
山形県鶴岡市にあるクラゲに特化した水族館。常時30種類以上のクラゲを展示していて、その多さたるや世界一。ギネスにも認定されている。
さらに併設の「クラゲレストラン」ではクラゲアイス、クラゲウィンナーコーヒーなんかの変り種も食べられるんだな。
●世界一のクラゲ水族館!常時30~40種類のクラゲが泳ぐ!

山形県の鶴岡駅からバスで30分、そこからさらに歩いて15分の場所にある。けっして便利な立地じゃないし、施設も最新ってわけじゃない。というか、館長みずから「日本には70館の水族館が営業しているが、施設の古さはたぶん、越前松島水族館が一番で、ここはその次ぐらいに位置していると思う。」と公式サイトでのべている。そんな逆境吹き荒れるなか、ひたすらクラゲに特化して年間27万人ものお客さんを集めることに成功した熱き水族館なのだ。

いるのはクラゲだけじゃあない。3階建ての館内には普通の魚もいるよ。(普通の魚の例で貼るような写真じゃないけど)

ウミネコの餌付けがあったりアシカショーがあったり、小さいながらもお客さんを飽きさせない工夫がこらされている。

とはいえ、なんといっても最大のウリはクラゲ!

クラゲ!!

クラゲ!!!

クラゲ!!!

クラゲ!!!!

クラゲ!!!!!

クラゲ!!!!!!

色つきクラゲ!!!!!!!
とまあ、こんだけでいかにクラゲに力を入れてるか分かってもらえるでしょう。こんなに大量のクラゲを展示してるとこ、よそにないもの。「クラネタリウム」と銘打たれ、常時30~40種類のクラゲが展示されている。展示品数の多さは世界一だとか。

平成9年には過去最低に落ち込んだ入場者数をクラゲで一発逆転。約3倍の入場者数へと盛り返した。当初は性能のすぐれた顕微鏡が買えず、ぜーんぜん見えなくて、クラゲの繁殖に手こずったそうだ。旭山動物園にも匹敵する負け犬たちのバックアゲイン物語だね。実際、平日の朝一番に行ったんだけど、かなりお客さんがいた。
館長さんはもともとクラゲが好きで、その美しさを多くの人に伝えたいとクラゲに力を注いだそうだ。ではでは、美しきクラゲの数々、とくとご覧あれ。

▲タコクラゲ

▲オワンクラゲ

▲ドフラインクラゲ

▲カブトクラゲ

▲アマクサクラゲ

▲ウリクラゲ

▲ユウレイクラゲ

▲シロクラゲ
●クラゲの餌付けを見られるよ!

▲ポリプ
ビーカーのなかで繁殖してるクラゲも観察できる。クラゲ好きの方がボランティアでスタッフをつとめ、懇切丁寧に解説もしてくれる。ときどき交流会があって、クラゲ研究家の講演を聴いたり、飲み会をしたりと、加茂水族館を中心としたクラゲ愛好家コミュニティーが形成されているそうだ。ほんとクラゲに賭けてるなー、熱い!
上記写真はポリプという状態でクラゲになる一歩手前。無性生殖をするそうだ。

顕微鏡でみるとこんな感じ。まぁイソギンチャクみたいなもんだね。網などに固着させて、増殖させる。

しばらくすると変態して、よくみるクラゲの形になって泳ぎだす。ビーカーにいる白いのが赤ちゃんクラゲね。かわいいでしょ。

▲ベニクラゲ
クラゲ界、いや、生物界のなかでも異端中の異端なのがこちらベニクラゲ。ポリプから変態してクラゲになり、成長しきってしばらく経つと、ふたたびポリプに戻り、クラゲになる。つまり若返りの能力を持っているのだ。すごすぎる。別名、不老不死のクラゲと呼ばれているそうだ。
ってなことをボランティアのガイドさんが熱意をもって教えてくれるから、知識欲も満たせるのだ!

日に何度かクラゲの餌付けも行われる。種によって食べるものが違うんだけど、サムクラゲはミズクラゲを食べるタイプ。右の中央あたりに一匹いるのが分かるだろうか。
意識的に狩りにいくことはないので、お互いふわふわ漂って、たまたま触手に触れたら食べる。

触れあいコーナーもあるよ。エチゼンクラゲ(手前)とミズクラゲ(奥)を触らせてくれる。
透明でなんの手ごたえもなさそうなミズクラゲだが、触ってみるとこれが意外に固くて分厚い。すあまのような感触であった。
●クラゲコーヒーにクラゲジェラート!クラゲ飯を食いまくろう

見て、触って、学ぶだけじゃあないのが、加茂水族館の凄いとこ。館内のクラゲレストランで変わったクラゲメニューを堪能できるのだ。

クラゲメニュー以外もあるんだけど、ページの傍らにクラゲが泳いでて、牛なんだかクラゲなんだかよく分からなくなる。

箸袋にも「クラゲは神様」と題されたエピソードが掲載されている。とうとう神様とまで言い切っている。 心底クラゲを愛し、崇め奉っていることが計り知れるね。

▲クラゲ定食 750円
クラゲラーメン、クラゲようかんなど魅力的なメニュー揃いで悩んだが、クラゲ定食を注文してみた。

▲クラゲ生春巻き
エビやシソをクラゲで巻いたもの。こりこりしてて下手な生春巻きより旨い。

▲クラゲ冷奴
冷奴のうえにクラゲの切り身がまぶされている。

▲くらげ味噌汁
かまぼこのなかにクラゲの身が入ってる。

▲クラゲとわかめの刺身

▲くらげジェラート
セットのデザートだってもちろんくらげ。

濃い紫色をした部分がクラゲだ。歯ごたえ抜群。

▲クラゲウィンナーコーヒー 380円
食後はクラゲがはいったウィンナーコーヒーで一服。いやはや、目も脳もお腹もクラゲで満たされました。
平成26年には改装工事が終了し、さらにパワーアップすること間違いなし!ちょいと遠いけど行って損のない水族館でっせ!
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■「加茂水族館」の情報■
オススメ度:★★★★☆
アクセス:JR「鶴岡駅」からバス30分
住所:山形県鶴岡市今泉大久保656
電話番号:0235-33-3036
営業時間:8:30~17:00
定休日:なし
予算:大人800円
関連サイト:公式サイト