「からくり時計博物館」 オススメ度:★★★☆☆


407

静岡県伊東市にある博物館。
100点を超える、珍しいからくり時計を展示しています。

20分おきに鳴る謎のキッチンタイマー…
カーテンが閉めきられ、秒針の音だけが響く館内…
受付の柱時計で、何度も何度も時間を見るオーナー…

まるで時間に支配されてるような、独特な空気感がすっごくいい。




407

静岡県の伊豆高原駅から、バスで10分。
こないだ紹介した、ねこの博物館アンモナイト博物館のすぐ近くにあります。
入場料は600円。

住居の1階部分を展示スペースにした、ちいさな博物館。
壁という壁に、ぎっしりと、からくり時計がつけられています。総数100点以上。
あんまり積極的なPR活動をしてないようで、ほかにお客さんはいませんでした。
音楽もかかっておらず、カーテンが閉めきられた密室に、チチチチチと秒針の音だけが響きわたります。
「時間に包囲されている…」
そんな感覚を味わえます。





●珍しいからくり時計が100点以上あるよ!
(※写真はすべて博物館公式サイトより引用)

fukurou
▲ふくろう時計  

目玉としっぽが動き、時間になるとホーホー鳴く。




misute
▲ミステリー時計

文字盤部分が透明。
ゼンマイや歯車がまったく見えない、ミステリアスな懐中時計です。





kanran
▲観覧車時計

観覧車がつねに回っています。




kajiya
▲かじ屋時計

時間の数だけ、ハンマーを叩き、音を鳴らします。

そのほか、「左目が時針、右目が分針になってる、サルの時計」とか、「ギャンブラーがサイコロをふる時計」とか「おばさんの抱いてる犬が、つねにチロチロと舌を出したり引っこめたりする時計」とか、珍しいのばっかり。
ビジュアル的にかわいいのが多いんで、見ごたえありますよ。




●時に支配されている!?

時計をながめていると、館長さんが説明をしてくれます。
年のころで40代~50代。落ち着いた佇まいのジェントルマンです。

ただね、説明が短いの。
なぜなら、5秒ぐらい説明すると、受付に戻るから。
しばらくしたら、また、僕のもとにやって来て、説明再開。
受付と僕を行ったりきたり。
「いったい、受付でなにしてるんだろ?」
と疑問におもい、そっと確認すると、柱にかかってる大時計の時間を眺めてました。
ときおり、振り子を触ったり。

こ、この行動はいったい!?

謎です。
謎の行動です。
疑問をかかえたまま、からくり時計を見ていると

ピピピピピピ…

キッチンタイマーが鳴りました。
止めにいく、館長。
よく見ると、受付に、謎のキッチンタイマーが2つセットされています。
以後、20分ぐらいたつと鳴る。
鳴ると、店長が止める。
なにがなんだかさっぱり分かりませんが「時間に支配されてる」と思いました。
スタンド能力で、ココに閉じ込められているのかも。


最後に、ビデオを見せてくれました。
家庭用ビデオで撮った、18分の作品。
からくり時計だけが写っている映像で、5秒ぐらいすると時計が変わります。
時報などアクションを起こしていても、かまわずブツ切り。つぎの時計に切りかわる。
白バックで、音楽もなし。
なんてシュールな映像…。
現代アートだ、これ。







「からくり時計博物館」の情報
オススメ度  ★★★☆☆ 
アクセス  伊豆急行「伊豆高原駅」からバス20分。「大室高原2丁目」下車で2分。 
住所  静岡県伊東市大室高原3-452
電話番号  0557-51-0237 
営業時間  9:30~17:30
定休日  第2水曜日(祝日、8月は開館) 
予算  大人600円 
関連サイト  公式サイト