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石川県小松市にある洞窟寺院。親子2代にわたって作りあげた仏像や地獄オブジェが見所だ。
珍スポ好きならなにかで一度は見たことあるんじゃないかな、このバストアップの大仏さま。
 

場所は石川県・小松市。
田んぼだらけの道を走っていると‥。


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おやおや?

木々の影から、ブツブツしたものが見えるぞ?

ピノかな?それとも、アイスの実かな?




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ら、ら、ら、螺髪だったー!



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大仏様じゃー!

大仏さまが現れおったー!



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というわけで、この珍スポ、まずロケーションがグッっとくるんだ。
田んぼ以外になんにもない田舎道を走っていると、突如、バストアップの大仏が突き出てくるんだから。高さは15m。これで完成というわけじゃなくて、あくまで仮の姿。お金と時間さえあれば、全身を作ろうと目論んでいるらしいが、かれこれ20年以上このまんまだとか。

昭和26年に開かれ、50年以上の歴史を誇る。なかにある仏像のかずかずは、先代の都賀田勇馬さんと息子・都賀田伯馬氏の親子二代で作りあげたものなのだ。やっぱり手作りオブジェ系のスポットは鉄板ですなあ。




仏像だけじゃない!手作りオブジェがそこかしこに。

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▲ずらっと並んだお地蔵さん

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水子供養がメインのお寺なので、お地蔵さんが多いんだけど、置かれてるのはなにも仏像だけじゃない。



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男の裸像もあれば



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草に隠れてアザラシもいる。



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精霊なのかな、謎のちっちゃな像がいたり



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雄叫びをあげる猿がいたりする。
仏像だけに縛られてるわけじゃあないんです。



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▲ハニベ道場

ハニベ道場と名付けられた、この木造家屋で作品は作られているそうだ。




洞窟内には地獄があるよ

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岩窟院というぐらいだから、もちろん洞窟もございます。
頭スレスレの入口を潜ると、その先は長さ150mほどの洞窟になっている。



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薄暗い洞窟内のあっちこっちに、良い味でてる像が置かれてるんだな。



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釈迦の一生を描いたエリアには、お芋みたいな色合いの天上天下唯我独尊が立っている。



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鮮やかな赤い服がお似合いの閻魔大王は、怒り狂っておられた。



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一番右の人だけ、真顔。
真顔って面白い。



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▲6色地蔵

6色に塗られたお地蔵さん。
あかりん脱退前のももいろクローバーにしか見えない。「悪行は地獄への落とし穴!六道のシンデレラ、地蔵菩薩です。」ってか。



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そして、皆さんお待ちかね、大好物の地獄もあるよ!
地獄門で我々をお出迎えしてくれるのは、牛頭・馬頭の門番コンビ。「よしなさい」ってツッコミを入れてるようにしか見えない。



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針のついた車輪を転がす鬼。
こんな浮かれたパンツはいた奴に殺されたくねえな。



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鬼の晩餐会。緑の鬼、完全にイってる。



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ヘビに責められてる男なんだけど、このポージング、ジョジョっぽいな。



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世にあまた招き猫あれど
ハニベの招き猫は正統なり。

と仰々しいことわりを入れている。
さて、どんな招き猫なのかな





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うむ、これぞ、正統。




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奥にシーマンおるがな。



▲これがドリームキャストの名作「シーマン」ね。そっくり。



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「不敬罪 最高の罪」と、突然の断言。



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まるっきり作風の異なる、ポリゴンみたいな作品も。キュビズム。




寝釈迦もいるぞ

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30分ほどかけて洞窟を探検したら、山道を登って、自然公園へ。



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岩窟院だから、岩窟王がいたって、いい。



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寝釈迦像があったんで、まあ、やりますよね、横不動。雨あがりで、土ぐちゃぐちゃだったけどね。このポーズ、我ながらどうも神性を帯びてるなと思ったら、寝釈迦に似てるんだ。そうか、そういうことか。
横不動については↓の記事をご覧くださいまし。
【まだピースしてるの?】記念撮影でするべきたった1つのポーズ

余談だけど、気まぐれで始めた横不動、検索するとちょいちょいやってる人いるんだよ。最初見つけたときは、度肝抜かれたよ、あたしゃ。「Googleジャパンオフィスに行って横不動&無料ランチを満喫してきた」とか、「記念撮影ですべきたった1つのポーズ「横不動」を小浜島の細崎で夜中3時過ぎに撮影してみた。」とか。
皆さんもぜひやってみてください、そして、Twitterにアップしてファボられてください。




お土産はカワイイ

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▲なめこの箸置き 100円

お寺入口には、お土産コーナーがあるんだけど、洞窟とは打って変わって、妙に可愛いオリジナルグッズがたくさんあるんだ。たとえば、これはナメコの箸置き。



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▲ふきのとう 250円

これは、ふきのとう。なんだ、なんだ、同じ手作りでも、鬼だの地獄だのとはえらい変わりようだな。30代中頃で小物作りのスクールに通いはじめた、オーガニックカフェ好きな女性派遣社員のデザフェスブースみたいだな。



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鬼だってこの通り、女王さまにおねだりしているM男のごとき表情である。



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大仏ファン歓喜の「ハニベT」は1800円。目をかっぴらいたコムデギャルソンのハートより、時代は、目を固く閉じたハニベ大仏ですね。買わなかったけど。







「ハニベ岩窟院」の情報
オススメ度:★★★★☆
アクセス:北陸本線「小松駅」から4km
住所:石川県小松市立明寺町イ1番地
電話番号:0761-47-3188
営業時間:9:00~17:00(4月~9月)、9:00~16:00(10月~3月)
定休日:なし
予算:拝観料800円
関連サイト:公式サイト