
童話「桃太郎」で一行が目指す鬼が島。あれね、瀬戸内海にありますから。香川県にありますから。高松駅からフェリーで30分で着いちゃうのね。さらに『鬼が島大洞窟』なる鬼の本拠地もあるのだ。
●鬼が島は高松港からフェリーでたったの30分!

鬼が島があるのは、香川県高松市。瀬戸内海に浮かぶ離島で、高松港からフェリーで30分ぐらいで着いちゃう。正式名称は『女木島』っていうんだけど、フェリーのチケットもきちんと「鬼ヶ島」行きになってるからね。桃太郎健在のころとは時代が変わったものです。
そもそも鬼が島と呼ばれる由縁は、香川県の桃太郎伝説にある。稚武彦命(わかたけひこのみこと)が、犬島の男、陶の猿王・雉が谷の男を連れて、女木島の海賊(鬼)を退治しにいったエピソードが、桃太郎のベースだという。高松市には”鬼無”って地名もあるし。
ま、桃太郎のモデルになりましたーって主張してる場所ってあちこちにあるんだけどね。岡山県がもっとも有名だけど、愛知県にも桃太郎神社ちゅうとこがあって「桃太郎が生まれた桃」だとか「鬼のミイラ」だとかが見れるんだけどね。
(レポ:『桃太郎が生まれた、あの桃』『鬼が島の岩』を見れるのは、この神社だけ!!「桃太郎神社」)


堤防から鬼が来航者を監視している。

1時間ちょっとでグルッと1周できる小さな島。島の中央、小高くそびえる山のうえに鬼の本拠地「鬼が島大洞窟」はあるんだな。鬼の石像に洞窟までの距離が書かれてる。自分らの本陣を教えていいのか。

洞窟にむかう途中に、ヒョウ柄の布が捨てられていた。もしや、鬼のパンツ?
●鬼の本拠地「鬼が島大洞窟」へ!

坂道がキツイから「体動かしたくてたまんねー」という、なかやまきんに君以外の人はバスを使うのが無難。留学後の彼みたいに笑顔を失なっちゃうぞ。自分は電動アシスト付き自転車をレンタルして、汗だくで登ったけど。

書き割り看板があったり

オブジェがあったりする。結構力を入れてるね。

洞窟前の土産物屋では、きびだんごが箱ごと売っていた。こんだけありゃ犬猿キジをダースで雇えるわ。

▲きびだんご 150円
敵の本拠地にカチコミかける前に、きびだんごをいただいた。4個150円。アンコが入った美味しい団子。とはいえ、たったこれっぽっちで命を賭けさせるんだから桃太郎はとんだブラック社長だな。現代に生まれてたら、強力な地元支持を頼りに参院選に立候補するかな。
ちなみにこの店、おばあちゃんが運営している。どうみても俺1人なのに注文時「彼女の分はいいの?」って聞いてきて、まあ、そういうジョークなのかと思って「ははは、1人身なんでね」と受け流した。でもね、ダンゴを持ってくるときに「彼女のもあげるね」って水を2つ出してくれたんだよね。え、なに、俺なにかついてるわけ?まんまベタな怪談展開に、鬼どころの騒ぎじゃなくなった。

あ、そうそう、桃太郎が鬼退治につかったフラッシュイガイガボールも売ってるからね。丸腰の人は買っておこう。
●「鬼が島大洞窟」に潜入だ!


山肌にぽっかり横穴が開いている。真夏日だったけどなかはすっごい涼しいんだな。

ちょうど瀬戸内国際芸術祭2013の期間だったので、オニノコ瓦プロジェクトというアート展示も行われていた。香川県内の中学生3000人が作った鬼瓦が置かれてるのね。

全長400mの洞窟でところどころに鬼がいる。これは鬼たちが会議をしてるとこ。

こちらは監禁室。婦女子がオリに閉じ込められている。


真ん中にいるのが鬼大将。ノーマル鬼の3倍以上でかい。悪そうな面をしてやがる。

さー、いよいよ、桃太郎が乗りこんでまいりましたよ。
やっちゃってください、桃太郎さん!

‥
あ、あれ??
むちゃくちゃ笑顔で握手してるよ、この人たち‥

そして、笑ってお見送りを受ける桃太郎一行。
なんだか見てはいけないものをみてしまった気分だ。桃太郎と鬼はグルだったのか。どこの世界も正義ってそういうことかよ。
なんともビターで大人なスポットでございました。
■「鬼が島大洞窟」の情報■
オススメ度:★★★☆☆
アクセス:高松駅からフェリーで20分
住所:香川県高松市女木町(女木島のなか)
電話番号:087-840-9055(鬼が島観光協会)
営業時間:8:30~17:00
定休日:なし
予算:大人500円
関連サイト:鬼が島観光協会
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ありがとうございます。
怒羅権 中埜良でした。