
冬も終わりに近づき、町中のいたるところに、手袋の花が咲き始めてますね。
今回は「手袋の花の咲き方5選」をご紹介いたします。
レアなショット満載で、手袋フェチの方にも楽しんでいただけるはずです。
暦の無かったはるか昔、人々は自然の営みに、春の訪れを感じていました。
雪をかきわけ伸びるつくしや、桜の開花など。
ひるがえって、現代。
町はコンクリートに覆われ、自然は姿を消しています。
では、私たちは、なにに春の訪れを知るのでしょうか。
答えは2つ。
花粉症と、手袋です。
花粉症は言わずもがな。1日5回鼻をかめば、季節はもう、春です。
問題は手袋。
手袋から春を知るとは、いったいどういうことでしょう。
ひとつ、具体例を見てみましょう。

▲カラーコーンに、手袋の花が咲いています
こういうことです。
春になると、手袋の落とし物が異常に増えます。ポケットにつっこみ、うっかり落としてしまうのでしょう。
落し物の手袋は、道ばたに放置されてることはあまりありません。なぜか目につく位置に引っ掛けられていることが多いのです。
うっかり者のだれかと、優しいだれかによって、生まれるこの現象。僕は「手袋の花が咲いている」と表現しています。ポエミーで、女心をくすぐりそうな語感ですね。
季節はもうすぐ、春。
あちこちで、手袋の花が咲きはじめています。
咲き方の解説をまじえつつ、6つのお花をお見せしましょう。

▲しだれ咲き
網にからまり、しだれ咲いています。
手袋の赤と、金網の緑のコントラストが美しい。春ならではの躍動感がありますね。

▲しだれ二輪咲き
手袋の花はたいてい一輪咲きなので、このように二輪咲きしているケースはかなり珍しい。
業界的に、貴重な1枚です。

▲はめこみ咲き
カラーコーンや鉄柱などにはめこまれている咲き方を、専門用語で「はめこみ咲き」と言います。
上記写真は、まったく異なる2種の花が、近距離ではめこみ咲きしているケースです。
これもまた珍しい光景です。

▲とても力強い、はめこみ咲きの一種
使用済みの軍手が、鉄柱に咲いていました。
とても力強く、春の息吹を強烈に感じさせます。

▲ひっかけ咲き
看板に、小指だけをひっかけたトリッキーな咲き方。
落ちそうで落ちない独特の繊細さがあり、愛好家のなかでは「この咲き方が一番だ」と主張する人もけっして少なくありません。

▲オブジェ咲き
オブジェにはめこまれているユニークな咲き方です。
両国駅の力士像に咲いていました。ピースをしているようにも見え、たいへんハッピーな1枚です。
いかがだったでしょうか。
春の訪れ、感じていただけましたでしょうか。
皆さんも、町中で手袋の花を見つけてみてくださいね。さようなら。バイバイ。