『熱海城』 オススメ度:★★★★☆
熱海駅から車で10分。錦ヶ浦の山頂にそびえたっております。
6階建てで、入場料900円。
外観は、けっこうちゃんとした造りでしょ。約50年前に作られたんだって。
名古屋城、大阪城、小田原城なんかとほとんど同じタイミングで作られたんだけど、ここだけ独自の進化をとげてます。
熱海は、観光業界のガラパゴスですわ。
休日に行っても、ぜんぜん空いてます。
熱海全体がさびれちゃってるんでね。
よく見てみると、城内に、廃墟みたいな一角も。
にぎわってたころは、使われてたんでしょうね。
●浅野彰雲氏の、ゆるかわいいコンクリート像を見よ!
浅野彰雲さんの作品たちが、駐車場に、雑に置かれてます。
「浅野彰雲?だれやねん!?いてまうぞ!!」
という方がほとんどでしょうから、軽く触れますね。
おもに、愛知県で活躍されたコンクリ人形の作り手。
「五色園」「関が原ウォーランド」「桃太郎神社」などなど、名だたるS級珍スポの人形を手がけてます。
珍スポ愛好家のなかでは、ファンが多い作家なんです。
このブログでは、五色園を取りあげてるので、よろしければレポご覧ください。
(参照:100体超えのコンクリート人形で、日蓮聖人の一生が分かる!宗教テーマパーク「五色園」)
▲十二神将
▲普賢菩薩
▲文殊菩薩
愛嬌のある表情に、べったりとしたカラーリングが特徴的。
奥さーん、浅野彰雲、名前だけでも覚えてってくださいね。
●セコム入ってます
裏門に、セコムステッカーがぺたり。
窓にも、セコムステッカーがぺたり。
武将でも、兵士でもなく、熱海城はセコムが守ってます。
●迷走するサービスをとくと味わえぇぇぇい!!
さあさ、城内に入っていくぜ!
昔ながらの観光名所って、コンセプトがゆるゆるで、「なんてチグハグなんだ!」ってとこ、多いですよね。
たとえば、東京タワーとか。
アトラクションなり、サービスなりを、その場その場のアイデアでつぎ足してくから、全体的にちぐはぐするんでしょう。
言っときますけどね、熱海城、ヤワな名所とはチグハグのレベルが違いますから!
これぞ、ちぐはぐの極み!ちぐはぐの最高学府!東大!熱海東京大学!熱海東京大学文化人類学科!!
では、迷走するサービスの全貌を、1階からご覧くださいまし。
■1F 金のしゃちほこと、お土産売り場のコーナー
入り口をぬけると、すぐ目の前にあるのが、金のしゃちほこ。
こいつにまたがって、記念撮影ができます。
▲貝のおみこし 120万円
お土産コーナーには、貝のおみこしが120万円で販売されています。
だれが買うんだ。
お城で、120万円の、貝のおみこし、だれが買うんだ!
これにゃあ、すげえウケたなあ。
おもいっきりが良いぜ、熱海城。
お土産物コーナーのかたすみには、米粒アートのブースもあります。
「1粒に100文字書ける」という真庭氏が、その場で描いてます。
テラスには、2011年に新設された足湯があります。
海を眺めながら、入浴できるんだとか。
1階からして、この凝縮ぶり。ワクワクしますな、たまりませんな。
■2F マッチ棒の城コーナー
▲公民館のような、殺伐とした館内
▲マッチで作られた姫路城
マッチで作られた城が、10個ほど置かれてます。
展示ルームは、公民館のように殺伐としています。
■4F 江戸の判じ絵コーナー(なぜか3Fは無い)
4階は、江戸の判じ絵コーナー。
「あれ、3階はどうしたの?」ってお思いでしょう。
無いの、熱海城ね、3階無いの。
不思議ですよねえ。
判じ絵ってのは、江戸時代に流行ったイラストなぞなぞ。
たとえば、上記イラストは、なにを意味するか分かります?
正解は「箱根」
歯+こね(猫がひっくり返ってる)=はこね
ってな具合でやります。
はーい、じゃあ、これは分かるかな。
はい、朝の顔だから、正解はあさがおでしたー。
いや、おまえの朝の顔なんて知らないし。
じゃあ、お次。
これは、もっと難しいよ。
正解はタコでしたー。
太鼓の真ん中がないから、「イ」を読まない。
って、食べかけのスイカみたいなイラストで、太鼓って分かるかー!
■5F 江戸体験コーナー
もう、5Fともなれば、展示されてるのがエレベーターホールだからね。いいよね。
それっぽい衣装に着替えて、大名かごに乗ったり、肥え桶をかついだりします。
にしても、もうちょっと、衣装なかったんでしょうか。
ギンギラお殿様に、江戸の悪代官って。
■天守閣
さー、いよいよ天守閣に到着。
美しい相模湾を、お楽しみください。
休憩スペースも完備。
座布団にこしかけながら、外の景色を眺めることも。
オセロにジェンガ、黒ヒゲ危機一発もご用意。
じっくり、おくつろぎいただけます。
って、わざわざ天守閣でこんなのやる奴、いねえよ!!
■B1F 無料ゲームゾーン
はい、天守閣まで行ったら、最後に地下を見てきましょう。
ここの地下、最高だから!
まずは、18才未満は入場禁止の「浮世絵秘画館」
歌麿、北斎の春画がかざられてます。
▲プレイ無料のゲームコーナー
ってね、エロ浮世絵はいいんです。置いときましょう。
そんなことより、ゲームコーナーです。
ゲームコーナーが、ヤバイんです。最高。
このゲームコーナー、設置されてるすべての機体がタダでプレイできます。
▲イニシャルDを対戦プレイする奥様たち
なもんで、普段は絶対ゲームなんてやらんだろって奥様たちが、「イニシャルD」やってます。しかも、対戦プレイ。
なに、この光景。
城だよ、ここ、城内よ。
奥のほうでは、旦那さんかな、脱衣マージャンやってるし。
これ見れただけで、珍スポ的には二重丸ですよ!
おもしれー!
ゲームコーナーの壁に描かれてるイラストも、最高なんだわ。おもわず吹いちまった。
もー、なになに、なんなの、この猿は。
オッサンみたいな顔してんのに、よくそんな笑顔でいられるなー。
病的に、肩幅広いし。
おい、パンダ!
頭!
頭、デコボコだぞ!
どうした!
そのほかにも、吹き矢ができたり…
フラフープや竹馬もやれます。
んもー、フラフープて!
センス!センスというもの!!
現在は、鉄道模型を制作中だそうです。
な、なぜ、鉄道模型かー!
頼むから、城とか、江戸時代とかと、関連づけてくれー!
日々、進化をつづける熱海城から目が離せません。
■「熱海城」の情報■
熱海市にあるお城。 大阪城だとか小田原城だとか、そういうキチンとした城をイメージしてたら、大間違い。 無料ゲームコーナーでイニシャルDがプレイできたり、天守閣でジェンガやれたり、120万円のおみこし売ってたり、ひっちゃかめっちゃか! サービスが迷走しまくった結果、とんでもないオリジナルな領域に達してます、この城。 |
熱海駅から車で10分。錦ヶ浦の山頂にそびえたっております。
6階建てで、入場料900円。
外観は、けっこうちゃんとした造りでしょ。約50年前に作られたんだって。
名古屋城、大阪城、小田原城なんかとほとんど同じタイミングで作られたんだけど、ここだけ独自の進化をとげてます。
熱海は、観光業界のガラパゴスですわ。
休日に行っても、ぜんぜん空いてます。
熱海全体がさびれちゃってるんでね。
よく見てみると、城内に、廃墟みたいな一角も。
にぎわってたころは、使われてたんでしょうね。
●浅野彰雲氏の、ゆるかわいいコンクリート像を見よ!
浅野彰雲さんの作品たちが、駐車場に、雑に置かれてます。
「浅野彰雲?だれやねん!?いてまうぞ!!」
という方がほとんどでしょうから、軽く触れますね。
おもに、愛知県で活躍されたコンクリ人形の作り手。
「五色園」「関が原ウォーランド」「桃太郎神社」などなど、名だたるS級珍スポの人形を手がけてます。
珍スポ愛好家のなかでは、ファンが多い作家なんです。
このブログでは、五色園を取りあげてるので、よろしければレポご覧ください。
(参照:100体超えのコンクリート人形で、日蓮聖人の一生が分かる!宗教テーマパーク「五色園」)
▲十二神将
▲普賢菩薩
▲文殊菩薩
愛嬌のある表情に、べったりとしたカラーリングが特徴的。
奥さーん、浅野彰雲、名前だけでも覚えてってくださいね。
●セコム入ってます
裏門に、セコムステッカーがぺたり。
窓にも、セコムステッカーがぺたり。
武将でも、兵士でもなく、熱海城はセコムが守ってます。
●迷走するサービスをとくと味わえぇぇぇい!!
さあさ、城内に入っていくぜ!
昔ながらの観光名所って、コンセプトがゆるゆるで、「なんてチグハグなんだ!」ってとこ、多いですよね。
たとえば、東京タワーとか。
アトラクションなり、サービスなりを、その場その場のアイデアでつぎ足してくから、全体的にちぐはぐするんでしょう。
言っときますけどね、熱海城、ヤワな名所とはチグハグのレベルが違いますから!
これぞ、ちぐはぐの極み!ちぐはぐの最高学府!東大!熱海東京大学!熱海東京大学文化人類学科!!
では、迷走するサービスの全貌を、1階からご覧くださいまし。
■1F 金のしゃちほこと、お土産売り場のコーナー
入り口をぬけると、すぐ目の前にあるのが、金のしゃちほこ。
こいつにまたがって、記念撮影ができます。
▲貝のおみこし 120万円
お土産コーナーには、貝のおみこしが120万円で販売されています。
だれが買うんだ。
お城で、120万円の、貝のおみこし、だれが買うんだ!
これにゃあ、すげえウケたなあ。
おもいっきりが良いぜ、熱海城。
お土産物コーナーのかたすみには、米粒アートのブースもあります。
「1粒に100文字書ける」という真庭氏が、その場で描いてます。
テラスには、2011年に新設された足湯があります。
海を眺めながら、入浴できるんだとか。
1階からして、この凝縮ぶり。ワクワクしますな、たまりませんな。
■2F マッチ棒の城コーナー
▲公民館のような、殺伐とした館内
▲マッチで作られた姫路城
マッチで作られた城が、10個ほど置かれてます。
展示ルームは、公民館のように殺伐としています。
■4F 江戸の判じ絵コーナー(なぜか3Fは無い)
4階は、江戸の判じ絵コーナー。
「あれ、3階はどうしたの?」ってお思いでしょう。
無いの、熱海城ね、3階無いの。
不思議ですよねえ。
判じ絵ってのは、江戸時代に流行ったイラストなぞなぞ。
たとえば、上記イラストは、なにを意味するか分かります?
正解は「箱根」
歯+こね(猫がひっくり返ってる)=はこね
ってな具合でやります。
はーい、じゃあ、これは分かるかな。
はい、朝の顔だから、正解はあさがおでしたー。
いや、おまえの朝の顔なんて知らないし。
じゃあ、お次。
これは、もっと難しいよ。
正解はタコでしたー。
太鼓の真ん中がないから、「イ」を読まない。
って、食べかけのスイカみたいなイラストで、太鼓って分かるかー!
■5F 江戸体験コーナー
もう、5Fともなれば、展示されてるのがエレベーターホールだからね。いいよね。
それっぽい衣装に着替えて、大名かごに乗ったり、肥え桶をかついだりします。
にしても、もうちょっと、衣装なかったんでしょうか。
ギンギラお殿様に、江戸の悪代官って。
■天守閣
さー、いよいよ天守閣に到着。
美しい相模湾を、お楽しみください。
休憩スペースも完備。
座布団にこしかけながら、外の景色を眺めることも。
オセロにジェンガ、黒ヒゲ危機一発もご用意。
じっくり、おくつろぎいただけます。
って、わざわざ天守閣でこんなのやる奴、いねえよ!!
■B1F 無料ゲームゾーン
はい、天守閣まで行ったら、最後に地下を見てきましょう。
ここの地下、最高だから!
まずは、18才未満は入場禁止の「浮世絵秘画館」
歌麿、北斎の春画がかざられてます。
▲プレイ無料のゲームコーナー
ってね、エロ浮世絵はいいんです。置いときましょう。
そんなことより、ゲームコーナーです。
ゲームコーナーが、ヤバイんです。最高。
このゲームコーナー、設置されてるすべての機体がタダでプレイできます。
▲イニシャルDを対戦プレイする奥様たち
なもんで、普段は絶対ゲームなんてやらんだろって奥様たちが、「イニシャルD」やってます。しかも、対戦プレイ。
なに、この光景。
城だよ、ここ、城内よ。
奥のほうでは、旦那さんかな、脱衣マージャンやってるし。
これ見れただけで、珍スポ的には二重丸ですよ!
おもしれー!
ゲームコーナーの壁に描かれてるイラストも、最高なんだわ。おもわず吹いちまった。
もー、なになに、なんなの、この猿は。
オッサンみたいな顔してんのに、よくそんな笑顔でいられるなー。
病的に、肩幅広いし。
おい、パンダ!
頭!
頭、デコボコだぞ!
どうした!
そのほかにも、吹き矢ができたり…
フラフープや竹馬もやれます。
んもー、フラフープて!
センス!センスというもの!!
現在は、鉄道模型を制作中だそうです。
な、なぜ、鉄道模型かー!
頼むから、城とか、江戸時代とかと、関連づけてくれー!
日々、進化をつづける熱海城から目が離せません。
■「熱海城」の情報■
オススメ度 | ★★★★☆ |
アクセス | JR「熱海駅」からバスで20分。「錦ヶ浦」下車。 |
住所 | 静岡県熱海市曽我山1993 |
電話番号 | 0557-81-6206 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | なし |
予算 | 大人900円 |
関連サイト | 公式サイト |