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3月18日まで世田谷文化情報センターにて開催されている『どうにも眠くなる展覧会』に行ってきました。干草ベッドや竹製抱きマクラなど世界の寝具を、実体験できる展示でございます。
まず、なによりタイトルに惹かれますね。展覧会なのに、眠くなっちゃうってんですから。スタッフいわく「もし寝ても、閉館までは起こしません」という徹底っぷり。
さーて、眠らせていただこうか。




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▲睡眠の深さを、営業成績のごとくグラフ化したもの

展示は、すべて睡眠に関することです。
上記の写真は、眠りの深さを、営業成績のごとくグラフ化したもの。レム睡眠は高い営業成績をあげていますが、ノンレム睡眠はダメ社員です。マンガでたとえるならレム睡眠が島耕作で、ノンレム睡眠が釣りバカ日誌のハマちゃんといったところ。ハマちゃんのときに、人は、夢を見ます。

印鑑証明や住民票をやりとりする役所的スペースでの展示なんだけど、かなり来場者が多かったですね。こういったとこでの催しって、ガラガラが相場なのに。
スタッフさんと話していても「なんかここ数日で、急にお客さんが来るようになったの。なんで?」と尋ねられました。いや、なんでと問われても。経営コンサルタントではないので分かりませんが、おそらく、ねとらぼやmixiニュースで取り上げられたことが大きいのでしょう。インターネットの力。


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▲2枚のスライドを重ねて、夢を作るマシーン

夢とは「ここ数日の記憶」と「昔の記憶」が混合されたものだそうです。このマシーンでは、2枚のスライドを重ねることで、人工的に夢を作り出せます。
「打ち上げ花火」と「道を歩く児童」を組み合わせたところ『ブロックホールに人々が吸い込まれている夢』になりました。こうやって突拍子もない夢は、誕生するのですね。


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▲動物たちの眠り方は面白い

動物たちの独特な眠り方を紹介するコーナー。
冬の間眠り続けるクマとか、蚊にさされないように溶け残った雪の上で眠るトナカイだとかね。


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▲口からだしたねばねばした液体に入って眠るアオブダイ

僕が特に好きだったのは、アオブダイの眠り方。
夜になると口からねばねばした液体をだして、そのなかに入って寝るんだそうです。
なに、その特殊能力。欲しい。眠ってる友人を、僕のねばねばした液体で包み込むってイタズラがしたい。


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▲定番寝具、ハンモック

こちらがメイン展示の、世界の寝具大集合。10種類ほどの寝具がございました。
みなさん、心地良さそうな表情で、ハンモックに揺さぶられておりました。


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▲かかってこいよ、蚊!日本の蚊帳


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▲77000年前の寝床を再現したもの。ほぼ、地面


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▲ふっかふかで、ぽっかぽか!スイスの干草ベッド

実際に寝ても良いので、スイスの干草ベッドで大の字になってみました。心なしか厩屋っぽくて、聖人の誕生という雰囲気をかもし出しています。
干草が保温性に優れているからか、とても暖かくて、柔らかくて、布団で寝るより気持ちいいかも。


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▲館内のいたるところで眠る人、続出!

かなり来場者が多く、ざわついているにも関わらず、マジで寝ている人が5人もいました。
「どうにも眠くなる展覧会」というのはふかしではなく、本当だったようです。


では最後に。
来場者が「最近見た夢」を書くコーナーがありましたので、いくつか紹介しましょう。

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▲ままのゆめ

ままの上にある、水色の物体はなんなのでしょうか。
そして、本当にままなのでしょうか。
お母さん、この子を愛してあげてください。


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▲友達に2重線がひかれ、「彼氏」「大野」と上書きされている訳ありな夢

友達に2重線がひかれ、彼氏とドライブ!と書かれていて、訳ありげです。彼氏のところには、矢印で「大野」と書かれています。
夢でありながら、現実のしがらみ、束縛を感じさせる息苦しい1枚です。


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▲こわい人の夢

病院に行ってください。


期間は3月18日まで(3月12日だけ休館)。開催時間は午前11時~午後7時までで、三軒茶屋駅徒歩2分の「世田谷情報文化センター」にて。入場料は無料です。


【まとめ】

マジで眠ってる人が5人もいたのには驚いた。タイトルの魔力を感じた。不眠症でお悩みの方は、ためしに行ってみてはいかがでしょうか。