
北野天満宮ほど近く京都・大将軍商店街では、妖怪ストリートと称して、店頭に手作りのゆる妖怪たちが並んでいるのだ。ラーメン屋「いのうえ」では、どす黒スープの妖怪ラーメンも食べれるぞ。

京都・大将軍商店街では、地域振興のため「妖怪ストリート」と称して、道の辻々に妖怪オブジェを飾っている。大将軍だわ、妖怪ストリートだわで、名前のインパクトが2重で強いが、小さく静かな商店街だ。

商店街入口に貼られた案内マップで、妖怪オブジェの位置を確認できるし‥

使用済みてんぷら油も回収しているぞ。
おばけにゃ学校も、資源のムダ遣いもない。
●商店街のあちこちに妖怪が立ってるぞ

店頭に立っているのは、なんともユルたい手作りの妖怪たち。店々の特徴を取り入れており、たとえば雑貨屋の前にいる妖怪は、顔面のかたちが傘になっている。

薬屋にいるやつはリポビタンDを後生大事に抱えていた。
隣の看板と相まって「膝の痛み」を司る、むちゃくちゃニッチな妖怪とも思える。

制服屋トラ屋には、学生服を着たすまし顔の一つ目小僧が。

パン屋の前には、チョココロネと食パンの妖怪も。

まどマギでまみさんを食った魔女みたいなのもいる。

これはもはや妖怪というより、服を着せられた魚。

真っ赤な肌して、さも人間に恨みありげな表情のカエルは、ペットボトルのキャップを回収していた。

カエルの横には、自由に持ち帰ってよいハンガーも。キャップといい、てんぷら油といい、ここんちの妖怪はエコ意識が高い。

もっともハイクオリティーな仕上がりだったが、こいつは妖怪ではないようだ。
●妖怪ラーメンを食べてみた

散策をして、小腹が空いたら、ラーメン屋「いのうえ」で締めるのが吉。店主は大将軍商店街復興組合理事長さんだとか。つまりは、一連の妖怪プロジェクトを旗振りしている本丸だ。

もちろん店頭には妖怪がいる。ベロを出した、謎の筒。

店内のエアコン脇には、店主を妖怪化したイラストが飾られている。結構似てる。

▲妖怪ラーメン 750円
普通のメニューもあるんだけど、せっかくならば食べてみたいのが「妖怪ラーメン」。

スープはどす黒く、ところどころ赤い粉が振りかけられ、ちょっと食べ物としてヤバイ色味をしてるでしょ。
表面にかかった赤い粉の正体はパプリカだから、辛くはない。

麺だってこのとおり、紫色。クチナシの実で染めてるそうだ。

玉子だってピータンを使い、おどろおどろしさをアップしている。

スープはイカスミで黒くしている。
覚悟を決めて、いざ実食してみると、意外なことにものすごくさっぱりしている。淡白な醤油ラーメンで見た目とのギャップが強い。これなら誰でもスルスル食べれるね。
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■「妖怪ラーメンいのうえ」の情報■
オススメ度:★★★☆☆
アクセス:「北野白梅町駅」から徒歩5分
住所:京都府京都市上京区御前一条西入ル天神筋角
電話番号:075-461-7019
営業時間:11:00~14:30、17:30~21:00
定休日:火曜
予算:妖怪ラーメン750円
関連サイト:食べログ