『プラムの国』 オススメ度:★★★★★

228

群馬県にあるテーマパーク。

「恐怖の洞窟」「バラエティー広場」といった聞くだに楽しげな施設が、プラム園に併設されている。
 いきなり結論になっちゃうけど、最高だったわー、ココ。
アトラクションの量、クオリティーの高さ、切なげなムード、館長さんのキャラ、どれをとっても5つ星!!
これぞ、珍スポだね! 




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▲「プラムの国」のエントランス広場。不穏なまでの曇り空である。

さあさあ、今回は、群馬県の珍スポ筋じゃあ超大物だよ。
関越道「月夜野IC」から、車で坂道を15分ほど走ったとこに、プラムの国はございます。
本業はプラム農場なんだけど、アミューズメントパークも併設していて、土日に開放してるんです。
いいね。のっけから荒涼感がただよってるね。焼き畑農業の跡地じゃないんですよ。信じられないでしょうが、テーマパークのエントランス広場なんですよ。



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▲受付へと続く道。道路脇に、謎のボールがある。



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▲謎のボール

受付に続く道には、うっすら「プラムの国」と書かれた謎のボールが置かれている。
内部には枯れ草が詰まっており、パトランプが点滅していた。
謎である。はなはだ謎である。




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▲トタンとビニールシートで作られた受付

受付は、トタンとビニールシートで構成されており、東南アジアのスラムを彷彿とさせる。バクシーシ、もとい入場料300円を払い、中へ。
僕の前には、1組の家族がいたんだけど、父親だけノリノリ。珍スポ好きなのだろう。10代半ばとおぼしき子供たちは浮かない表情をしていた。なんだか、将来の自分を見ているようで、いたたまれない。




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▲メイン看板。うさぎと遊ぼう、恐怖の洞窟、プラム狩り…、この国に”コンセプト”という概念は無い。



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▲非常にざっくりとした園内マップ。古文書顔負けである。

園内マップによればプラムの国は

・第1プラム園
・第2プラム園
・バラエティー広場
・恐怖の洞窟
・おもしろ自転車周回コース


の5つのコーナーに分かれているようだ。
では、以下で、1つずつ紹介していこう。





●第一プラム園

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▲第1プラム園。シーズンじゃないから、実は成ってない。



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▲何ヶ月も人が座っていないことが明白な椅子。



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▲軽食コーナー。カキ氷の張り紙がされていたが、夏場は稼動してるのだろうか。



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▲竹と丸太で作られたベンチ。プラム狩りに疲れたら、どうぞ。隙間から我が物顔で大木が生えている。



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▲立ち入り禁止エリアをガードする、山のような菜っ葉。隣には痛んだリンゴが置かれている。

いかがだろう。
朽ち果てた軽食コーナー、大木が邪魔なベンチ、立ち入り禁止エリアを守る菜っ葉…。
第1プラム園だけで、こんなにたくさん素晴らしいアトラクションが用意されているのだ。




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▲ロバもいるよ

プラム園の片隅には、ロバもいる。
この写真だけ見るとすごくカワイイようだが、草を食べるときの顔面は、欲望の塊。
歯ぐき丸出しで、白目を剥いて、とても子供に見せられる顔じゃない。
普段は離し飼いされてるのか、地面のいたるところに、ロバ糞がある。すげえ分かりにくい色してるから、僕ら4人で行ったんだけど、全員踏んだ。罠としての精度が、非常に高い。




猛犬注意!

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ロバの近くにはこんな注意書きがされた檻が…。

わたしの名前はハナ。
平成19年生まれの女の子です。
猛犬ですが、やさしい人にはけっして吠えたり噛み付いたりはしません。

だって。
ふんふん、どんな凶悪な面構えの猛犬なんだろう。
覗いてみるか。






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▲猛犬ハナ

って、ウサギじゃねえか。
「猛犬どころか、犬ですらねえ!ウサギかよ!」とツッコんでいたら、受付から館長さんがやってきて「そのウサギね、人食いウサギだよ」とボソッとつぶやき、また受付へと戻っていった。
そ、そっか…。
人食いウサギなのか…。



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▲人食いウサギの脇にころがってる包丁

人食いウサギの脇には、包丁がころがっていた…。
なんだ、このテーマパーク!





●バラエティー広場

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▲バラエティー広場。遊具がよりどりみどりだ。

さて、お次はバラエティー広場。
その名のとおり、バラエティー広場には、バラエティー豊かな遊具の数々が設置されているのだ。
ちょいと見ていこう。



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▲ブランコ。

楽しいことに定評がある、ブランコ。
木の枝に直接吊り下げてあって、すぐ脇は崖だ。スリルを味わおう。



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▲プラム号

良い塩梅にヴィンテージ感が出ているプラム号。
イケてる男ならクラシックカーだよね。



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▲輪投げ

地面から飛び出た鉄杭に、丸めたホースを投げる。
プラムの国にかかればなんだって遊具に早替わりさ。




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▲フラフープ

タイヤのホイールじゃないかって?
ノンノン。
フラフープさ。



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▲ダーツ

ダーツもあるから、オシャレレディーも安心だね。
もちろんダーツの向こうは、崖だ。



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▲パンチングマシーン

叩くと楽しいぞ。



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▲謎のボール

謎のボール。



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▲バランスポール

ちょっとでこぼこさせただけで、道路のポールも、とびっきり楽しい遊具になるね。



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▲すべり台

ガードレールを2枚つなぎ合わせて、すべり台にしている。
アイディア賞。



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▲バレーコートと、バスケゴール

異常に網が短いバレーコートが設置されているぞ。球技だって楽しめるよ。
奥には、バスケゴールもある。支柱は当然、ガードレールだ。



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▲ぶら下がりシーソー

もう、説明不要かと思うんだけど、そう、支柱はガードレールさ。

と、このようにバラエティー広場には、ありとあらゆる娯楽がある。
この世の娯楽のほとんどが詰まっていると言っても、過言ではない。
ガードレールや道路のポール、タイヤのホイールが多用されているが、交通関係のコネクションでもあるのだろうか。




●第2プラム園

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バラエティー広場から第2プラム園へと通じる橋。
とんでもねえ所を歩かされる。





●恐怖の洞窟

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▲恐怖の洞窟入り口

さて、お次はプラムの国の目玉アトラクション、恐怖の洞窟だ。
血がしたたるような怖すぎるフォントで、看板が書かれている。




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▲マネキンが吊るされている。恐怖!

フラッシュ炊いてるから、写真見る限り明るく感じちゃうけど、内部はそうとう薄暗い。
マネキンが要所要所に吊るされており、それが恐怖要素の全てである。




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▲このコーナーには生き物がいます。

「このコーナーには生き物がいます。あぶないのでさわらないでください」
という注意書きがされたコーナーも。
耳を澄ますと、確かにゴソゴソとなにやら音が聞こえてくる。
いったいどんな生き物がいるのだろう。






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▲扇風機の風でゆれるコウモリがいた。

いたのは、扇風機の風でゆれていたコウモリだった。
恐怖!




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▲握手を求めるマネキン。

最後のほうに「これで洞窟とお別れです。握手をしてください。」と書かれた看板と、手だけ見えてるマネキン。
いかにも触ったとたん動きそうだが、動かない。微動だにしない。
予想を裏切ってこその、恐怖。




●自転車おもしろ周回コース

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さて、最後は「自転車おもしろ周回コース」だ。
わざわざ”おもしろ”をつけるぐらいなのだから、相当おもしろいのだろう。
さてさて、どんな奇抜なコースかな…。






042

はい。
畑。
ネギ畑。
だよね、ネギ畑を回るのって、めちゃくちゃおもしろいもんね。




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▲これでもかと黒ずんだサドルの子供用チャリ



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▲サドルの後部がえぐれてるマウンテンバイク

乗る機体は選択自由。
これでもかとサドルが黒ずんだ子供用チャリや、サドルの後部がえぐれてるマウンテンバイクなどよりどりみどりだ。
僕は子供用チャリを選んだ。




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START!



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コギコギ…




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コギコギ…



286

おもしろい。
なんておもしろいんだ、自転車おもしろ周回コース!!







「プラムの国」の情報
オススメ度  ★★★★★ 
アクセス  関越道「月夜野IC」から車で15分 
住所  群馬県利根郡みなかみ町新巻池の原
電話番号  0278-64-2617 
営業時間  9:00~16:00
定休日  1月・2月は休み/基本は土日のみ営業 
予算  入園料300円 
関連サイト  公式サイト 


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