模。日曜の昼に行きましたが、ほぼ満席でした。2人組で来ている人が多いですが、1人客もチラホラ。男女比は半々ぐらいかな。
ウッド調の落ち着いた作りで、カウンター横にはマイクが置かれています。メイド喫茶系は学園祭レベルの内装のとこも多いんだけど、ここは本格的に作りこんでますね。スタッフの応対もかなり丁寧で、楽しんでもらおうという本気オーラをびんびん感じます。
入店すると、まず声優ジュークボックスのメニュー表を渡され、システムの説明をしてくれます。
選べるメニューは以下の16種類。キャラごとにセリフが用意されています。
【男性メニュー】
エースパイロット、エリートサラリーマン、初老執事、不良中学生、ヴィジュアル系バンドマン、王子さま、魔王
【女性メニュー】
保健の先生、大阪弁の女の子
【ユニセックス】
やんちゃな小学生、研究者、優しいお兄ちゃん、花屋さん、ペンギン、メイド、忍者
この中から好きなキャラを1つ選びます。
アドリブでセリフを変えることは出来ないのですが
・50代の設定で
・ドSっぽく
・基本的にツンツンしてるけど、最後だけ甘えて
などと細かいニュアンスのオーダーは可能です。
キャラを決めたら、あとは声優さんの指名です。
働いてるスタッフは男性4名、女性3名なんですがみんな声優。なので、だれでも指名可能です。1回の料金は、店長の松風氏が2000円で最高値。知名度・実力の順に値づけをされていて、1番安い人が200円です。
教育業界では「順位をつけない運動会」なんてもんが誕生している一方、声優カフェでは金で明確にランク分けされています。これぞ大人の世界、商業レベルのプロの世界です。
オーダーを悩んでいると
「3番テーブルのお客さんよりジュークボックスのオーダー入りました!
店長松風雅也がお届けする魔王。それではどうぞ~」
とアナウンスが流れ、松風氏がマイクへ。
誰かが2000円という大枚をはたき、声優ジュークボックスを注文したようです。雑談していたお客さんも耳をすまし、フロアがシーンと静まりかえります。
「くくく。
気づかれたんなら仕方ねえな。
そうだよ!俺がとどめを刺したんだよお!
くそっ、お前ごときに。
あ?ああー溶けるー体がとけーるー」
フロア中に響き渡る魔王のおたけび。
さっきまで普通に喋っていた声とは全然違います。さすがプロやで!
この後、矢継ぎ早に5つほどセリフをしゃべり
「以上、魔王でした。ありがとうございました。」
と締めて、ジュークボックス終了。拍手が飛び交います。
お客さんは声優さんが好きな方ばかりなので、暖かい雰囲気ですし、一体感があります。
間髪いれず次のオーダーが入ります。
「6番テーブルのお客さんよりジュークボックスのオーダー入りました!
それでは花屋さん、どうぞ~」
お次は、女性の声優さん。
「すみません呼び出しちゃって
花屋が花なんて芸がないですが…これ、もらってください…」
魔王とはうって変わって、甘酸っぱい恋愛設定です。
なんともいえない気恥ずかしさ。一体どこに視線をむけていいのか分かりません。
名も知らぬお花屋さん、僕を好きになるのは自由だけど、それは苦しい恋になるよ。
なんて妄想していたら、あっという間に終了。
さらに妄想を楽しむため、僕も、女性の声優にオーダーかけようかなと思っていたら…
「ペンギンやりたくなったのでペンギンやります!
さとうみちるでペンギン」
と、オーダーをされてもないのに突然マイクを奪うスタッフが現れました。
一般人なら急にペンギンをやりたくなることなんてありませんが、声優さんは違います。ペンギンをやりたくなるのです。ペンギンをやりたくて、居てもたってもいられなくなるのです。むしろ、ペンギンをやりたくなってこそ、いっちょ前の声優といえるでしょう。
「ご主人さま!大変だっぺ~。
部屋の温度が急上昇してるっぺ!
自慢の氷テーブルが溶けだして、魚が泳ぎだしたっぺな!」
「おいら、人間の生活環境に適合したい…
そうしないとご主人さまの電気代がかさんで大変だっぺ!」
「以上、ペンギンでした。ありがとうございました。」
と澱みなきペンギンぷりを見せつけ、すっきりツヤツヤした面持ちでマイクから離れていきました。ペンギンをやりたいという欲求は満たされたのでしょうか。とにもかくにも、日常生活で急にペンギンをやりださない事を祈るばかりです。
その後も、一緒に行った友人としゃべる暇もないぐらい、声優ジュークボックスは常に稼動しておりました。
よっぽど「だれだれさんに、朗読して欲しい!」という強いリクエストがない限り、タダで充分楽しめます。
という具合です。
スタッフのみなさん、かなり本気でサービスをしてくれるので、声優ファンならずとも楽しめます。
1度、プロの声量を生で堪能してみてはいかがでしょうか!?
■「声優カフェ」の情報■
オススメ度:★★★☆☆
アクセス:JR「秋葉原駅」から徒歩5分
住所:東京都千代田区外神田3-15-7 第2丸信ビ8F
電話:03-3254-2911
営業時間:平日13:00~20:00/休日11:00~23:00
定休日:なし
予算:チャージ1時間500円/声優ジュークボックス200円~2000円
関連URL:公式サイト