
神楽坂にある立派な門構えのお店「竹子」
その和なネーミングといい、石畳が敷かれた入口といい、高級割烹にしか見えないんだけど、ここ実は大衆居酒屋なんです。内と外でこんなにギャップがある店もなかなか珍しいよ。

▲竹子
高級割烹ひしめく神楽坂。古くから文豪の町とされ、ミシュランの星つき店など、数々の有名店が点在している大人の街だ。神楽坂周辺の食べログランキングをご覧いただければお分かり頂けるとおり、ここいらへんの良い店は、平均単価が15000円超えのお店ばかりなんだな。
そんな界隈、神楽坂のど真ん中で、凛々しく石門を構えているのが「竹子」という名の店である。
わたくし松澤も当月16日をもちまして32歳と相成りましたので、納豆クレープだのコーヒーラーメンだのそういうキワモノばかり食してないで、たまには大人の店をレポートしようじゃありませんか。

門をくぐると、石畳が敷かれている。落ち着きはらった大人のムードは、年収1000万円以下の人間を追い払うバリアーのよう。戸愚呂弟の妖気で木っ端微塵に消え去った低級妖怪のごとく、本来ならば私ごときの低級人間が耐えられるオーラではないのだが、ここは勇気一番、ザッザッと前進を決め込む。

通路の突き当たりには、竹が植えられ、蕎麦打ち場がある。なんとも上品な空間。

扉には
学生・お若い方の入店をお断りすることがあります
竹子
との断り書きが。
そう、ここは大人の社交場。二郎系ラーメンを食っても翌日胃がもたれないような若造が来るべき場所ではない。

入口横の水槽では、活きのいい魚が泳いでいる。

2階の客間へとのびる階段は、金色に光輝き、秀吉が作った黄金の茶室を彷彿とさせた。
いよいよ、大人の晩餐がはじまるのだ。
32歳のはじまりを、厳粛なムードで幕開けしようじゃあないか。
そんな決意を胸に、階段を一歩一歩踏みしめ、通された客間が・・・・
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むちゃくちゃ庶民的!!!

仕事帰りのサラリーマンで賑わう大衆居酒屋!!
そうなんです。
ここ居酒屋「竹子」は、入口と立地が完全に高級割烹のそれなんだけど、内部はもろ大衆居酒屋なんですわ。厳粛なムードなど微塵もなくて、ワイワイガヤガヤお祭りムード。3階建てながらもほぼ満席で、ちょっと声張らないと会話もままならないほど、賑やか!
「外見は高級だけど、中身は大衆的」という、いい女の典型みたいな居酒屋竹子。ここ神楽坂以外にも同じコンセプトで、六本木とかにグループ店がいくつかあるよ。(居酒屋竹子グループのNAVERまとめ)
学生っぽい男女グループが入口付近で「こんな店、あたし払えないよ!」「大丈夫大丈夫!マジ安いんだって!」「ほんとに!?信じられないんだけど」と押し問答をしてたんだけど、まんまと策略にハマってますな。

メニュー表のこのカラフルなセンス、割烹なわけない。
値段も安くって、つまみも大抵400円~700円の価格帯なんだな。
●まさかの生ビール180円!!

全体的に安いのだが、特筆すべきは生ビール。
お値段は驚きの180円!!!しかも、時間指定無し!!
金・祝前日以外なら、いつ行ったって1杯180円なんだから、ちょっとどうなってんのよ。さらにハイボールとサワーも同じ値段すわ。

180円って言ったって、ちゃんとジョッキ一杯あるからね。ビビるわ。

生ビール、ハイボール、烏龍茶と並べてみたけど、こんなかで一番高いのウーロン茶(280円)だから!そんなことってあるのかよ。

焼き鳥だって4本290円だかんね。1本あたり70円程度。

ま、肉が1串2つなんだけどさ。

▲カマンベールフライ 490円

▲下駄盛り 1580円
刺身とかプチ寿司がのった下駄盛りは1580円。

店構えに全力投資したせいか、調味料を置いてる台は手作り感満載。

席番号だって、紙に手描きだ。

焼酎のボトルキープも2ヶ月間できる。

たらふく飲んで食って3時間滞在して、1人頭2300円で済んじゃった。まあ私にはまだ、このぐらいの飲み屋がちょうどいい塩梅です。退店時、また例の高級感あふれる石畳を踏みしめ帰れるから、なんか得した気分だし。
■「竹子」の情報■
オススメ度:★★★☆☆
アクセス:飯田橋駅から徒歩6分
住所:東京都新宿区神楽坂2-9
電話番号:03-3260-3700
営業時間:17:00~翌5:00
定休日:なし
予算:生ビール180円
関連サイト:食べログ