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・看板がなく、倉庫みたいな外観
・5人~8人でなければ入店できない
・メニューは、もんじゃのコース料理1択だけ
という変わったシステムのお店「もんじゃ焼き 大木屋」で、肉のエアーズロックを食べてきたよ。




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日暮里のダンダン坂を降りて、すぐ右の路地を曲がると、姿をあらわすのがこの建物。
家というか、倉庫というか、とにかく知らない人間が入ってしまったら不法侵入罪が適用されそうな外観だが、これがなんとれっきとした飲食店。
もんじゃ焼きの有名店「大木屋」なのである。



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看板は無い。
お店と判断する材料は、この2枚のシールだけ。



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▲カバンと上着はビニール袋にイン!

勇気をだして扉を開けると、座敷2席にテーブル2席のこじんまりとした作り。4グループで満員だ。
入店早々、「煙で匂いがついちゃうから、カバンと上着はビニールに入れてね!」と大きなビニールを渡されるぞ。



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完全予約制で2時間入れ替わり。人気店ということで、土日はあっと言う間に予約で埋まっちゃうとか。僕らは3週間前に電話予約しといたよ。
市ヶ谷にはもう一回り大きな支店があるから「どうしてもこの日に行きたい!」って人は、そちらを選択肢にいれてもいいかもね。

大木屋さんはちょっとシステムが変わってて、5人~8人のグループじゃないと入店できないの。「ハンターハンター」における一坪の海岸線の入手条件かよ。
メニューもコースのみ。人数に応じたコース料理を、5人なら19000円、6人なら19600円ってな具合のセット料金で提供してくれるのだ。人数が多ければ多いほど、1人あたりのお値段は抑えられるって寸法だ。



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壁には「小学生以下のお子様はお断りします」とか「暴力団関係者お断りします」とか、注意書きが何枚か貼られているのね。
「飲み物は人件費削減のため、セルフサービスでお願いします」って張り紙もあって、お客さんが勝手に冷蔵庫から取り出すんだな。





これが、大木屋もんじゃのコース料理だ!

■カツオのたたき

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▲カツオのたたき

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お通し代わりに、かつおのタタキがノータイムで出される。
香ばしいシソの匂いとかつおの旨味が、口いっぱいに広がる。
さっぱり爽やかな後味を残して、このあとのお肉に備えよう。




■肉のエアーズロック

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カツオのたたきをやっつけたら、早くも登場、肉のエアーズロック!
あらびき胡椒がふられた、800gの肉塊だ!!
鮮やかな赤身がジュウジュウと音を立てる!



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鼻セレブと比べたら、その厚みたるや一目瞭然!
厚くてこそ、肉!塊でこそ、肉!!
じょじょに焼けてく、その匂いに、食欲壱号機は暴走寸前である!



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「分かってると思うけど、肉には絶対触らないでね!」
とスタッフさんの忠告が入る。
すみません、分かってなかったです!

肉が焼きあがるまでの待ち時間で、ニンニクをひっくり返したり、押し付けたりして、いい塩梅に仕上げておく。それが、肉への接触を禁じられた我々お客の宿命。



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待ちこがれること5分少々。
「よし、そろそろ良いでしょう!」とスタッフさんが肉塊をひっくり返すと、こんがり焼けてるではないですか!
バターを乗せて…



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ニンニクを乗せて…



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一気にナイフで切る!



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レアな焼き加減が、最高に食欲をそそるぜー!
肉厚だけど柔らかい。
量はあるんだけど、意外にさっぱりしてるから、パクパクパクパク、どんどん食べられちゃう!



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細かく刻んだ脂身を…



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肉と肉のあいだに挟みこめば、肉ミルフィーユの完成だ。
口のなかで脂身がとろけて、肉なのに甘い!まるでスイーツ!おまんじゅう!




■ネギと牡蠣のバター焼き

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▲牡蠣のバター焼き

「いやはや、さすがは誉れ高き肉の名城!あっぱれな旨さであった!」
と腹づつみを打っていると、間髪おかずに運ばれてきたのは、ぷりっぷりの牡蠣。



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溶かしたバターのうえで、つるつると牡蠣が踊る踊る!



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「牡蠣を引っくり返すのは1回だけだぞ!」
「い…い……今だ!!」
とのスタッフの掛け声を合図に、クルンと返せば、この色味。真っ白なカキの裏がわは、漆黒の黒であった。お前は、映画ブラックスワンか!



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最後に、ネギと和えてから、「いただきます!」
ネギのシャクシャクした食感、焦げたバターの香ばしさ、そして、直前まで焼いてたエアーズロックの肉汁。父と子と精霊が三位一体となったがごとく、ネギとバターと肉のエアーズロックが、たんなる牡蠣を、神なる旨さへと高めてしまった!
満足!
余は、満足である!




■握り拳2つ分のメンチカツ

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もぅ充分満足したというのに、大木屋の攻勢はとどまることをしらない。
カキが姿を消すやいなや、ドカーーンっと投げ込まれたのは、巨大メンチカツ。
大人の握り拳2つ分はゆうにある、有史以来最大のメンチカツだ。



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ボール一杯の千切りキャベツが、メンチカツを取り囲む。



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その光景はさながら、堅固な構えで王を守る穴熊の陣!
かかってこい、やねうら王!



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ソースをかければ、完成だ。



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メンチカツを中央で割ると、どば~~っと肉汁が溢れ出る。
溢れた肉汁はキャベツが吸いこみ、カツもキャベツもうめえうめえ。芸人コアラならずともハッピーハッピーと改名したくなる味わいだ!





■鉄板を埋め尽くすもんじゃ

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トリを努めますのは、もちろん、もんじゃ。
肉に、カキに、メンチカツにと、さんざん食い散らかしたうえで、このボリュームだからね!



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鉄板を埋め尽くすもんじゃ、もんじゃ、もんじゃ!
しかも、これで全部じゃないから。
1度の投入では足らず、2回焼いたからね。



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キャベツや紅ショウガにちくわ、揚げカスに魚肉ソーセージと具沢山。麺もたっぷり入ってるぞ。



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「生で食えるもんしか入れてないから、さっと焼いたら、すぐ食べな!」
とのアドバイスをもとに、ちょちょっと焼いて、いただきます。
ほぅほぅ。
いつものもんじゃ焼きとは異なる味わい。
もんじゃというより、薄味のソース焼きそばに近いかもかなー。
これなら濃すぎず、腹八分目の締めとしても、すいすい食べれるな。

コースを全部片付けたところで、ちょうど2時間。退散のお時間でございます。
飲み物込みで、1人頭4200円といったところ。
エンターテインメントとしても面白いし、なかなか良いかもね、ここ。




▲動画でもどうぞ

「肉のエアーズロック ~ 鉄板を埋め尽くすもんじゃ焼き」
まで動画でも撮ったので、どうぞ。
飯テロだから、夜中は閲覧注意だよ。



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大木屋の名前を一躍メジャーにのしあげた漫画「ネイチャージモン」の2巻。
ダチョウ倶楽部の寺門ジモンが、肉とカブト虫への偏愛をひたすら語るというマンガなんだけど、超絶面白いよ!
まだ読んだことない方は、どうぞこの機会に。







「もんじゃ大木屋」の情報
オススメ度:★★★☆☆
アクセス:日暮里駅から徒歩5分
住所:東京都荒川区西日暮里3-13-5
電話番号:03-3828-4740
営業時間:[月~金]18:00~ [土日]15:30~/2時間入れ替えで完全予約制
定休日:不定休
予算:5人19000円、6人19600円、7人21700円
関連サイト:食べログ