大塚駅前で35年以上営業している、おにぎり専門店「ぼんご」に行ってまいりました。
カウンターの向こうで注文をうけ、ご主人さんがリズミカルにおにぎりを握るさまは、まるで寿司屋みたいなんだな。
▲おにぎり専門店ぼんご
ここ10年で一気にメジャーカテゴリーになったおにぎり専門店。主要駅なら、いまや大抵1軒はあるよね。おにぎりブームが訪れる遥か以前、30年以上前から生業としているのが、大塚駅前にある「ぼんご」なのだ。
大塚駅北口を出て歩くこと3分、都電荒川線の線路すぐ手前で、電球を光らせている。
店内はカウンターだけで10席ほど。
板場の向こうでは、2名のおばちゃんスタッフがきびきびと注文を取り、黒い衣装をまとったご主人がリズミカルにおにぎりを握っている。よそのおにぎり屋には無い、職人気質で無骨なムード。寿司屋みたいで活気があるね。
おにぎりの種類は50種類を超える。
ほとんどが1個250円で、筋子やネギトロなど一部食材だけちょっと高い。
タッパに入った具が、ネタケースに等間隔で並んでいる。
野沢菜の緑にアサリの茶と、色とりどりでキレイだ。
▲豆腐味噌汁 170円
おにぎりには、やっぱり汁ものが欲しくなる。というわけで、まず豆腐味噌汁を注文。
サービスのアオサをすべてイン。
こんもりとアオサが山をなした味噌汁は、あったかくて優しい味だ。
おにぎりの握り方はやや特殊。
三角の木型に米をはめ、具を埋めてから、再度同量の米を乗せる。
この木型、大工さんに特注してるものなんだとか。
その後、ノリを巻いて、やさしく握れば完成だ。
▲カレーおにぎり(左)、ままけはおにぎり(右) 各250円
ちょっと変わり種がいいかなと、青唐辛子を味噌であえた「ままけは」のおにぎりと、カレーおにぎりを注文してみた。三角の頂点に、具がちょびっと添えられてるから分かりやすい。1個あたりがとても大きくって、コンビニおにぎりの1.5個分はゆうにあるかな。
”お茶碗で食べるようなおにぎり”が理想とあって、むちゃくちゃふんわりした口触り。1粒たりとも米を潰すまいとの意思を感じる。
内部に濃密カレーを封じこめたカレーおにぎりも、甘辛いままけはのおにぎりも、暖かくってやたら旨い。
けっこうお腹空かせて行ったけど、この大きさなら2つで十分満腹になるな。
▲しそ昆布おにぎり(左)、みそおにぎり(右) 各250円
友人が頼んだ味噌おにぎりも、シンプルで懐かしくって、旨そうだったなあ。
うちのばあさんが味噌にぎりがやけに好きで、生前よく作ってくれたんだよね。プレーンおにぎりに味噌塗っただけの代物をね。ま、ばあさんが作った味噌握りは、すげえしょっぱくて、マズかったんだけどさ。
ちゃっちゃと握って、ちゃっちゃと食べて、滞在したのはものの15分程度。
平日22時を回っていたにもかかわらず、退店するさいには列ができていた。そりゃあ、この店地元にあったら、ちょいちょい寄っちゃうわ。
お持ち帰りもできるみたいなんで、近くによったらお土産にしてみてはいかがでしょ。旨いよ。
■「ぼんご」の情報■
オススメ度:★★★☆☆
アクセス:大塚駅から徒歩3分
住所:東京都豊島区北大塚2-26-3 金田ビル 1F
電話番号:03-3910-5617
営業時間:11:30~24:00
定休日:日
予算:おにぎり各種250円~
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