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小伝馬町の身延別院には、都内で唯一「油かけ大黒天」が祀られている。
その名のとおり、水じゃなくって、頭から油をかけるの。




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日比谷線・小伝馬町駅から徒歩2分。オフィスビルに囲まれたエリアに、ひっそりと門を開いている神社が身延別院である。



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境内は1分もあればぐるっと1周できるサイズなのだが、ちょいと珍しい大黒天が祀られているという。



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▲油かけ大黒天

これが、全国でも10体ほどしか存在しない油かけ大黒天である。都内ではここだけ。
サイズは30cmぐらいで、それほど大きくはない。



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遠目には普通の大黒天なのだが、ちょいと近づけば、油の匂いがぷんと鼻をつく。灯油やガソリンみたいな匂いじゃなくて、油粘土の匂いに近い。ま、こんなとこに燃焼しやすいガソリン置くわきゃないけど。



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足元には油が溜まっており、柄杓で頭から大黒さまにかけるのが流儀。ケースも柄杓も大黒さまも、ギトギトに鈍く光っている。

なぜこんな変わった大黒天が生まれたかというと、ある油売りの逸話がルーツとなっている。その昔、道ばたに大黒天の石像があった。通りがかりの油売りが、水をかけてあげようとしたのだが、誤って売り物の油をかけてしまった。しかし、それ以降、なぜか商売は大繁昌。彼にあやかろうと、多くの人びとが、大黒天に油をかけだした、というエピソードがきっかけなんだって。



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わたしもぜひとも商売繁盛して、ガイド本の1冊や2冊出したいところなので、油をかけてみることに。
柄杓すりきり一杯に油を入れて



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頭からひっかける。
取っ手に油がついてるためか、ちょっとべとべとする。
頭頂部から伝って、袖口からどろ~っと油が垂れてくるのを見届けた。







「油かけ大黒」の情報
オススメ度:★★☆☆☆
アクセス:日比谷線「小伝馬町駅」から徒歩2分
住所:東京都中央区日本橋小伝馬町3-2
電話番号:03(3661)3996
営業時間:‐
定休日:‐
予算:‐
関連サイト:公式サイト