沖縄県・北谷には「モンゴリアンバーベキュー」なる謎の料理を出している店がある。
食べ放題で1500円なのだ。
那覇市内から車で北上すること30分。
北谷町（これで”ちゃたん”と読む）の脇道にひっそり営業してるのが、モンゴリアンバーベキューのお店『ジンギスカン』だ。
「モンゴリアンBBQ？？なにそれ」って疑問には、おいおい答えていきましょう。
店内は存外広くて、テーブルで80席ほど。
写真には写ってないけど、お客さんのほとんど、いや、僕ら以外すべてのお客さんが外人さん。しかも、超絶ガタイ良し。というのも、この一帯を取り囲むように嘉手納基地があるからね、軍人さんなわけ。
メニュー表は、英語表記のこれ１枚。
1500円でバーベキュー食べ放題、ソフトドリンク飲み放題なのだ。
●モンゴリアンバーベキューとはなんぞ？
アメリカではポピュラーなモンゴリアンBBQも、日本じゃあ滅多にお目にかかれない。おそらく関東には１軒もないよね、見たことないもん。
どういうもんなのか、その段取りを説明しましょう。
１：まずは、空の丼を受けとる
アメリカ・モンゴル・日本の国旗がたなびき、ど真ん中に沖縄が描かれているナイスな丼をもらおう。
２：好きなだけ肉を入れる
鶏肉、牛肉、豚肉、羊肉が薄くスライスされている。
好きなだけ丼にほうりこもう。
３：好きなだけ野菜を入れる
もやし、キャベツ、ピーマン、コーンといった野菜を好きなだけ丼にほうりこもう。
４：好きなだけソースと調味料を入れる
砂糖水・酒・ごま油・鷹の爪、ニンニクといった調味料を好きなだけ丼に注ぎこむ。
味付けの決め手であるソースは「シュリンプソース」と「テリヤキソース」の２種類。もちろん好きなだけ入れよう。
初の試みでどんだけソースかけりゃあ良いのか分からないから、適当に目分量だ。
５：丼をカウンターに提出する
肉だの野菜だのソースだのを、ごちゃごちゃに入れた丼をカウンターに提出し、しばし待機。
６：スタッフが鉄板で焼いてくれる
目の前で、ジュウジュウカンカン、小気味いい音を響かせながら、焼いてくれる。
もともとは、鉄カブトで肉を焼いた野戦料理ということもあって、完全に男の料理だわ。
６：食べる
５分ほど焼いたら完成。
「肉と野菜を焼いたんだから、料理じゃね？」というワイルドな発想にもとづく食い物、それがモンゴリアンバーベキューだ。ああ、俺が唯一作れる料理、「うどんとモヤシとキャベツに、アジ塩コショウをふりかけた物体」って、モンゴリアンBBQだったんだ。
丼いっぱいあった野菜も、水分が抜けて、あんがいこじんまりとしたボリュームだ。パンとライスも食べ放題。食い終わったら、１～５の手順を腹が膨れるまで永遠に繰り返す。
俺は３モンゴリアン・１ライスで満腹だったけど、店内に溢れかえるタフガイたちは５回も６回もおかわりしていた。1500円分食えちゃうんだろうな～、あの人たちなら。
■「ジンギスカン」の情報■
オススメ度：★★★☆☆
アクセス：那覇市内から車で30分くらい
住所：沖縄県中頭郡北谷町字砂辺304-4
電話番号：098-936-8567
営業時間：[月～土] 17:00～22:30、[日] 16:00～22:00
定休日：なし
予算：食べ放題1500円
関連サイト：DEE沖縄
閉店したみたいですよ。