
日本一下手な歌手・上床敬子さんがやっているレストラン喫茶に行ってきたよ。
とにかくパワフルで、受け答えが逐一予想を超えてくる方だった!

三鷹駅北口を降りてすぐ左手に、ピンク色の看板がかかった雑居ビルがある。

そこに書かれているのは「日本一ヘタな歌手・上床敬子のお店です」の文字。
なんとも気になる誘い文句ではないか!
さっそく入店してみた。

明るい店内は、テーブル席が6席ほど。ご夫婦で経営している。
机が鏡加工されていて、天井を映しだしているぞ。

この方が”日本一下手な歌手”こと上床敬子さん。
ものすごくテンションの高い人で、はなっからマシンガントークが止まらない。
友人と4人で入店したのだが、席に座るなり
「あら、なに、良いことの帰り?」
と、独自性溢れるクエスチョンが飛んできた。
なんだろ、良いことって。
「どこから来たの?」と尋ねられ、友人が「あ、三鷹です。地元なんですよ」と答えれば
「え、じゃあ、仕事は地主さんなの!?もしかして、吉野さん!?」と謎の独断を働かせる。
なんだかわからないけど、す…すごいエネルギーを感じるぞ!

ひとしきり質問責めにされたのち
「はい、これ、お敬ちゃんの名刺ね」
と、ペラペラのコピー用紙に印刷された名刺をいただく。携帯番号は手書きだ。
一ヶ月に数百枚配るから、コピーじゃなきゃ追いつかないんだって。

壁にはこんなポスターも。
三鷹駅のオブジェのまえで撮ったもので、タイトルは「宇宙の女神」。
ほんとは”三鷹の女神”にしたかったけど、市役所から「勝手に女神を名乗らないで」と苦情がきたらイヤ、という理由で宇宙にしといたんだって。
まあ、宇宙からはクレームこないからね。そもそも杞憂な気がするけど。
●さあ、注文をしよう!ゆで卵は100円だよ!

さてご飯を注文するかとメニュー表を見れば
【こんなコースは如何でしょうかりょ】
と大胆な誤植あり。
りょ、って。

▲スパゲティー900円

▲ゆで卵 1個100円
カフェレストランということで、カレーやスパゲティーなど食べ物メニューもけっこう豊富。
ゆで卵も1つ100円で販売してるよ。

ビールを頼むと、特許取得済みという謎のマシーンで、蓋を開けてくれる。
何度も何度も実演してくれる。

つまようじはタバスコの空き瓶に入ってた。
●お敬ちゃんの事を滅茶苦茶教えてくれる!

まったり食事をしていると、なにやら棚をゴソゴソと物色しだす、お敬ちゃん。
「なに探してるんだろうな~」と眺めていると・・・

ドサーーッ
机のうえに乗り切らないほど、大量の資料を持ってきた。
ほとんどが、お敬ちゃんのことを書いた新聞や雑誌のコピーだ。
「これは、講演会のようす。いままでお客さんを寝かせたことない。」
「これは、お敬ちゃんの生涯を書いたもの。小学生から商売してるの。」
「これは、若い人が勝手に作ってくれた、お敬ちゃんの同人誌」
などと、1枚1枚見せてくれ、お敬のことを徹底的に教えこんでくれる。

これさ、第三木曜日に開催してるカラオケ会のチラシなんだけど
・
・
・

この地図、適当すぎないか!?
しかも、誤植だし。
三井住友gぎ、って。

面白ポイント満載な資料を漁っていると、そのなかに、とんでもないものが混じっていた。
「え??これ、なんですか?」と聞けば
「ああ、菅直人さんが総理大臣だったころの名刺」とのこと。
正真正銘の本物。
当然といえば当然だけど、肩書きに内閣総理大臣って書くんだ。
お敬ちゃんは昔から菅氏と仲良し。
”日本一下手な歌手”という商標も、元弁理士だった菅氏に登録してもらったそうだ。
このビルの3階には、菅氏の事務所もある。「来なよ」って呼んだんだって。
…お敬ちゃん…一体、何者なんだ。

CDも見せてくれたよ。
「女警さんありがとう」「交番さんありがとう」って、すげえピンポイントな歌だな!
普通、歌で感謝する対象って、親とかだけどな!

ほかにも複数枚のCDを出してるんだけど、どれもジャケット写真おんなじ!
歌が下手とか上手いとか、それ以前の問題ではあるまいか。
「なにか歌ってもらえません?」とおねだりしたら、どのCDにも収録されてない『上床敬子は天才だ』という曲を歌ってくれた。ひたすら「上床敬子は天才だ!上床敬子は天才だ!上床敬子は天才だ!」と連呼する、はげしく自己啓発的な最高ソングである。
歌い終わるや「頭がおかしいと言われてた頃もあったけど、結局は時代が遅れてただけだった」と、ありがたい言葉を頂いた。

しばらく話しているうちに、同行者の1人を、たいそう気にいったお敬ちゃん。
「あんたを社長にしてあげる!」
と、とつぜん突拍子ない提案をしてきて、電話番号や住所を聞き出していた。
この喫茶店、コーヒーが飲めるだけじゃあない!社長にしてくれるのだ!
3時間にわたる楽しい会談も終了。
「なにか歌ってもらえません?」とおねだりしたら、どのCDにも収録されてない『上床敬子は天才だ』という曲を歌ってくれた。ひたすら「上床敬子は天才だ!上床敬子は天才だ!上床敬子は天才だ!」と連呼する、はげしく自己啓発的な最高ソングである。
歌い終わるや「頭がおかしいと言われてた頃もあったけど、結局は時代が遅れてただけだった」と、ありがたい言葉を頂いた。

しばらく話しているうちに、同行者の1人を、たいそう気にいったお敬ちゃん。
「あんたを社長にしてあげる!」
と、とつぜん突拍子ない提案をしてきて、電話番号や住所を聞き出していた。
この喫茶店、コーヒーが飲めるだけじゃあない!社長にしてくれるのだ!
3時間にわたる楽しい会談も終了。
帰り際におケイちゃんは
「またすぐ来てね。この店使って、遊ぼ。新聞とか造ろ」
と送り出してくれた。
そんな気軽に新聞作ろうって!メディア王か!「またすぐ来てね。この店使って、遊ぼ。新聞とか造ろ」
と送り出してくれた。
いやー、最後の最後まで、予想を超えてくるお方だった。
ぜひぜひ彼女に会いに行ってみてください!
超楽しいですから!
■「上床」の情報■
オススメ度:★★★★☆
アクセス:三鷹駅から徒歩2分
住所:東京都武蔵野市中町1-2-9
電話番号:0422-51-6000
営業時間:12:00~23:00
定休日:特になし
予算:コーヒー500円
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