『多摩動物公園 昆虫園』 オススメ度:★★★★☆


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日野市にある動物園。
特に、昆虫エリアが珍スポットとして魅力的なんです。

ゴキブリだのムカデだの、1匹でも騒がれる虫が、うっじゃうじゃ。ケースにぎっしり詰まってます。
虫が、極端に苦手な人は見ないほうが良いかも。
閲覧注意でございます。



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都心部の動物園より、ふんだんに土地があるのでしょう。
動物の種類はそれほど多くないですが、1頭1頭に広々と土地を与えてて、動物たちがのびのびしている印象です。
動物園特有の臭いも、それほど気になりません。




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▲ライオンエリアには、バスが走ります。

たとえば、ライオンのエリア。広々してますね。
350円払えば、ライオンのすぐそばを走る「ライオンバス」に乗れます。プチサファリパーク。
柵にもたれてライオンを眺めていたら、横にいた子どもが「虎が、この前、死んでいました。」と不吉なことを教えてくれました。
夢の話しでしょうか、それとも、現実の話しでしょうか。いずれにせよ、情報提供ありがとうございます。




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▲クジャクが、園内を自由に歩いてます

クジャクが、園内を自由に歩いてるのには驚きました。
人でごった返す上野動物園では、こうはいきません。






●ダジャレ看板にも注目!


園内のいたるところに、ダジャレ看板が設置されています。
ちょっと見てみましょう。


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▲あぶない!のぼったらだめだゾウ

うん、のぼらないゾウ
平日の昼間に30男がのぼってたら、いろんな意味であぶないことぐらい理解してるゾウ




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▲あぶない!のぼらないでくだサイ

ご心配おかけして、ごめんなサイ
のぼらないので、暴力はふるわないでくだサイ





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▲ここは「サイ広場」です。故障のサイは下記連絡先までご連絡ください。

わざわざフォントサイズを大きくして、サイ広場であることを強調してからの、「故障のサイは」。
ダジャレへの執着が、並じゃありません。
1人いるんでしょうね、ダジャレ好きの幹部が。






●珍スポとしての本領発揮はここから!昆虫園がマジすげえ!

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さー、珍スポとしての本領発揮はここからだ!
ゴミムシあり、ゴキブリあり!昆虫園のラインナップが、すげえ攻めてるんです。
バッタの巨大オブジェが目印です。




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虫のはいったケージが、ずらっと並んでます。
館内は、飲食禁止。匂いにつられて、ゴキブリとか来ちゃうんだけど、殺虫剤使えないからだって。
ほんじゃあ、僕が気に入った昆虫を紹介していきますね。


※ここから先は、虫が苦手って人は、見ないほうがいいかも。閲覧注意!






ゴミムシダマシ

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▲ゴミムシダマシ

ね、気持ち悪くて、最高でしょ。
なにも、こんなに詰めこまなくてもねえ。
ゴミムシに似ているから、名前は、ゴミムシダマシ。物陰でひっそり暮らしてます。

このゴミムシダマシに似ている、ゴミムシダマシモドキなんて虫も、この世には存在するようです。
さらに一歩進んで、ニセゴミムシダマシモドキって虫もいるんだとか。
バカボンのパパの「賛成の反対の賛成なのだ」みたいな、意味不明な状況になってますね。






ハキリアリ

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▲ハキリアリ

ちぎった葉っぱをつかい、巣の中で、菌を栽培。
生えてくるキノコを食べるという、農民タイプのアリさんです。
作業している姿が、人間のミニチュアみたいで、ずっと眺めてても飽きません。
あー、超楽しい。





楽しいんだけど










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数多すぎだろ!!

ちっこいブツブツは、全部ハキリアリね。
葉っぱを切ったり、運んだりする、作業スペースです。




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だから、多すぎ!!

虫嫌いの人間が見たら、ぶっ倒れるだろう、ウジャウジャ具合。
このケースは、菌を栽培して、キノコを育てる農場です。






ハナカマキリ

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▲どこに虫がいるでしょうか!?

はーい、クイズのお時間だよー。
写真の中に、虫が1匹隠れているよ。
どこにいるか、わかるかなー。




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はい、正解はココでしたー。

ハナカマキリのメスです。
花に似てるので、天敵から身を隠すことができるし、間違って蜜を吸いにきた小虫を捉えることも出来る。
攻めにも、守りにもつかえる、便利な擬態なんです。





コノハムシ

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▲どこに虫がいるでしょう!?

次のクイズは、難易度高め。
どこに虫が隠れているか、分かりますか!?




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はい、こちらが正解。
目視できるだけでも、こんなにいます。
このサイズだと分かりづらいんで、拡大してみましょう。




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ほい。こうしてみると、分かりますね。
1枚の葉っぱに、コノハムシが5匹ついてます。
たくみな擬態で、かなり近づかないと見分けがつきません。




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▲いっぽう、人間の変装は…

いっぽう、人間の「変装の術」はこんな感じ。戸隠忍者資料館に飾ってあったものです。
顔をゆがめて、バレにくくしています。

うん、擬態においては、虫の圧勝です。足元にもおよびません。
顔をゆがめる変装って、なんだ。コノハムシ師匠にぶん殴られるぞ。






ゴキブリ

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▲ゴキブリ

はい、突然だけどゴキブリです。
ざっと20匹はいます。




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▲ヨロイモグラゴキブリ

はい、お次もゴキブリ。
世界最大級のヨロイモグラゴキブリです。体長8cmぐらい。




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アップにすると、こんな見た目。
ゴキブリというより、ダンゴ虫に近いフォルムをしてます。
動きもノロく、飛べないタイプなので、こいつなら愛することが出来そうです。




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▲ゴキブリとのふれあいコーナー

ゴキブリのふれあいコーナーもあります。
落ち葉の中にいる、サツマゴキブリを触れるようです。
こんなコーナーなんて、どこに需要があるんでしょうか。




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▲隠れているサツマゴキブリ







●尋常じゃない量の、ちょうちょが乱れとぶ!

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▲ちょうちょが尋常じゃないほど飛んでる。

昆虫ユートピアと名づけられた温室。
入り口の説明によれば「たくさんの蝶がとぶ楽園」だとか。
ゴキブリで汚れた心を、ちょうちょで癒そう。そんな心境で、ドアを開くと。

ちょうちょ!ちょうちょ!ちょうちょ!

予想をはるかに上回る、怒涛のちょうちょ。乱れ飛んでいます。
稲を食いつくすイナゴよろしく、数十匹のちょうちょが、花にむらがり、蜜吸いまくり。
1匹2匹なら美しいちょうちょも、これだけ数がいると、気味が悪いです。

「イヤだー!怖いー!!」とおびえ、固まってしまった幼稚園児がいました。
目をつぶり、ちょうちょを見ないようにし、引率の先生が手をひっぱって、出口に連れていきます。
過ぎたるは及ばざるがごとし。そんな教訓が、胸に染みます。





●あなたはどう生きますか?

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▲人間の生き方と、虫の生き方をくらべたパネル

館内にあった「本能に従う生き方」というパネルが、思いもかけず、深い命題をつきつけてきます。
虫の生き方と、人間の生き方を対比しているものです。

パネルによると、虫は

本能に従うきまった生き方。
未来は閉じられている。
しかし、まちがいのない生き方ができる。


のだそうです。

一方、人間は

未来はひらかれている。
しかし、破滅もありうる。
あなたはどう生きますか。

とのこと。
僕たちは、どう生きるべきなのだろうか…。







「多摩動物公園 昆虫館」の情報
オススメ度  ★★★★☆ 
アクセス  京王線「多摩動物公園駅」から徒歩1分 
住所  東京都日野市程久保7-1-1
電話番号  042-591-1611
営業時間  9:30~17:00
定休日  水曜日(祝日のばあい翌日)、年末年始 
予算  大人600円 
関連サイト  公式サイト