
全長203mのローラーすべり台が楽しめる、埼玉県比企郡にある公園。ローラーすべり台としては、日本でも10指に入る長さ。山の上にあるので、見晴らしがバツグンです。
住民のアイディアをもとに、ふるさと創生事業で作られたっていうエピソードも、また味わい深いものがありますね。
▲山道を、車で10分ほど登らなければならない
ぐねぐねぐねぐねと山道を、車で10分登ったその先に、見晴らしの丘公園はございます。
山道を登らなきゃいけないとか、そういう物理的障害は、珍スポマニアにとって良いスパイスです。途中、何組か徒歩で歩いてる人とすれ違ったので、ハイキングコースとしても人気があるみたい。
▲入り口上空を、ローラーすべり台が突っ切っています
公園、到着。さっそく、入り口上空を、ローラーすべり台が突っ切っています。
このすべり台、長さは203m。町民からのアイディアをもとに、平成5年、ふるさと創生事業として作られたんだとか。出ました、珍スポキーワード、ふるさと創生事業。各地方自治体に1億円を配った政策で、使い道に困った市町村が、日本各地に珍スポをぼこすか生み出したっちゅう、珍スポ的には最高にナイスな政策でございます。
▲ポテトスティック1箱とシャボン玉7箱、そして、うまい棒だけが売られているお土産コーナー
お土産コーナーは、品揃えにむちゃくちゃ偏りがあります。
ポテトスティック1箱とシャボン玉7種類、そしてうまい棒だけ。深夜のコンビニにも似た、陳列スペースの豪快なガラ空きっぷりが哀愁を誘います。
なぜ、シャボン玉だけは7種類も用意したのかは、謎です。
アヒル型、スティック型、パイナップル型、イチゴ型から好きなものを選び、好きなだけシャボンを膨らませましょう。山の中では、誰に気兼ねすることもありません。
▲すべり台入口のアーチは、花柄でポップだよ
この公園、ちょっとしたアスレチックが置かれているぐらいで、すべり台以外にこれといった見どころはありません。なもんで、さっそく、すべり台乗り場へと向かいました。
▲斜面には風車が植えられています
すべり台へ向かう途中の斜面に、赤・青・黄の鮮やかな色彩が。
「コスモスでも植えてるのかな?」と近づいてみたら、すべて風車でした。
風車が地面に植えられ、カラカラと回る光景は、「田園に死す」の恐山を想起させるものがあり、これからローラーすべり台を楽しむのだという陽気な気分を、容赦なく削いでいきます。
▲すべり台使用料は200円。スタート地点のおじさんにあげます。
すべり台使用料は200円。
スタート地点にいるおじさんに、お金を200円あげます。そうすると滑らせてくれるのです。
▲敷き物に使うダンボール 100円
受付のおじさんに「大人はスピードが出過ぎて、ヤケドの危険があるから、ダンボール使うといいよ」と薦められました。ただでさえ、切れぢを患ってて尻が痛いというのに、このうえ更にヤケドするのはごめんなので、即買いです。
▲ゲートが開かれ、いよいよ203mのすべり旅がスタートです。
ゲートが開かれ、いよいよ203mにもおよぶ、長い長いすべり旅がスタートです。
足を持ち上げ、重心を体の後ろに傾けると、ぐんぐんスピードが出ます。
う、うわ!
速い!
速い!!
ぐんぐんスピードが出ています!
なんてこった、速すぎる!
あまりにも速すぎます!
マイケル・J・フォックスが滑ったら、30年前にタイムスリップしてしまうに違いありません!
ぐんぐんスピードが出ています!!
ありえない速度です!
日常生活では、けっして体験できない、常軌を逸した速度で、体がすべっております!
ニュートリノに次いで、光より速く動く物体として、僕が発見されてしまいます!科学者に、僕が発見されてしまいます!
ぐんぐんスピードが出ています!!!
というわけで、あまりにもスピードが速いので、だいたい2分ほどで、滑り終わりました。
203mを2分ですから、時速に換算すれば6km/時。ぐんぐんスピードが出てるはずが、常軌を逸した速度のはずが、実際は、早歩きぐらいのスピードでした。
■「仙元山見晴らしの丘公園」の情報■
オススメ度:★★☆☆☆
アクセス:嵐山小川ICより車で12分
住所:埼玉県比企郡小川町大字小川1442
電話:0493-73-1000
営業時間:3~5月9:45~16:30/ 6~8月9:30~17:30
9~11月9:45~16:30/12~2月10:00~15:30
定休日:月曜日、12月29日~1月3日
予算:大人200円
関連URL:公式サイト