『シャンクレール』 オススメ度:★★★☆☆

シャンクレール3

新宿、銀座、池袋などを中心に開かれているお見合いパーティーです。
とにかく「出会う」という目的に対して、一切の無駄がありません。合理性の塊みたいなイベントです。まずは

2分間の自己紹介を25セットこなす

ことからパーティーは開始です。1000本ノックならぬ、25本自己紹介です。
では、詳細をご案内しましょう。
 




はい、と言うわけで、お見合いパーティーに参加してきましたよっと。
まあ、僕もね、今年の7月で30歳になるわけですから、珍スポット巡って、大喜利やって、性感マッサージされて、ももクロのDVD見てるばっかしの生活を送ってちゃいけないわけですよ。良いお相手を見つけなくては。

で、今回チョイスしたのは「シャンクレール」主催のお見合いパーティー。
シャンクレールはお見合いパーティーの老舗会社で、設立18年・動員実績162万人・毎月300本を超えるパーティーを企画運営しております。月300本って。お見合い大量生産企業、お見合い界のユニクロなのでございます。

さまざまな趣旨のパーティーから、自分にあったものを選べるのが特徴的。
「結婚・婚活パーティー」「医師・弁護士・年収700万円~ プレミアムパーティー」なんてのもあるんですが、特に結婚を急いでるわけでもなけりゃあ、医者でも弁護士でもないので、これらには参加できません。
なもんで「男女20代限定企画 <25vs25>」という、参加条件が「20代であること」だけの、まぁ、比較的ゆるいやつをチョイスしました。しかし、25vs25って。vsなんですね。やっぱ、お見合いは男と女の戦いなんだなあ。


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▲新宿住友ビル47Fスカイルームに潜入しました。

銀座、横浜、立川などなど各地で開催されてるのですが、今回の会場は、新宿住友ビル47Fのスカイルーム。見晴らしバツグンの小粋なパーティールームです。
開始10分前から受付がスタート。参加料5500円を支払うと、番号札とプロフィールカードを手渡されます。なお、女性の参加料は1000円でした。

プロフィールカードには、名前・生年月日・仕事・趣味だけでなく、「休日のすごし方」や「最近気になること」「私の好きな○○ランキング」などなど、かなり具体的なことを書かなきゃいけない欄もあります。
休日は、珍スポット行ったり、大喜利やったり、ももクロのDVDを見たりしてすごしているのですが、ツッコまれたときに説明が面倒くさそうですし、なによりモテそうもないので「カフェを巡ったり、映画を見たりしています」とあたりさわりのない柔らかい表現で記入。んま、カフェって言っても、コーヒーラーメンの喫茶亜呂摩だったり、甘口イチゴスパの喫茶マウンテンだけどな!
最近気になることには「心霊写真や陰謀論、あとは凶悪犯罪とか」、私の好きな○○ランキングは「私の好きなドリフメンバーランキング 1位:志村けん 2位:仲本工事 3位:いかりや長介 (加藤茶はカタギじゃない見た目で怖いから、残念ですが最下位です)」などと正直に記載してみました。


会場に入ると、男女それぞれ20人くらいがたむろしています。年齢層はふれこみどおり、20代中盤~30代前半といったところ。男は1人参加も多いですが、女性はたいてい2人~3人連れのようです。
男女とも、暗いでも、ハジけているでもなく、いたって普通の落ち着いた大人が多いです。もっと切羽詰った雰囲気の人が一杯いるのかと思いこんでましたけど、きわめて普通です。いやはや、意外。

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▲シャンクレール方円の陣

時間になると、司会の進行でパーティースタートです。
壁にそって、男性→女性→男性→女性と男女が交互に丸くなって座ります。陣形でいうと、方円の陣。防御や奇策に適した陣形ですね。




第1ラウンドは自己紹介タイム!2分間でつぎつぎと自己紹介をする。

まず最初のラウンドは「自己紹介タイム」
横の異性とプロフィールカードを交換しあい、軽く自己紹介。2分間たったら男性は1つ席をズレます。で、また、隣の異性と自己紹介。グルグルグルグル、回転ずし状態です。2分×25セット=約50分と、かなりの集中力を要します。

とにかく時間が短いですから、話せることはごくわずか。プロフィールカードにざっと目をとおし、仕事と趣味をちらっと聞いたら、はい、お次。気になった人の番号は、メモっておくのがポイントです。ここはコミュニケーションをはかるというよりも、必要最低限な情報を聞き出し、あたりをつけるターンといえるでしょう

しかしまあ、司会の仕切りによって、参加者みんな軍人のようにキビキビと動いています。「出会い」という目標に対して、まるで無駄のないシステム。小気味が良いです。




第2ラウンドは、フリータイム7分×5セットだ!

第2ラウンドはフリータイム。約7分×5セットです。
女性は椅子に座って待機していて、男性は気になる人の横につきます。で、7分経過すると席替えタイム。基本的には、同じ女性と2連続で話してはいけないので、5人の異性と会話することとなります。

んでね、これが、残酷ショーの始まりなんですわ。


かわいい子の横は大人気。両脇はすぐ埋まりますし、あえて1ターン潰して、その子の隣が空くのを待っている男性もいるぐらいです。1番人気は、藤崎奈々子をもうちょい派手にしたようなキャピキャピした子でした。
しかし、その一方、まったく誰も寄りつかない女性も1名いました。ずっと、観察していたのですが、5セットあって誰とも話してませんでしたね。いや、まあ、その方は顔がキレイとかキレイじゃないとかの問題以前に、ちょっとヤバげな、貞子的な、ジャパニーズホラーなオーラをびんびん発していたので、仕方ないといえば仕方ないんですけど、それにしてもなんて残酷で、実力主義な世界なんでしょう。




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▲これがシャンクレールカーストだ!

『両脇が埋まり、かつ次のターンにそなえて並んでる男がいる女性』

『両脇に男がいる女性』

『マンツーマンで話してる女性』

『隣に誰も座らない女性』
の4段構造のシャンクレールカーストが、即座に構築されるのです。
ちやほやされる女の横に、手持ちぶさたの7分間を過ごす女。男性は移動できるので選択権がありますが、女性は基本的に待ち一辺倒ですから。逃げ出すわけにもいきません。うーむ、現実ってエゲツないぜ。

僕はといえば、自己紹介の2分間ずっとグッピーの飼育方法を熱弁してくれたOLさんと、ハコフグの魅力を語りあったり、漫画オタクの保母さんと漫☆画太郎の魅力を語り合ったりと、基本的になにかしらの魅力を語りあっていました。





最後は告白タイム。気になる異性の番号を3人書きます。

フリータイムが終わると、告白タイム。
用紙に、気になる異性の番号を3人書いて、投票です。
派手な音楽とともに、カップル発表。「男性48番、女性23番カップル成立です!」と番号を読み上げるだけのシンプルな発表です。この日は12組のカップルが誕生。参加者50人中9組がカップルになったのですから、成約率は35%といったところ。もっと、サクラがいるもんだと思ってましたが、そうでもないみたいです。
ちなみに、僕は漫☆画太郎好きの保母さんとカップル成立しました。おめでとうございます。







「シャンクレール」の情報
オススメ度:★★★★☆
アクセス:JR「新宿駅」から徒歩6分など
住所:新宿住友ビル、大宮JACKなど
電話:03-3273-2400
営業時間:パーティーによってさまざま
予算:男性5000円~、女性無料~
関連URL:公式サイト