
桜木町駅すぐ近くにある、変わった肉が食べられるお店。
カンガルー、ワニ、ウーパールーパー、ダチョウ、トドなどなど、よそじゃあなかなかお目にかかれないメニューがずらっと取り揃えられているぞ。

「珍獣屋」は、桜木町駅から歩いて5分ほど、雑居ビルの2階にある。
カップルが溢れ、美しい夜景が煌々と輝く、みなとみらいとは逆方向。風俗店や立ち飲み屋が立ち並ぶ、おっさんホイホイな野毛方面にございます。

店頭にでている看板に書かれているメニューからして、強烈。ワニ皮ポン酢、トドの刺身、カンガルーガーリック焼きだからね。
夕飯食うとこを探してるカップルが、メニューをしばらく眺めて「‥‥ここじゃないな」と言って去っていったもの。

店内はカウンター7席に、テーブルが3つほどのこじんまりとした作り。ほんのり薄暗い照明で、しゃれたバーってな雰囲気。店員さんも若くて、気さく。珍味を出すとこって、怪しいオーラをぷんぷん放つ内装の店がが多いなか、ここはかなり入りやすいよ。
●マンボウ、ウーパールーパー、ワニの手を食べたよ
■マンボウの刺身


▲マンボウの刺身 880円
目移りするほど、興味深いメニューがずらっと並んでるんだけど、まず注文したのが「マンボウの刺身」。880円。
いやねえ、好きなんですよ、存在としてのマンボウ。
・泳ぎが超遅い。時速2km。(マグロは時速80km)
・捕食されまくりだから、卵を3億個生んでも、大人まで育つのは数匹
・体のなかが寄生虫だらけで、栄養の大半をもってかれる
・寄生虫を取るために海面からジャンプして、落ちた衝撃で死ぬことがある
って特徴をもってるんだもの、マンボウ。最高ですわ。
日本でも食用として普通に食べてきたものなんだけど、鮮度が落ちると臭みがあるから、あんまり市場には出てこないらしい。だいたい現地で消費するんだって。
食感はコリコリとしていて、魚というよりも、貝に近い味わいだった。個人的にはかなり好きな味。こら、捕食されるわ。
■ウーパールーパーの一本揚げ



お次はウーパールーパーの一本揚げ。1980円。
ぽっかり口を開いたまま、からっと揚げられている。

裏側から見るとこんな感じ。揚げたことでキュッと身が締まってるけど、顔とかエラは往時を匂わせる。
味は、ワカサギのから揚げとか、小魚のから揚げに近いかな。一般的な魚より、食感は弾力性にとんでぷにゅぷにゅしてる。
■ワニの手の一本揚げ



メインディッシュはワニの手の一般揚げ。2480円。
皮を剥いで、から揚げにしたものなんだけど、手の部分はそのまんま残ってるからインパクト大!

触ってみると、意外にプ二プ二してて、やわらかいのね。子供の手みたいな感触だわ。

少々歯ごたえは強いものの、味はかなり淡泊な鶏肉ってかんじ。なんの説明もなく肉だけだされたら、ワニだなんて絶対気づかないだろうなー。
お客さんも店員さんも若い人が多くって、終始、写真撮ったり歓声があがったりと盛り上がっていた。ちょっと変化球な飲み会に最適じゃあないでしょうか。
■「珍獣屋」の情報■
オススメ度:★★★★☆
アクセス:JR桜木町駅から徒歩5分
住所:神奈川県横浜市中区野毛町1-45 港興産ビル3号館2階
電話番号:045-260-6805
営業時間:17:00~23:00
定休日:不定休(仕入れ時休み→前日までに電話確認)
予算:ワニの手2480円
関連サイト:公式サイト