『幸せの丘ありあんす』 オススメ度:★★★★☆

▲木々が生い茂る、のどかな田舎道に「幸せの丘ありあんす」がとつじょ現れる

中央自動車道の甲府南インターを降りて、車を2分ほど走らせると、のどかな田舎道に『幸せの丘ありあんす』と描かれたファンシーな門が現れる。いいでしょ。茨城県の『東筑波ユートピア』には「幸せの道」っていう、なんでもない殺風景な坂道があるんだけど、幸せを自称しちゃうのは珍スポの王道ですわな。
門をくぐり、坂を登って、丘の上へと進む。

▲巨大な建物が丘の上にそびえる
丘を登りきると現れる、巨大な建物。太陽をイメージした紋章が、いたるところに彫られている。
レクイエムのような厳かなピアノ音楽が、敷地全体に響きわたらん大音量でかかっている。「おっ、これは!」とワクワクするような、信仰的オーラが充満している。
休日の夕方だったけど、僕らのほかにお客さんは無し。ゆうに50台は停まれるだろう巨大な駐車場はガラガラだった。時折、バスツアーのコースに、食事場所として組み込まれることもあるみたいね。

▲大音量のスピーカーは、なぜか地面を向いていた。なぜ??

▲首元が妙にゴワゴワした鶴の植木もあるよ。
●宗教じゃない!日本印相協会が運営しているよ!

▲石像はハンコを抱えている。

▲「開運祈願殿」で、使用済みハンコを供養する

▲使用済みハンコの山。1万本以上あるんじゃないかな。
宗教的なオーラがぷんぷん漂っているが、運営しているのは、「日本印相協会」というハンコの業者。だから、幸せの丘は、宗教ではない。
使用済みハンコを永代供養する「開運祈願殿」なんてスペースも建てられている。
かたわらにはこんな文言が書かれていた。
だそうだ。
長年所有してた人形を、神社におさめる感覚に近いのだろう。
●ありあんす内部にはマンモスがいるぞ!

入場料は500円。
受付で千円札を渡すと「ちょっと待ってね、お釣りがないから。他の方で、ちょうど500円玉で払える人いませんかー!?」と呼びかけていた。どうやら、100円たりともお釣りが用意されてないようだ。ど、どういう受付だ…。
館内はむちゃくちゃ立派な作り。観光客で混み合ってるわけでもなし、本業のハンコ販売の儲けで成り立っているのだろう。
ロビー横に階段があったので上がろうとしたら「2階には何もないからー!!何もないからー!!」と必死に止められた。あまりにも凄い勢いの止め方だったので、逆に、2階には何かがあるのではないかと思ってしまった。そう、何かが。

▲この補足の紙、いる?

▲原辰徳氏もハンコをご愛用
館内には、著名人の写真がたくさん貼られ
とアピールされていた。
本来なら10人の鑑定士による、無料の姓名鑑定が行ってもらえるんだけど、この日はちょうど年に1度の「供養祭」があとに控えてるだとかで、やってもらえなかったんだよねえ。残念。
他の方のレポートによると、やっぱり鑑定後に印鑑の売り込みをされるみたい。まあ、開運系ハンコ販売の、定番の流れですな。

▲5000万円かけて作られたマンモス
5000万円かけて作られた大きいマンモスと、小さいマンモス。
撮影禁止の「象牙博物館ゾーン」には、シベリア商工会議所から買い取ったとされる、マンモスの牙が20本ほど無造作におかれていて、触ることもできる。マンモスの牙って、売ってんだ。
▲女神ルリエ像
■「幸せの丘ありあんす」の情報■
●オススメの記事
山梨県甲府市にある謎の施設。 うーん、ひとことで説明しづらいんだよなあ、ここ。 「日本印相協会」というハンコ業者が運営してるんだけど、20mを超えるでっけえ女神像があったり、丘全体に響きわたる大音量でおだやかーなピアノ曲が流れてたりと、香ばしい空気感がビンビン漂ってるんですわ。 |

▲木々が生い茂る、のどかな田舎道に「幸せの丘ありあんす」がとつじょ現れる

中央自動車道の甲府南インターを降りて、車を2分ほど走らせると、のどかな田舎道に『幸せの丘ありあんす』と描かれたファンシーな門が現れる。いいでしょ。茨城県の『東筑波ユートピア』には「幸せの道」っていう、なんでもない殺風景な坂道があるんだけど、幸せを自称しちゃうのは珍スポの王道ですわな。
門をくぐり、坂を登って、丘の上へと進む。

▲巨大な建物が丘の上にそびえる
丘を登りきると現れる、巨大な建物。太陽をイメージした紋章が、いたるところに彫られている。
レクイエムのような厳かなピアノ音楽が、敷地全体に響きわたらん大音量でかかっている。「おっ、これは!」とワクワクするような、信仰的オーラが充満している。
休日の夕方だったけど、僕らのほかにお客さんは無し。ゆうに50台は停まれるだろう巨大な駐車場はガラガラだった。時折、バスツアーのコースに、食事場所として組み込まれることもあるみたいね。

▲大音量のスピーカーは、なぜか地面を向いていた。なぜ??

▲首元が妙にゴワゴワした鶴の植木もあるよ。
●宗教じゃない!日本印相協会が運営しているよ!

▲石像はハンコを抱えている。

▲「開運祈願殿」で、使用済みハンコを供養する

▲使用済みハンコの山。1万本以上あるんじゃないかな。
宗教的なオーラがぷんぷん漂っているが、運営しているのは、「日本印相協会」というハンコの業者。だから、幸せの丘は、宗教ではない。
使用済みハンコを永代供養する「開運祈願殿」なんてスペースも建てられている。
かたわらにはこんな文言が書かれていた。
印鑑は自分の大事な分身なのだから、不用になったからといって、捨てたり、放りっぱなしにしておいたりしないで、感謝をこめて供養したい。
だそうだ。
長年所有してた人形を、神社におさめる感覚に近いのだろう。
●ありあんす内部にはマンモスがいるぞ!

入場料は500円。
受付で千円札を渡すと「ちょっと待ってね、お釣りがないから。他の方で、ちょうど500円玉で払える人いませんかー!?」と呼びかけていた。どうやら、100円たりともお釣りが用意されてないようだ。ど、どういう受付だ…。
館内はむちゃくちゃ立派な作り。観光客で混み合ってるわけでもなし、本業のハンコ販売の儲けで成り立っているのだろう。
ロビー横に階段があったので上がろうとしたら「2階には何もないからー!!何もないからー!!」と必死に止められた。あまりにも凄い勢いの止め方だったので、逆に、2階には何かがあるのではないかと思ってしまった。そう、何かが。

▲この補足の紙、いる?

▲原辰徳氏もハンコをご愛用
館内には、著名人の写真がたくさん貼られ
明るい未来を開く人生の羅針盤です。
政財界をはじめスポーツ・芸能界でも多くの方々が宗家の印を手に大いに活躍しています。
とアピールされていた。
本来なら10人の鑑定士による、無料の姓名鑑定が行ってもらえるんだけど、この日はちょうど年に1度の「供養祭」があとに控えてるだとかで、やってもらえなかったんだよねえ。残念。
他の方のレポートによると、やっぱり鑑定後に印鑑の売り込みをされるみたい。まあ、開運系ハンコ販売の、定番の流れですな。

▲5000万円かけて作られたマンモス
5000万円かけて作られた大きいマンモスと、小さいマンモス。
撮影禁止の「象牙博物館ゾーン」には、シベリア商工会議所から買い取ったとされる、マンモスの牙が20本ほど無造作におかれていて、触ることもできる。マンモスの牙って、売ってんだ。
象牙博物館には、1本の牙から彫りだした仏像だとか並んでいる。普通にお見事な仕事。
なかでも注目なのは、「26層くり抜き宝玉」ね。1本の象牙を26層の球体にしてる代物。どうやって作られたのか、現代の技術をもってしても謎らしい。オーパーツですね。世界七不思議の1つって称してました。七不思議ってことは、ギザのピラミッドとか、バビロンの空中神殿と並びたつわけだからね。甲府にあったか、七不思議。
なかでも注目なのは、「26層くり抜き宝玉」ね。1本の象牙を26層の球体にしてる代物。どうやって作られたのか、現代の技術をもってしても謎らしい。オーパーツですね。世界七不思議の1つって称してました。七不思議ってことは、ギザのピラミッドとか、バビロンの空中神殿と並びたつわけだからね。甲府にあったか、七不思議。
お土産コーナーには「象牙クーヘン」ってバーウムクーヘンが750円で売ってるよ。
▲女神ルリエ像
建物の中央には、100名は軽く収容できる大きなホールがあって、全長20mのデッカイ女神「ルリエ像」が立っている。ここも撮影禁止だったので、YOUTUBEの画像をご覧くださいまし。
「やることが派手だなー、景気良いなー」と眺めていたら、どこからともなく、作業着のおじさんが数名集まってきた。僕らに近づいてきて「これはね、女神ルリエ。印鑑はその人の象徴だからね。身代わりでもあるの。」とおもむろに説明を始めた。
「女神、笑ってるでしょ?笑って見えるでしょ?」と問われ、勢いに負けて「はい、笑ってます。」と答えたら、「それは、あなたの心が清いから」との弁。どうやら、清い心の持ち主には笑ってみえるらしい。
「あなた、社会人?社会人ならちゃんとした印鑑持たなきゃ」と軽く売り込みをされたあとに、「あと、この女神さま、宗教はまったく関係ないから」と宗教ではないことを念押しされた。
そう、幸せの丘ありあんすは宗教では無い!
「やることが派手だなー、景気良いなー」と眺めていたら、どこからともなく、作業着のおじさんが数名集まってきた。僕らに近づいてきて「これはね、女神ルリエ。印鑑はその人の象徴だからね。身代わりでもあるの。」とおもむろに説明を始めた。
「女神、笑ってるでしょ?笑って見えるでしょ?」と問われ、勢いに負けて「はい、笑ってます。」と答えたら、「それは、あなたの心が清いから」との弁。どうやら、清い心の持ち主には笑ってみえるらしい。
「あなた、社会人?社会人ならちゃんとした印鑑持たなきゃ」と軽く売り込みをされたあとに、「あと、この女神さま、宗教はまったく関係ないから」と宗教ではないことを念押しされた。
そう、幸せの丘ありあんすは宗教では無い!
■「幸せの丘ありあんす」の情報■
オススメ度 | ★★★★☆ |
アクセス | 中央自動車道「甲府南インター前」から車で2分 |
住所 | 山梨県甲府市上曽根町4011-2 |
電話番号 | 055-266-5005 |
営業時間 | 9:30~18:00 |
定休日 | なし |
予算 | 大人500円 |
関連サイト | 公式サイト |
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