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伝説のスラム街「九龍城」(クーロン城)をモチーフに作られた川崎のゲームセンター。それが『電脳九龍城』だ。
んもうね、とにかく再現度がスゴイ!細部にまで徹底したこだわりを感じる!なんなんだ、このヤバいぐらいの思い入れの強さは!とにかく見てください。
 


巨大スラム街「九龍城」をご存知だろうか?

City of Darkness: Life in Kowloon Walled City

香港・九龍にあった巨大スラム街、それが九龍城(クーロン城)だ。40年以上に渡って、違法な建て増しを続け、まるで1つの巨大な城のようになっていた。世界中でもっとも人口密度が高い地区とされ、東京ドーム半分ほどの土地に5万人も住んでいたとされる。
カルト的な人気を集めつつも、90年代に取り壊されてしまった。

そんなクーロン城が、なんと川崎にもあるというのだ。しかもゲーセンらしい。
「ちょろっとソレっぽい装飾があるだけなんだろうなー」なんて、タカをくくって訪ねてみると…





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え??




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おいおいおい…




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本気じゃねえかあああっ!!




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外壁全体に、錆びっ錆びでボロボロな加工を施している。
す、すごい…マジ過ぎる…。
九龍城の存在を知らない人が見たら、たんにボロいビルと思われかねないリアルさ。
うおー、ここまでやるのかー!



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▲入口前で記念写真を1枚パチリ

大人が落ち着いて楽しむお店にしたいということで、残念ながら18歳未満は入店できない。
中高生は大人になってから訪れよう。





内部も超ガチ!日本のゲーセンだなんてとても思えない!

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自動ドアが開くと「電脳九龍城」の文字と、赤い通路が現れた。
くー、期待に胸が膨らむね。さっそく内部に侵入だ。



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入店するなり、このクオリティー。
トタンで出来た壁、裸電球、不穏さ漂う張り紙…。
ここが川崎だなんて一瞬で忘れてしまいそう。



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▲駐車場からの別入り口

駐車場から入る場合は、この別入口を入るんだけど





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ドアの向こうに待ち受けるのは、緑に光る下水道。ぶくぶくとアブクを吹いている。
ディズニーのアトラクションばりの本気な演出なのだ。





2階ゲームコーナーは、完全に九龍城だ!

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サビ演出の施されたエスカレーターを上って、2階のゲームコーナーへ。
そこには、更に信じがたい光景が…。




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どうよ!?



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これが



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ニッポンの



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川崎の



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ゲームセンターですよー!!

なんなの、この超徹底ぶりは!小道具で生活感まで出してるのよ。ほんとスゲエわ、興奮するー。
写真では明るく写ってるけど、現場は結構薄暗くって、それがまた雰囲気あるんだな。九龍城ってこんな感じだったのかなあ。



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SEGAのカーレス筐体の脇に、チキンの屋台がある。異様な光景。




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まるで廃棄されてるように見えるけど、UFOキャッチャーはもちろん現役。
錆びとかけて、人形を取りやすい”サビっス台”だそうだ。



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張り紙の雑な剥がされ方も、んまあリアルなんだわ。



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最新のダンスゲーム筐体の背面が、ボロボロのトタン壁というギャップがたまらない。



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エレベーターもこの仕上がり。廃墟好きの方も楽しめそう。



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両替機だってこの通り。細部の作りこみも半端じゃないぞ。



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▲男子トイレの便器


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▲男子トイレの手洗い

極めつけはトイレですよ。
どうですか、この年季の入り方。最近の東京じゃあ、公衆便所だってここまで朽ち果てたとこはそうそう無いよ。もちろん演出なんで、臭かったり、(実際に)汚かったりはしない。
ノワール映画だったら、こういうとこで格闘が起こるんだよなあ。たまらん。



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クーロン演出されてない3階から上は、ちゃんとキレイなゲームセンター。規模もデカいし、近場にあったら普通に通っちゃう良ゲーセンであった。


◎店内は通常、撮影禁止とされているんですが、ウェアハウス川崎店さんの撮影協力のもと、当記事は作成いたしました。ウェアハウスさん、ありがとうございます!
 





 
「電脳九龍城」の情報
オススメ度  ★★★★☆ 
アクセス  JR「川崎駅」から徒歩5分 
住所  神奈川県川崎市 川崎区日進町3-7
電話番号  044-246-2360 
営業時間  9:00~23:45
定休日  -
予算  - 
関連サイト  公式サイト