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8種類もの食虫植物が自生している一帯で、日本で最初の天然記念物指定(1920年)を受けている。やっぱ植物のなかじゃあ、食虫植物が見てていっちゃん楽しいね。
 

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目的地は、千葉県の成東駅から2.5km離れた地。徒歩で行くのはなかなかしんどい。汗をだくだく流し、田んぼ道を突き進む。



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注意書きをしないと、こんなすぐ近くに民家があるようなとこで、狩猟しようとする人がいるのか。恐るべき、千葉。



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▲食虫植物群落と管理棟

歩くこと30分ちょい。『成東・東金食虫植物群落』に到着したのだけど、そこにいたるまでの田んぼだらけの光景とそれほど変わらない。
管理棟で受付をすませば、あとは無料で見てまわれる。



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おおむね200m四方の区画が天然記念物指定をうけ保護されてる食虫植物群落である。コンクリの橋が通してあり、そこを歩いて観察をおこなう。
季節によって見れる種類は異なるが、モウセンゴケ・コモウセンゴケ・イシモチソウ・ナガバノイシモチソウ・ミミカキグサ・ムラサキミミカキグサ・ホザキノミミカキグサ・タヌキモの8種類の食虫植物がいる。
背の高い植物が育ってしまうと養分や光を奪われちゃったり、近くに沼や湿地がなきゃダメだったり、食虫植物が自生するにはシビアな条件がある。だから、複数種が自生してるとこって、日本ではかなり稀なんだとか。

草が生えまくっているので、素人目にはどこにいるのかさっぱり判別つかないが、ボランティアの方々がガイドをしてくれるから安心。竹の棒をもったおじいさんが付いてくれて「ほら、ここにモウセンゴケがいるよ!」「そこにはナガバノイシモチソウの花!」「あそこにもナガバノイシモチソウの花!」「ナガバノイシモチソウの花!」「ナガバノイシモチソウの花!」とびしびし指摘してくれ、なんとも頼もしい。彼の探索能力をもってすれば、ナンちゃんもウォーリーも小池も隠れることはあたわない。どうやらナガバノイシモチソウの開花シーズンらしい。



野生の食虫植物を観察しよう

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▲コモウセンゴケ

地面にぺったり葉っぱをつけてるのがコモウセンゴケ。
表面についた粘液まみれのネバネバした毛で虫を捕まえる。



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▲ナガバノイシモチソウ

テカテカの液体をつけた細長い葉っぱのがナガバノイシモチソウ。粘液で獲物をからめとる。
ちなみに横っちょに咲いてる小さな白い花が、おじいさんが再三にわたって指摘していたナガバノイシモチソウの花である。やることはエゲツないのに、意外と可憐な花を咲かせるのだなあ。



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丹念に見てまわったら、モンキチョウが捕らえられていた。
羽をばたつかせ抵抗していたが、まったく逃げられないようす。



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モンキチョウの右側では、モンシロチョウも捕まっていた。
2匹の蝶が身動きとれない構図って、まんま「SAW」じゃねえか。片羽もいで逃げだすのだろうか。



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▲タヌキモ

タヌキモは事務所の水槽にて、食虫の構造が見られる。水中に伸ばした葉っぱに、虫を捕らえる袋があり、ミジンコなどの微生物を捕まえるそうだ。


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「成東・東金食虫植物群落」の情報
オススメ度  ★★★☆☆ 
アクセス  総武本線「成東駅」から徒歩30分 
住所  千葉県山武市島字畑田464-8
電話番号  0475-82-4871 
営業時間  4月~8月 9:00~16:00(毎日)/9月~10月 10:00~15:00(土日祝のみ)
定休日  とくになし。※ただしガイドをしてもらうばあいは、上記の時間参照 
予算  無料 
関連サイト  公式サイト