日本３大ガッカリ観光地の一つ、高知県「はりまや橋」に行ってきた。安定のガッカリぶりはさすがの一言である。
高知県の観光地といえば、桂浜、高知城、そしてはりまや橋。実際に訪れたことはなくっても、どれも名前ぐらいは聞いたことがあると思うぜよ。問題は、はりまや橋ぜよ。ネット上では『日本３大がっかり観光地』なんて呼ばれているぜよ。
１位は札幌の時計台、２位がはりまや橋、３位は意見が分かれていて「長崎のオランダ坂」「沖縄の守礼門」などを推す声があげられてるぜよ。なんにせよ、順位が確定しちゃってるのは時計台とはりまや橋だけぜよ。どんだけ多くの観光客を泣かせてきたのか計りしれないぜよな。さー、どんだけガッカリさせてくれるかな、楽しみぜよ。
「竜馬がゆく」「おーい、竜馬」も読んだのに覚えてる高知弁が「ぜよ」だけだわ。
高知駅から徒歩１０分、駅前の繁華街（といっても午後７時には４割が閉店してた）を一本わき道に反れると、ちょろちょろ水が流れる空間があらわれる。塀に座ってお弁当を食べてたり、タクシー運転手が休憩してたり、地元民の憩いの場なのだろう。
「僕の地元の新小岩駅にも『水元公園』って小さな公園があって、ちょうどこんな感じだわ」なんて思いながら、とぼとぼ歩いていると、ちょいと向こうに見覚えのある赤いシルエット。
ま、まさか‥
で、出たー、はりまや橋だーーっ！
地元民の憩いの公園じゃなかったー！
超有名観光地はりまや橋だったー！ズコーッ。
ほんの１０ｍぐらいの橋がかけられている。以上。終了。
そもそもはりまや橋は江戸時代に豪商『播磨屋』と『櫃屋』をつなぐための小さな橋だったとか。なぜここまで全国的有名になったのだろう。
ネットには「橋のしたの水路には水すら流れていない」というガッカリ情報が載っていたのだが、この日はやけに緑色した綾鷹めいた水が流れていた。なーんだ、水あるじゃん。ガッカリ観光地として訪れた者の期待さえも裏切ってくれる、全方位に隙のない完全無欠のガッカリっぷりだ。
滞在しているほんの数分間で、２組の外国人観光客が来て写真を撮っていた。この橋のうえでは過去、あらゆる言語の「え？これだけ？」が飛び交ったことだろう。
地下広場もあるようだ。
昔のはりまや橋の欄干が置かれていた。 以上、高知からご報告でございました。
■「はりまや橋」の情報■
オススメ度：★☆☆☆☆
最後のオチ、完璧。潔い。 
