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沖縄のいたるところに存在するπウォーター(パイウォーター)のお店。
「進化した水!」「沖縄命水!」「魔法の水!」とドエライ大仰なキャッチコピーがつけられた同店で、水を1杯いただいてきた。



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沖縄・那覇の国際通りから一本脇道に反れ、サンライズなは商店街を歩いていたら、「πウォーター(パイウォーター)」と看板を掲げた、なんとも不思議な店を見つけた。ゴーヤバーガー「jef」の並びだ。
観光客相手のシビアな商売を繰り広げる国際通りと異なり、サンライズ通りはゆるゆるで商売っ気のない店ばかりなのだが、なかでもこの店の営業臭の無さは四天王クラス。



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「・・・πウォータ?なにそれ??」と近づいてみると、下半分がすぱっとカットされているが水の計り売りの店らしい。



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「魔法の水」「不思議な水」「奇跡の水」と怒涛の自画自賛3連発。
看板の説明によれば

πウォーターとは(中略)地球上に生きるすべての動植物が保有する生命水と同じ水に「進化した水」です。

とのこと。
爬虫類がガラパゴス諸島で独自の進化を遂げたように、水は沖縄で進化をしていた。
その効果も「環境の浄化」「病原菌の阻止」「有害イオンの阻止」と、πウォーター1本で地球の悩みをほぼ全て解消できるんじゃないかという高性能ぶり。



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こちらの看板はシャッターで上半分が隠れているが、πウォーターはまたの名を還元水とも言うようだ。
店先にはサーターアンダギーも売られている。サーターでからからになった喉は、πウォーターで潤そう。



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▲πウォーター製造機

店の奥では、店員ともお客さんとも判別がつかないおばちゃん3人が、むしゃむしゃと旨そうにご飯を食べている。「πウォーター、やってますか?」と声をかけると「ん?やってるよ」との返答。πウォーターは、やってるようだ。

上のマシーンが、πウォーター製造機。
写真を撮りがてら「πウォーターってなんなんですか?」と最大の疑問をぶつけてみた。

俺:「πウォーターってなんですか?」

おばちゃん:「還元水のことよ」

俺:「還元水ってなんですか?」

おばちゃん:「え?・・・・水をね・・・・・・・・・・還元するの

俺:「還元ってなんですか?」

おばちゃん:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふふふっ(照れ笑い)

と、おばちゃんは3手で詰んでしまった。
ネットで調べてみたら、塩と電圧を加えてアルカリ性と酸性に分割をした水のことらしい。
尋問しちゃってごめんね、おばちゃん。




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こちらが値段表。
1L20円で環境の浄化や有害イオンの阻止ができるのなら、安い買い物だ。



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給湯器のようなこのマシーンからπウォーターが出てくる。



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「一杯飲んでみるかい?」
とのお誘いをうけ、ありがたく頂戴する。



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コップはもちろん、沖縄の象徴オリオンビールだ。
ほんと定食屋にしろπウォーターにしろ、どの店入っても、このコップ使ってるな。



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ゴクゴク飲んでみると、よく冷えた美味しい水。ミネラルウォーター代わりに飲むものなんだろう。
一杯分のお金を払おうとすると「いいよ、いいよ、お金なんて」とサービスしてくれた。心が浄化される優しい心遣い。これはまさしくπウォーターの効果であろう。





πウォーターの店は沖縄各地にある

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サンライズ通りだけの代物かと思いきや、じつはπウォーターのお店、沖縄各地にある。
現地の人いわく「沖縄は水道水があんまし美味しくないから、ミネラルウォーターの店がたくさんあるんだよ」とのこと。
沖縄南部では、チキンとおでんと共に併売されていたし・・・



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県道沿いの店では、πウォーターの自販機も設置されていた。
あなたも沖縄を旅するさいに、進化した水を体験してはいかがだろうか。空きペットボトルを持参すれば、たった100円で7Lも飲めるぞ。







「πウォーター」の情報
オススメ度:★★★★☆
アクセス:ゆいレール「美栄橋駅」から徒歩10分
住所:沖縄県那覇市
電話番号:?
営業時間:?
定休日:?
予算:πウォーター1L20円
関連サイト:πウォーターのサイト