
「未確認動物イッシーが潜んでいる、ビデオにも撮られた、間違いない」
…と、90年初頭に話題となった鹿児島県指宿市の池田湖。あの騒ぎをへて、いま池田湖はどうなってるのだろう、イッシーは結局見つかったのだろうか。現地にいって確かめてきた。

▲池田湖
鹿児島を指宿枕崎線でひたすら南下すること1時間。薩摩半島の東端にあるのが池田湖だ。
指宿駅からバスが出てるけどなにせ本数がめちゃくちゃ少ない。駅から距離があって車がないと微妙にアクセスしづらい。

俺は開聞駅っちゅう無人駅の役場でレンタサイクルを借りて、7km漕ぐことにした。
未確認生物イッシーがはじめて写真におさめられたのが1978年。法事のために集まっていた20人以上が同時に目撃し、一気に有名になった。1991年にはビデオカメラで黒い物体が撮影され、再度イッシーブームが到来。
しばらくはテレビで特番組まれたりして、観光客がたくさんいたんだろうけど、現在は写真のごとく潰れてしまった店がちらほら点在していた。

イッシーを形づくった遊具があったり

コンクリ像があったりするけど、まあ、これだけ。いまやイッシーを推してるムードはほとんどない。
●道の駅「池田湖パラダイス」は大ウナギ推し!

池田湖周辺で見るべきところは道の駅「池田湖パラダイス」ぐらい。イッシーよりなにより大ウナギを推していた。看板は合成だと思うけど、背景がタイル張りの風呂場みたいなとこで妙なリアリティーがある。

入り口横にはイッシーでもウナギでもなく、たぬきの瀬戸物がたくさん置かれていた。

食堂スペースではパラダイス丼が食べられる。
右下にちっちゃく『温たまらん丼』と書かれてて「どっちが正式名称なんだよ」とツッコミたくもなるが、どうしても思いついたダジャレを披露したかったのだろう。

▲イッシー関連グッズ、唯一の生き残り
広いお土産売り場を2周するもどこにもイッシーグッズが見当たらない。売り子のおばちゃんに確認すると、イッシーグッズは携帯ストラップの1点だけだとか。昔はぬいぐるみや置物などいろいろあったが「もう売れないからね。だんだん少なくなって今はこれだけ」とのこと。過去には、イッシーの写真撮影に懸賞金10万円がかけられたり、指宿市もわりとマジだったわけだが、徐々に情熱が冷めてしまったようす。
池田湖パラダイスの公式サイトでもイッシー関連の情報は「おもしろNEWS」というカテゴリーにおさめられていた。過去の英雄も、いまやおもしろNEWS扱いである。

イッシーに打って変わって推されているのが、天然記念物の大ウナギ。土産物売り場の片隅に、水槽がいくつかおかれている。

まあまあデカい。
結局イッシーの正体は謎のままだが、目撃されたのは大ウナギだったんじゃないかって説が有力らしい。

実物の大ウナギがいるってのに、なぜか水槽のまえにはパソコンのモニターが置かれ、1分30秒のウナギ映像が流されている。

▲画面右上に注目

画面右上に”片手でデジカメを握る撮影者”がずーっと写りこんでいる。
なぜ片手なのか、なぜ妙に姿勢がいいのか、そしてこの男は誰なのか。すべてが謎である。池田湖にあらたなUMAが誕生した。
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■「池田湖」の情報■
オススメ度:★★☆☆☆
アクセス:JR「指宿駅」からバスで30分
住所:鹿児島県指宿市池田湖畔
電話番号:0993-26-2211
営業時間:8:30~17:30(冬季は17:00まで)
定休日:年中無休
予算:-
関連サイト:公式サイト