全国的にも珍しい”むじ汁”が飲めるお店、それが那覇にある「むじ汁専門店万富」。
むじ汁って、なに。
▲むじ汁専門店 万富
那覇のモノレール「安里駅」から歩いてすぐ、栄町市場っちゅう商店街があるのね。東京でいえば山谷、大阪でいえば釜ヶ崎あたりのドヤ街めいた、クラッシクで枯れたオーラが漂ってる商店街ですわ。
ここいらのお店のおばちゃんは商売っ気がほぼゼロで、休日のまっ昼間から、店頭でだらっとおしゃべりしつつ、もやしのヒゲを取ってるからね。
「この脱力感、落ち着くわ~」っと散策していると、全面赤くカラーリングされたお店を発見。
どうやら”むじ汁”の専門店らしい。
はて?
むじ汁とは??
「なんか説明書いてないかなぁ~」と近寄ってみると、さらに「肝しんじ汁定食」「てびち定食」なる見慣れぬワードが飛び込んでくる始末。謎が謎を呼ぶ。
とはいえ、てびちは沖縄のあちこちで見かける言葉。さすがに1週間滞在してたんで分かります。てびち、イコール、豚足のこと。肝しんじは初耳なんでググったら、どうやらレバーらしい。
店内はカウンターだけで6席ほど。カウンター席も真っ赤な塗装だ。
店主のおばちゃんに、むじ汁定食を注文した。
●むじ汁の正体やいかに!?
▲むじ汁定食 700円
待つこと5分。
緑の植物がぷかぷか浮かんでるこいつがむじ汁だ。豆腐や里芋もはいっている。
おばちゃんに話しを聞くところによると、むじとは田芋の茎、つまりズイキのことなんだって。
ずいきと聞けば、秘宝館大好きっ子からすると、真っ先に思い浮かぶ利用方法が肥後ずいき。
へ~~っ、ずいきって食べられたんだ。
ひと昔前は、出産祝いなんかで振舞われた沖縄料理らしい。手が痒くなったり下処理が面倒過ぎて、最近ではほとんど作られることが無いんだって。
基本的な味つけは味噌汁なんだけど、むじのシャキシャキパリパリとした食感が気持ちいい。
「むじ汁」で検索すると、ほとんど「万富」のことしか出てこないからね。食べてみたけりゃ、ここに行くっきゃない!
■「むじ汁専門店 万富」の情報■
オススメ度:★★☆☆☆
アクセス:ゆいレール「安里駅」から徒歩4分
住所:沖縄県那覇市安里379 栄町市場内
電話番号:098-887-4658
営業時間:11:30~19:00
定休日:なし
予算:むじ汁定食700円
関連サイト:食べログ