富山県の草深い広場にとつじょあらわれる1200体以上の石像たち。これすべて運営者の知人・友人・親戚。つまり一般人。こんだけの量の一般人の石像が見られるのは、もちろん日本でココだけ!
富山県のローカル路線高山本線「笹津駅」で降りる。これといった観光地もないので、下車する客はほとんどいない。神通川に沿ってひたすら歩く。まあ、例によって徒歩で行く人があまりいないスポットですわ。上記写真のような森のなかを「ほんとにこの道で合ってるのか?パン屑ちぎって落としとかないで大丈夫か?」と湧き上がる不安を押し殺して、ひたすら進む。
「デイトナUSAにこんなコースあったな」などと、今は昔セガがコンシューマー機を販売してたころを思いおこしながら、歩くこと25分。
おっ、なにやら石像が見えてきたぞー。
けっこうありそうじゃん。
って…
いくらなんでも…
数多すぎだろー!
ちょっともー、どんだけー。じぇじぇ。ワイルドだろぉ。おっぱっぴ~。仕分け。
驚愕のあまり、おもわず流行語の数々が飛びでてしまったが、ここは「おおさわの石仏の森」と言って、じつに400体もの石仏が置かれている施設なのだ。いや、施設というか、山の斜面。広大な敷地は入場無料で自由に出入りできる。
▲創設者の古河さん
作りあげたのは地元富山で温泉などを経営する古川氏。観光の一助になればと、平成元年に6億円をかけて作ったらしい。
これだけでもぅ珍スポとしての強度は充分なんだけど、こんなもんじゃねえから、このスポット。さらに10分歩いたとこに『ふれあい石像の里』と名づけられた場所があるんですわ。
●『ふれあい石像の里』はもっとスゴイ!
どんだけー!
じぇじぇじぇ!
おっぱっぴ~!
小泉劇場
またしても思わず流行語が飛びでてしまうほどのとんでもない石像量。
こちらは仏さまではなく、古河氏の友人・知人・親族がモチーフとなっている。その数なんと800体。友だち多すぎっ!斜面のうえまで何十段にもなって、見渡す限りビシーッっと石像で埋まっている。石像の下には名前もしくはニックネームが彫られていて、実在の人物であることが分かる。
草がぼうぼうに生えた階段を登り降りして、上のほうの石像は見学する。クモの巣が張りまくってたから、訪ねてくる者があまりいないのだろう。こんなスゲえスポットなのに勿体ないなー。
ほんとむちゃくちゃく広いんで、さっと流し見するだけでも、全部見ようと思ったら1時間はかかるね。
あげくの果てには犬までいるからね。古河さんの人脈はんぱねー。
どれもこれも特徴があって良いんだけど、なにせ800体なんでね、全部お見せするのは不可能。というわけで、お気に入りの石像をいくつか紹介していきますね。
■なんか持ってる系
▲酒
▲人形
手酌してたり、人形持ってたりするのはほんの序の口。
▲ペガサス
この人なんてペガサス持ってるから。
▲魚
この人は魚。生きてるのかな。
▲こづち
もぅ、こんなん完全に持たされてるよね。
▲銃
ちょ、彫刻にされるときぐらい家に置いといても…
■ブキミ系
色の落ち方、朽ち果てっぷりが絶妙でブキミ。
日陰の湿っぽいとこに置かれてたもの。すべての石像でこの人が一番好きだったな。
■よいポーズ系
▲ピース
▲カメラ目線
少年といっしょにカメラ目線した。
▲直立不動
ガンくれてる。
▲乗ってる
巨大なコイに乗っとる。
■自然と一体化してる系
肩にかかった草がアクセサリーみたい。
ギリシャの神々みたいな冠をしている。
ちょうど鼻の穴にミノムシがいて、鼻毛飛びでた人みたくなってる。
若干アクセスは良くないけれど、行けばお腹いっぱいになること間違いなし。推し石仏を探しに出かけてはいかがでござんしょ。
■「おおさわの石仏の森/ふれあい石像の里」の情報■
オススメ度:★★★★☆
アクセス:高山本線「笹津駅」から徒歩25分
住所:富山県富山市牛が増の神通川第2ダム上流300m
電話番号:-
営業時間:とくになし(自由に出入り可)
定休日:なし
予算:無料
関連サイト:デイリーポータルZのレポ
あと、真夏ってこともあるんでもうちょい怖めの珍スポ行ってください!(心霊以外で妙な魅力のある)廃墟っぽいのとかw