『駄菓子屋ゲーム博物館』 オススメ度:★★★★☆

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ほいっ、板橋本町駅にある駄菓子屋ゲームの博物館でございます。
ジャンケンゲームとか、10円玉を弾いてゴールに入れるのとか

往年の駄菓子屋をにぎわせたゲーム機が、40台以上展示されているんです。

しかも、すべて現役バリバリ!実際にプレイができるんです。くー、早くやりてえ。
では、詳細をご案内しましょう。



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▲ちょいと寂しい商店街の中にあります。

半ばシャッター街と化している、ちょいと寂しい商店街の中にあります。いかにも、ほそぼそと駄菓子屋が経営を営んでいそうな雰囲気。駄菓子屋ゲームの博物館を作るには、ぴったりの立地ではないでしょうか。あんまし、騒がしいとこにあってもね。




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▲駄菓子屋ゲーム博物館、通称コン太村の全景

こちらが駄菓子屋ゲーム博物館。
外から見る分には、普通の駄菓子屋さんみたい。1階部分だけが展示スペースなので、それほど広くないですね、こじんまりしてます。




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▲館内にところ狭しと並ぶゲーム機。その数、じつに40台以上。

館内には、ところ狭しとゲーム機が並べられていて、その数、じつに40台以上。
しかも、これで所有台全てじゃなくって、倉庫に保管してる出しきれてないのと、ちょくちょく展示替えをしているそうです。ほんとのほんとに全部やろうと思ったら、何度も根気よく通うっきゃないっすね。

この博物館の、そもそものはじまりは2003年に作られた館長岸さんのホームページにさかのぼります。
個人でコレクションしていた駄菓子屋ゲームの紹介ページがきっかけで、彼のもとに、本来なら廃棄されるはずだったゲーム機が集まりだしたとか。機体のレンタル、期間限定の出店などをへて、2009年に板橋区から正式なオファーがあって、博物館をオープンするにいたったんですって。
おそらく、ホームページ開設時に書かれたのでしょう。「夢」という項目には、こんなことが書かれています。

将来的な夢は、実物のゲーム機を展示した「駄菓子屋ゲーム博物館」を開館したいと思っている。 懐かしのあのゲームに、実際に触れて遊べるのである。
ただ、現実的には展示品であるゲーム機数も個人のコレクションのレベルであるし、 博物館としての継続的な運営と採算を考えると、夢のまた夢かもしれない。

ってね。
しっかり叶ってますよ、その夢のまた夢。信じて進めば、夢は実現するんですね。勇気、もらいました。
館長さんのホームページ見ると分かるんだけど、ゲーム機をまるでタレントのように、大事に大事に扱ってるんですよね。各台ごとに、テレビや映画への出演歴が記録されていて。駄菓子屋ゲーム、ほんと好きなんだろうなー。愛が伝わってきます。




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▲ゲームに成功すると、でてくるメダル。駄菓子とかと、交換できるんです。

ゲームに成功すると、こんなメダルが出てきます。メダルを貯めると、点数に応じた賞品と交換できるんです。パチンコと同じシステムですね。




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▲賞品1 駄菓子

豊富なラインナップの駄菓子と、交換できます。
ブタメンとか懐かしいわー。小学生の頃、よく買ってたなあ。麺がふやけるぐらい、たっぷり時間置いて、食べるのがおいしいんですよね。お小遣いで食いつなぐしかないんでね、貧乏くさい話し、ちょいと量が増えた気がするのも、嬉しかったし。




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▲賞品2 オリジナルノベルティーグッズ

駄菓子屋ゲーム博物館オリジナルTシャツ(1580円分)なんかもあれば、サミー開発スタッフ制服(2800円分)ってなゲーム機メーカーのレアアイテムもあります。非売品で、当たり券との交換専用なので、こいつを手に入れようと思ったら、相当ゲームが上手くならなきゃいけません。





●ほぼ全台紹介! 

せっかくですし、館内にあった40台あまりのゲーム機をほぼ全部お見せしましょう。お気に入りのを、4~5台案内して終わりにしようと思ったんだけど、どれもこれも良くってねえ、選びきれなかったんです。
珍スポにあるイケてる看板と、通じる良さがあるんですよね、ここのゲーム機。昭和のセンスで描かれたイラストが、味があって、たまらなくソソるんですわ。インテリアとして、玄関に飾りたいぐらいですよ。なかには「よくこのイラストでGOサイン出たな!」ってな、ゆるすぎる台もチラホラあって、もう最高。ではでは、ご覧ください。


【コインを弾く系】

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投入口に入れた10円玉を弾いて、ゴールまで持っていくタイプのゲーム機たちです。
10円玉っていう日常を代表するアイテムが、ゲーム機という非日常の中に迷いこんでしまう。そんな感覚が楽しい機体です。




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▲『ホップステップジャンプ』  ぬるっと平面的なキャラクターデザインが、いかにも珍



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▲『新幹線ゲームⅡ』  ドラマ「こち亀」、映画「東京タワー」にも出演した人気台



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▲『新幹線ゲーム改』  新幹線とは名ばかりで、舞台は宇宙です



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▲『ゴルフ』  「まんがタイム」とかに連載してそうな、ざっくりしたイラストが○



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▲『スーパーテニス』  ちょっと変わったルール。右と左でラリーする。7回挑戦も、クリアーならず。 



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▲『アラウンドザワールド』  真ん中の飛行機がクルクル回ってます。



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▲『インターチェンジ』  インターチェンジって。何に脚光あててんだよ。



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▲『カーレース』  上記の「インターチェンジ」を、名前だけ変えてる。無難な名前になっちゃった。



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▲『世界一周』  もっとも色褪せていた台。イラストから、当時の世界観を察せるのも、おもしろい。






【玉をゴールに入れる系】

こちらはパチンコ玉とかピンポン玉をゴールに入れる系のゲーム。10円玉を使うものより、ルールのバリエーションが豊富です。


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▲『ワールドサッカー』 中央の選手を、左右に動かして、ボールを2回弾けば成功。難易度高。



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▲『ワールドサッカー改』  選手が、ゴールに変わってます。ルールも簡単。3回ゴールに入れればOK。



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▲『コロリンボール』  ワニを操作し、ボールをゴールに導きます。



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▲『???』  キャラクターが完全に巨人の星。たぶん公式じゃないよね?



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▲『カーニバル』  んー、これは公式っぽいな。



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▲『サーカス』  この台のデザイン、一番好き。ゆるいぜ!



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▲『UFO』  すごいよマサルさんの空気感に似てる。愛に気づいてください。



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▲『ピンポンパン』  珍しいアメフトモチーフの機体ですね。 






【ルーレット系】

運が頼りのルーレット系です。
たぶん、目押しって通用しないですよね?

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▲『国盗り合戦』  あー、これ地元の駄菓子屋にあった。ゲームオーバー音、いまだに耳から離れてないわ。



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▲『グッドタイミング』  すっごいストレートなネーミング。



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▲『ピカデリーサーカス』  この四角い操作ボタン、超懐かしい。固くって、押しごたえあるんだよなあ。



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▲『フェニックス』 子供のころは30倍だの大穴ばかり狙ってました。今なら現実的に6倍にベットです。



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▲『フィーバーチャンス』  スターウォーズの影響は見られるキャラクターデザイン。


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▲『ファンタジーワールド』  こちらはドラクエの影響が見てとれます。当時の流行りが感じられるのも、楽しいですね。




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▲『スーパーマシーン』  BMWの表記が「ベーエムベー」でした。うーん、時代。



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▲『マリオルーレット』  任天堂、こんなアーケード筐体も出してたんですね。



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▲『F91 パーフェクト3』  うわー、これも懐かしい。やった、やった。





【その他】

いままでのカテゴリーには属されないタイプのゲーム機です。

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▲『チャンスラー』  クレーンがよちよち動いて、握力もむちゃくちゃ弱いんだよなあ。老人。



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▲『ちびパチフィーバー』  パチンコシュミレーション台ですね。



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▲『アウタースペース』  ボタンを連打して、敵を退治するタイプ。高橋名人にやらせたい。



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▲『ジャンケンマン』  一番良く見かけたね、この機体。



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▲『ジャンケンマンJP』 

僕が小さいとき、駄菓子屋に一番置かれてたゲームが、このジャンケンマン。子供ながらに「たまに勝たせてもらってる感」が嫌で、ほとんどやりませんでしたけど。負けたときの「ズコーッ」が食い気味なのが、納得いかなかったな。おまえ、やる前から結果知ってるだろって。



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▲『ファミリーボール』  土台をかちゃかちゃ動かして、ゴールに入れます。



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▲『ポルル君の旅行』  

道路に沿って運転すると、ポイントが加算されます。500ポイントでクリアー。
同じ道がループするだけなんですけど、ポルル君はこんな単調な旅で満足なんでしょうか。



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▲手動両替機ケンさん

30年前の両替機。
電気を使っておらず、100円玉を入れて、ハンドルを回すと10円が出てきます。カードダスみたいな仕組みですね。



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▲ギザ10ガチャガャ 100円

10円玉を100円で売るという、究極の錬金術が、ここに誕生しました。







●メダルは、シャア専用おたのしみ袋と交換したよ! 


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▲シャア専用おたのしみ袋 300円

いくつかのゲームをクリアーし、50円分のメダルを得たので、なにと交換しようかなーと物色していたら、シャア専用おたのしみ袋なるものを発見。金300円也。50円分のメダルに、250円をプラスして支払い、ゲットしました。

さーて、なにが入ってるのかな。




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わあ、やったー、真っ赤な缶ケースだー。





‥‥


‥‥‥


いらね!







「駄菓子屋ゲーム博物館」の情報
オススメ度:★★★★☆
アクセス:都営三田線「板橋本町駅」から徒歩5分
住所:東京都板橋区宮本町17-8
電話:-
営業時間:土日祝日10:00~19:00/平日14:00~18:00
定休日:火(祝日の場合は翌日)
予算:入場無料(写真撮影する場合は200円)
関連URL:公式サイト