
みなさん、東京R不動産ってご存知でしょうか?
変わった不動産屋としてかなり有名なので、知ってる人にとっちゃあ「なにを今さら」といった感もあるでしょうが、僕はつい最近その存在を知りまして。いやー、面白い。ハマってます。
一般的な不動産屋なら「売りにくい物件」「ハズレ物件」として扱ってしまうクセの強い物件を、独自のユニークなタッチで、魅力的に紹介しまくるサイトなんです。
では、詳細をご案内しましょう。
一般的な物件の評価基準は、かなり固定化されてます。たとえば「駅から近い」だとか「築年数が少なくて、キレイ」だとか「人気の駅にある」なんてとこでしょう。その条件から漏れてしまえば、おのずとハズレ物件とされてしまいます。
だけども、東京にはさまざまなニーズがあるわけです。
アーティスト志向が強ければ「改築が自由なら、受け渡し時の外観はボロボロだっていい」という人もいるでしょう。この場合、『好き勝手に改築していい』という条件がなにより重要になります。
東京R不動産は、そんな新しい価値を持っている、ダイヤの原石みたいな物件を見つけだし、光らせるのです。
では、具体的に変わった物件を3つご紹介しましょう。
■2つの顔を持つ庭園

マンション2階の部屋でありながら、なんと立派な庭園がついています。
庭園はちょうど半分ずつ、日本庭園と洋風庭園になっていて、1粒で2度おいしい。ずっと舐めてると、途中でガムになるアメ玉みたいです。和室からは日本庭園が、洋室からは洋風庭園が眺められるという配慮もされていて、いたれりつくせり。こんな部屋に住んでたら、さぞかしモテることでしょう。
日本庭園は景色を楽しみ、洋風庭園ではイスとテーブルを出して食事など。眺めるだけではなく、積極的に使うことも出来るなんて、何とも欲張り。というか、うらやましい。
とサイト上で紹介されています。
うん、たしかにこれは、うらやましい。
■ピンポン

住居と倉庫が一体化した物件です。それだけでも、あまり見かけない間取りですが、倉庫の中央部分には卓球台までついてきます。こんだけ広けれりゃ、打つたび「サー!」と叫んでも、周辺住民に叱られることはなさそう。福原愛選手にオススメの物件です。
中央に、主役の卓球台。
写真に写っている資材や家具は、入居者が決まりましたら撤去いたします。
卓球台だけは、置いといて欲しいですが
これで卓球台も捨てられたら、元も子もありません。
■チェックイン! -働く?暮らす?-

マンションでも、アパートでもありません。ホテルです。ホテルの1室で暮らせます。他の部屋は、普通に営業しています。
やっぱりイメージどおり、原稿に追われている作家とかが使うのでしょうか。ホテルに缶詰にされて、原稿を仕上がるって体験、なんだかちょっと憧れちゃいますもんね。
まず始めに、1つのルールを。
部屋の鍵は外出時にフロントに預けていただきます。
ちょっと面倒?と、迷った部分もあるんですが、せっかくこのアットホームなホテルで生活してもらうのだから、殺伐とした都会暮らしとは違う、人と接する良さを気に入ってもらえる人に使って欲しい。
そんな願いを込めて、このルールを決めました。
ということなので、ちょいと近くのコンビニに、実話ナックルズでも立ち読みしにいこうかななんて時に不便ですけど。逆に考えれば、女性にとってはオートロック以上のセキュリティーとも言えますね。
という具合です。
いやはや、これはもう住める珍スポットといえるでしょう。変わった切り口から物件を紹介しまくる『東京R不動産』から今後も目が離せません。