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千駄木駅にある最高の居酒屋、それが『兆治』。
「おしるこサワー」「上戸彩サワー」「味噌サワー」「キムチサワー」などなど変わり種サワーが140種類もあるのだ。
壁中に貼られまくった手書きメッセージも、原始ブログといった趣で超おもしれえんだ。



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東京のお散歩最重要エリア谷根千の一角をしめる、千駄木駅。
ほのぼのとしたムードが特徴のこの駅に、ただならぬオーラをはなった手書き看板が立っていた。

・バレンタインが、待ちどおしい男

という、どうでもいいフレーズが4つも色を使って書かれているのだ。
なんてヨタヨタして、かわいい文字。新橋の最狂居酒屋「かがや」と同じバイブスを感じるではないか。



・いちげんさん、外人さん、お断りしませんよ…。みんな友達に…。

と語尾を濁しているのも気にかかる。



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居酒屋兆治は、ビルの一室に入居していた。この地でかれこれ28年間営業しているそうだ。
電飾をほどこされた観葉植物がまぶしい。



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店に入る前から、魅力的な張り紙がたっくさん。
なにやら

・飴無料 帰る時、口の中に入れていくのは可

だそう。
出来るだけほおばって帰ることにしましょう。



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これが入口ドア。
「welcome to chouji」「ようこそ、兆治へ」と迎え入れ態勢はバッチリ。
意外なことにこの引き戸、プッシュ式の自動ドアなのだ。





メニューの短冊で壁が埋め尽くされている!

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店内はテーブル席が4つ。15人も入れば一杯といった間取り。
平日夜9時の来店だったが、他にお客さんはいなくって、マスターはテレビをぼんやりと眺めていた。



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とにかく入って、まず驚くのが、壁一面に貼られたメニューの短冊!
なにせこの店、サワーが140種類もあるのだ。半分はわりかし普通なサワーで、半分は変わり種。
短冊を継ぎ足して、継ぎ足して、いまやカーテンのように壁を埋め尽くしているのだ。



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・カラオケで100点出したお客さんは千円進呈
・お誕生日のかたはワインor焼酎ボトルをプレゼントします


などのサービスも書かれている。



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天井からはファンシーなキャラグッズが吊り下げられていた。
マスターいわく「にぎやかになるでしょ。季節ごとに変えてるよ」とのこと。
とうの昔に過ぎ去ったクリスマスブーツやハロウィンカボチャが吊り下がっていたのは、気のせいであろうか。



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入口ドアの花柄カーテンも
「季節によって変えてるんだよ。いまは冬だからチューリップね」
とおっしゃっていた。
いまGoogleで検索したら、チューリップの開花時期は一般的に4月~5月だそうです。



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このお店は『兆治サンデーズ』という草野球チームも持っている。壁にはメンバー表、天井には勝敗表が貼られていた。
マスターのポジションはセカンド。「ほんとはサードがいいけど、セカンドをやらされてる。だってセカンドってボール来ないんだもん」とのこと。セカンドってボール来ないんだ。





トイレのメッセージカードがおもしろすぎる

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▲トイレ

よその飲食店でも、トイレにはちょくちょく「オヤジの小言」みたいな張り紙がされてることがある。
が、居酒屋兆治の張り紙量は異常!!



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壁、天井、ドア、すべてが手書きメッセージで埋め尽くされているのだ!
格言から日記めいたものまで内容はさまざま。その1つ1つが爆発しそうな個性をはらんでるんだわ。
ちょっと気に入ったのをいくつか紹介しよう。



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「夫婦ゲンカ」と銘打たれた一枚。

・ケンカ中に風呂入ったら、生卵ぶつけられて、カキタマができるところだった。

というエッセイ的な内容だ。
最後に唐突にはさみこまれた「ちなみに僕は伊藤ではない」という一文が不可解である。



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左でテレビ出演を喜んでいるかと思えば、右は化学物質オキシトシンの説明。
この落差がたまらない。



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こちらは、嫁を質にいれたときのお話し。
『実話です。ホントらしい。妻を「質」に入れ冷や汗が流れた』との扇情的なタイトルがつけられており、2chまとめサイトも真っ青の釣りセンスである。



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どうやら彼女から3ヶ月連絡がないそうだ。



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・妻も好き よその奥さんもっと好き!!

だそうだ。
こんな張り紙をしているから、彼女から連絡がこなくなってしまったのではないだろうか。
というか、妻がいるようなのに、彼女とは??



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G馬場と水戸黄門の似ている点については

・「ほんとにそんなに効くのか 「二人とも死んじゃった」 16文キックと葵の印籠」

と書かれていた。
むりやり挟み込まれたような「二人とも死んじゃった」という一文が不気味極まりない。
こんな調子で50枚以上貼られているので、ぜひ現地に行って、用でもたしながら熟読して欲しい。





変わり種サワーを4種類飲んだよ

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▲タマタマソーセージ 500円

サワーは変わったのがたくさんあるのだが、ツマミは一般的なものばかり。
「タマタマソーセージ」なる攻めたネーミングのやつを頼んだら、ソーセージを卵でとじたものが出てきたよ。



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▲おしるこサワー 400円

さてさて本題の変わり種サワーですわ。
1品目はおしるこサワー。
焼酎がそそがれたグラスに、もう名前そのまんま、おしるこが1缶でてきた。客が自分で混ぜるのだ。
飲んだけど、まあ、おしるこですわ。



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▲おっぱいみたいなサワー 400円

メニュー表から『おっぱいサワー』なる心ざわめく一品を発見。
注文したところ「あ、おっぱいサワーはもう無いの。混ぜるやつ、売ってないから」とのこと。
とある牛乳を混ぜたサワーだったのだが、その銘柄の牛乳が近くのスーパーで売ってないという。だから、おっぱいサワーは販売中止なんだって。ほかの牛乳ではダメなのか。

「代わりに、おっぱいみたいなサワーだったら有るけど」
と言って、だしてくれたのがこれ。ミルキージュースを混ぜていただく一品。
やっぱり缶のままで、混ぜるのはお客さんの役割だ。



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▲上戸彩サワー 400円

最初なんのこっちゃ分からなかったが、CMやってるからなのね。
「スーパーに新しい飲み物が売ってたら、新サワーを作るんだよ」と、メニュー開発は完全に飲料メーカー頼りであった。



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▲キムチサワー 400円

いままでの3品は、なんだかんだで飲めるサワーばかりだったが、キムチサワー、こいつはものが違った。
まず、形式からして違う。
缶飲料じゃなくて、キムチが直に入ってるのだ。
かき混ぜて飲んでみると「液体のキムチ」としか言いようのない味。もろキムチ。さすがに8割残してしまったわ。







「居酒屋兆治」の情報
オススメ度:★★★★☆
アクセス:東京メトロ「千駄木駅」から徒歩2分
住所:東京都文京区千駄木3-31-15
電話番号:03-3823-6962
営業時間:19:00~翌7:00
定休日:なし
予算:サワー400円
関連サイト:食べログ