お台場はテレコムセンター駅にある、税関についての資料館です。
何があるのかっていうと
「ほーっ、この手があったか!」と唸らされる密輸方法
がたくさんディスプレイされてます。
くり抜いた本の中に拳銃を隠したり、ぬいぐるみの中に大麻を詰めこんだりと、スパイ映画さながらの手法が面白い。
では、詳細をご案内しましょう。
▲東京税関2階に情報ひろばはあります。
ガッツリお役所感漂う東京税関の2階に、情報ひろばはございます。パーカー姿にコンバースで入るには、ちょっとした勇気が必要です。
入り口では警備員2名が待ちうけ、氏名と連絡先およびに来館の目的を記入しなければいけません。日銀が運営している貨幣博物館とおんなじ、厳重なチェック体制です。
▲平日しか開いてないので、来館難易度はけっこう高め
東京税関2階の一室が「情報ひろば」として、展示ルームとなっております。
平日しか開いてないので、来館難易度はけっこう高め。大江戸温泉物語の目の前という立地にもかかわらず、僕以外、観光客は1人もいませんでした。そりゃまあ、わざわざお台場来て、税関知識を仕入れようなんてカップルなんざいませんよね。
▲マスコットキャラ、カスタムくんも所在無さそう。寂しげに、窓の外を眺めています
もてなすお客さんも無く、マスコットキャラのカスタムくんも寂しげ。
憂いを帯びた表情で、窓の外を眺めています。
▲カスタム君とまんまちゃん、あまりにもそっくりです。実は血が繋がっていたというエロゲ的設定でしょうか。
今は寂しげなカスタム君ですが、「さんまのまんま」に出演したことがあるそうです。
しかし、どうゆうことでしょうか、カスタム君があまりにも、まんまちゃんに似すぎています。カスタム君のデザインに、安倍なつみが一枚噛んでるんでしょうか。「さんまのまんま」のプロデューサーが小林亜星だったら、間違いなく訴えられてます。
▲丹波哲郎出演のミニビデオシアターを、ゆったりしたシートに座って鑑賞できます。
▲画面を操作するコントローラーは、今は亡きピピンアットマークを思い起こさせる作り
丹波哲郎出演のミニビデオシアターを、ゆったりとした席に座って、鑑賞できます。画面を操作するコントローラーが、今は亡きピピンアットマークを思い起こさせるチープな造形なのが、ほんわかしますね。
ビデオの内容は、税関のお仕事をドラマ形式で紹介した、いたってマジメなもの。ツッコミどころはほとんど無いんで、ざっと飛ばし見で問題ありません。
仕事中の税関職員たちが、外の廊下を忙しく行き来してるのを背中に感じつつ、平日の昼間からこんなとこでどうでもいいビデオを見ていると、なんとも言えない背徳感を感じます。
▲ワシントン条約で、輸出入が禁じられている動物の剥製
▲象牙で作ったオブジェや、アルマジロのギターなんかもあります
絶滅のおそれがある動物はワシントン条約によって、輸出入が制限されています。ゾウ、トラ、サイなんかがその対象となってます。まあ、生きたゾウを密輸しようなんてイカつい業者はあまりいないでしょうから、デカイのに関してはたいてい剥製だったり、象牙など一部を商品化したものだったりするようですね。
「ほーっ、この手があったか!」と思わせる、密輸方法の展示が面白い
メイン展示といえるのが、密輸方法あれこれのディスプレイ。具体的に物を使って「こんな密輸があるんだよ。とんちが効いてるよな」って教えてくれます。思いもよらぬ隠し方のオンパレードで、密輸者は一休さんレベルのとんち者揃いのようです。
しっかし、隠すほうも隠すほうだけど、見つけるほうも見つけるほうです。X線検査や金属探知機、ファイバースコープなんかのハイテクメカも使ってますけど、捜査の端緒になるのは、ほとんどが「挙動を不審に思って」という捜査官の勘によるもの。めざとく浮気を発見する、鬼女房みたいなもんですね。ごまかせません。
▲ライオンのおなかに大麻が詰めこまれています。赤ずきんちゃんのラストみたい。
▲まさか、こんな無垢な表情をしたフクロウの中に大麻があるなんて‥
▲サンダルの底に大麻樹脂が入っています。エアクッション入りのものより、はるかに高価です。
▲くり抜いた本の中に拳銃が隠されています。スパイ映画で良く見るギミック。本当にやるんだ。
▲大理石の中にも大麻。大麻ほど、さまざまな物の内部にもぐりこんだ物体は無いのでは。
▲2重構造になってる壷の中に大麻。不自然な重みで、発見するそうです。
▲健康機具の中に大麻が入ってます。健康と大麻のギャップがアイロニカル。
▲サーフボードの中に大麻。サーフィンと大麻のギャップも、なかなかグッとくる取り合わせですね。
▲缶の底に金塊。密輸するものが大麻だと陰惨なイメージだけど、金塊だと、とたんにファンタジー
▲体内に大麻樹脂を2kg飲み込んだ人のレントゲン。小林尊なら20kgはイケたはず。
■「東京税関 情報ひろば」の情報■
オススメ度:★★★☆☆
アクセス:ゆりかもめ「テレコムセンター」から徒歩5分
住所:東京都江東区青海2-7-11 東京港湾合同庁舎2階
電話:03-3599-6264
営業時間:9時~17時
定休日:土・日・祝
予算:なし
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