『大秘殿』 オススメ度:★★★★☆

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愛知県蒲郡市にあるお寺。

「日本一の秘仏寺」
「日本一の大洞窟十界巡り」
「日本一お料理の神様大画像 」
とクドいまでに日本一を強調するキャッチフレーズ。
仏教、神道、ラマ教にヒンドゥー教…、面白ければなんでも有りの圧縮陳列。
珍寺界のドンキホーテといえよう。

 



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東海道線「三河三谷駅」から徒歩15分。三谷温泉の頂に、居を構えております。昭和55年に開創。
温泉街は昭和の臭いを残し、シャッターを閉めてる商店もままあります。
近くに「ラグーナ蒲郡」っちゅう人気テーマパークがあるためか、車の往来は激しく、それほどすたれた空気は漂っていません。

 
 

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▲十二支守り本尊。顔が動物です。



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▲門前にたつ金剛力士像



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▲壁にかけられたお面。明王かな、怒り狂っております。


 
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▲仏像にまじって信楽焼のタヌキやカエルもいる

とまあ、館内に入る前から、怒涛の仏像ラッシュ。
仏像にまぎれて、タヌキやカエルの置き物まであるからね。
ギュウギュウに詰めこんだ圧縮陳列は、ドンキホーテを連想される。あとは、ペンギンのマスコット置いて、ボヤ騒ぎが起こればシンクロ率100%です。






●全長300m!日本一の大洞窟で十界めぐりをしよう!

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▲地図を見るだに長げ

メインコンテンツは、全長300メートルにもおよぶ人工洞窟。 
地獄界・餓鬼界・天界などなど十界をめぐることが出来るんです。
伊豆極楽苑と似たコンセプトですね。

(参照)家族経営の地獄テーマパークだって!?「伊豆極楽苑」【静岡県伊豆市】




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▲コンクリの表面をごつごつさせて、岩っぽい仕上がりにしてる



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▲観音像がずらっと並ぶエリア

洞窟内は、終始薄暗く、ひんやりと涼しい。
要所要所にとりつけられたスピーカーからはお経が流れてるんだけど、洞窟も後半にさしかかると、放送されているのは、以前ココが紹介されたさいのラジオ番組。
自己顕示欲を抑えきれなくなったのでしょうか。
ラジオDJの毒にも薬にもならないフワフワしたトークを聞きながら、菩薩像を眺めていると、どうにも浮世離れした、天上界にいるような心持ちになれます。






●仏像の体つきが妖艶!

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▲豊穣の女神ヤクシー…でいいのかな?違う?



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飾られてる像の体つきが、すごく妖艶。
ハリの良い胸に、くびれのある腰つき。
普通のお寺にある吉祥天なんかだと、母性的なんだけどな。




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この娘なんて、現代でもばりばり通用するレベル。
ヤンマガの巻頭グラビアいけるよ。







●仏像が妙にハイテンション!

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金ピカの全裸小僧が、胴上げをしている。楽しそうでなにより。
バンザーイ!
簿記3級合格、おめでとー!




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酒井法子容疑者がクラブでトランスDJプレイ。
髪を振り乱して踊り狂う衝撃映像。




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ふへ、ふへへ、グッドトリップしちゃった、ふへへへふへへ 




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お母さーん!お肉イジくってたら、シロップでてきたー!





 

●残虐描写もぬかりなし!

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▲パチンコ屋の開店を待つおっさんではなく、シヴァ神。破壊神のわりに、ちんまりした武器だ。



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▲腕を貫かれた男



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▲刺抜地獄。刺して抜いてのピストン運動を永遠くりかえす。






●住職のコレクション、雑多極まりなし!

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洞窟を抜けると、住職のコレクションゾーンに突入。
通路の両脇におかれた棚には、仏教グッズのみならず「髪の伸びる人形」「謎のお面」などが無節操に並んでます。




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どういう因果か分かりませんが、歴代内閣総理大臣の油絵まで飾ってます。
宗教の枠を超えるどころか、政治の領域にまで、手を出してます。





267 

10mはある巨大壁画。料理の神様「磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)」です。
旧1万円札の聖徳太子を描いた、馬堀法眼喜孝画伯による作品だそう。
いろんな神様いるんだなあ。



 
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▲本堂

ラマ教の秘仏がおかれている本堂。
その隅っこには…






 

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フィットネスマシーンが置かれております。
ご自由にお使いください。
お経で心を鍛え、マシーンで体を鍛えるのです。




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すべての展示を見終え、ロビーへ。
なんとカラオケまで設置されてました。マジでなんでもありだな。
ぜひともマイクごしに、読経をかましてほしいものです。

しばし休んでいると「洞窟のなか、暑かったでしょー」と受付のおばちゃんが、三ツ矢サイダーをくれました。 
ありがたき心遣い。
住職の林さんは、ここ以外にも、風天洞・桑原寺と3つの珍寺を所有してるんだとか。 
「宇宙はひとつ」という考えのもと、すべて大秘殿同様、宗旨の枠を超えた、ごった煮な展示。
エロい仏像、大量のおちんちん、健康マシーンにカラオケ…。
すべてはおばちゃんのサイダーと同根。来た人に楽しんで欲しいっちゅう、過剰なまでの心遣いなんでしょうね。







「大秘殿」の情報
オススメ度  ★★★★☆ 
アクセス  東海道線「三河三谷駅」から徒歩15分 
住所  愛知県蒲郡市三谷町鳶欠14
電話番号  0533-68-2130 
営業時間  9:00~17:00
定休日  なし 
予算  大人1000円 
関連サイト  蒲郡市観光協会珍寺大道場 
 




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