『坊主バー』 オススメ度:★★★☆☆


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浄土真宗の僧侶が経営してるバー。

現役僧侶たちがスタッフで、ヘアースタイルは坊主、ファッションは袈裟。そんな「THE・お坊さん」って身なりで、シェイカーを振ってるんだから、不思議な世界観です。極楽浄土ってこういうとこかも。
若くてシュッとした方ばかりなので、特殊な萌え属性をもった女性には、たまらない空間でしょう。





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▲「VOWZ BAR」と書かれたクールな看板が目印

四ツ谷三丁目駅から徒歩3分。静かな路地の雑居ビル2階に入ってます。
看板には「VOWZ BAR」のクールなロゴ。漢字変換すれば「坊主バー」になるなんて思いもよりません。

浄土真宗の現役僧侶が「バーという形態で布教したい」と思ったのがきっかけで、1992年に大阪で1店舗目をオープン。その後、四ツ谷店・中野店とオープンし、現在では3店舗を経営してるだとか。




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▲会員制ならぬ檀家制

入り口には、会員制ならぬ檀家制のプレートがついてますが、ジョークなので檀家じゃなくてもOK。信仰を問いません。




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▲袈裟をはおった現役僧侶がシェイカーを振る

カウンター7席、テーブルで14席ぐらい。店内はお線香の香りに充ちていて、法事でおばあちゃんちにやってきたような懐かしい気分になります。土曜の20時頃に行ったんだけど、ほぼ満席。客層も幅広くって、大学生とおぼしきグループもいれば、60代とおぼしき夫婦もいます。休日に団体で行くなら、予約しといたほうが良いかも。

カウンター内には、袈裟をはおった坊主頭のスタッフが2人いました。どちらも若くてシュッとした2枚目。しかも、そんな坊主坊主した人が、シェイカーを振るんですから、ギャップに弱い女性ならイチコロです。美坊主フェチにはたまらないシチュエーション。「あたしのお数珠もコリコリして」ってな具合です。




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▲立派なお仏壇もあります

店の隅には、仏壇が備えてあります。
気が向いたとき、自由に祈って良いそうです。




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▲お経ではなく、メニューが書かれてます。

いかにもお経が書かれてそうなこの冊子が、メニュー表です。
金額の表記は「円」ではなく「縁」と書かれていて、なんだか「人生のよしあしはお金じゃないよ。人との出会いだよ」と教えられる気持ちですが、きっちりお代は発生します。




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▲愛欲地獄 800縁

オリジナルカクテルの愛欲地獄は、ハブ酒・クランベリージュース・コアントローなどを混ぜたもの。
イソジンに似た味がします。風俗ではプレイ前に、イソジンで口を消毒することが、「愛欲地獄」というカクテル名の由来ではないでしょうか。




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▲大徳寺納豆 300縁

通称「寺納豆」と呼ばれる、お寺と縁の深い食品。
ネバネバと糸をひく一般の納豆とは異なり、味噌のような味がします。肉食を禁じられた僧侶たちの、貴重なタンパク源だったとか。

ひととおり撮影を終え、一緒に行った友人たちと語らっていたら、酔っぱらいのおっちゃんが「君たちの目は輝いてる!未来がある!」とか言って、握手を求めてきました。異常なテンションの高さ。しかし、僕の番では、急に真顔に変わり、「お前はダメだ!目が死んでる!!」と握手を拒まれました。ケンシロウに死亡宣告されるザコの気持ちが分かりました。

最後の締めは、説法。
さきほどまで居なかった第3のお坊さんがやってきて、「あー、鉄道の話しがしたい。あー、鉄道の話しがしたい」とつぶやきながら、仏前に座りました。鉄オタのお坊さんなのでしょう。序盤こそ、親鸞聖人の教えを説法してくれたのですが、我慢できなくなったらしく、途中から鉄道の話しばかりしていました。
ありがたい鉄道廃線のお話し、ごちそうさまでした。




親鸞の教え。
1度チャレンジしたけど難しすぎて挫折した。 

   
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  みうらじゅん氏の見仏記。寺を巡りたくなる。 







「坊主バー」の情報
オススメ度  ★★★☆☆ 
アクセス  丸の内線「四ツ谷三丁目駅」から徒歩3分 
住所  東京都新宿区荒木町6 AGビル2F
電話番号  03-3353-1032 
営業時間  19:00~25:00
定休日  日曜、祝日 
予算  飲んで食って2000円くらい 
関連サイト  公式サイト