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屋久島に行ったなら、真っ先に頭に浮かぶ観光スポットが「縄文杉」だろう。
僕もね「ちょいと土産話に見ておくか」と、夜中にファミチキでも買いに行くラフさで、ふらっと出かけしまったんだけど、なんのこたあない、往復7時間のガッツリ登山じゃあないですか・・。
どんな行程を経て、縄文杉にたどり着くのか、写真メインでお伝えしましょう。 
 


去年の夏、屋久島に行ったんだけど、「せっかくだし、いちお見ておくか」的な気軽なノリで縄文杉を見に行っちゃったんだよね。Tシャツにジーンズという、夜中にファミチキでも買いに行くようなラフさで。
でもね、縄文杉への道のりは遠く険しい蛇の道。若い人でも平均で往復6~8時間、ちょいとお年をめした方なら10時間以上かかるガッツリした登山だったのだ。僕は飛ばしに飛ばして7時間だった。
普段から体を動かしてる人ならいざ知らず、運動不足の飛ばない豚には苦行そのもの。
運動不足だけど「今後、縄文杉を見にいくよ」って方の参考になるよう、どういう道を歩くのか、写真メインでお伝えしましょう。
ざ~~~っとスクロールして、擬似登山体験してみてくださいまし。


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【縄文杉の基礎知識】

・樹齢は推定2600年~7200年。島最古。
・周囲16m 高さ23m。島最大。 
・年間1万人以上の観光客が訪れる。 
・1966年、屋久町役場の観光課長が発見した。

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縄文杉見学者の朝は早い。早朝4時には起床して、準備をしたい。
宿舎から最寄りのバス停で、朝一のバスに乗り、「屋久杉自然館」へ向かう。
そこで登山バスに乗り換えるんだけど、これがまー混むこと、混むこと。朝5時だってのに縄文杉目当ての登山客で長蛇の列。真っ暗な待合所で30分以上待機。
ようやく登山バスに乗り込んだら、山道を揺られること40分。

スタート地点の荒川登山口に到着したのが、6時半ごろであった。
林業を営んでいたので、木材を運搬するトロッコ道がひかれている。



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トロッコ道をひたすら歩く。



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「風来のシレンのフィールドっぽいな」と、おもわずゲームソングを口づさんでしまう。



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木造の橋が随所にかかっている。



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すぐ横は崖。
気をつけて歩こう。
当然ながら歩きスマホはヤバイ。危険。ま、電波無いけど。



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山の天気は変わりやすい。
スタート時は晴れていても、曇ったり雨降ったり、コロコロ変わる。
雨ガッパは必須だろう。



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霧に包まれている。



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「足元注意」の看板が立てられた橋。



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なんの柵もなく、5mほど下には川が流れている。怖くて、ヨチヨチ歩きになる。高所恐怖症の人はキツイかもね。



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熟年の夫婦はたいていガイド同伴。
お金に余裕があれば、植物だの歴史だのを説明してくれるから、ガイドつけてもいいかもね。
僕は1人身だったので、説明を受けて立ち止まってるおっちゃん達を追い抜いて、じゃんじゃん先に進んでいく。



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これは小杉谷橋。



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小杉谷橋を渡ったあたりが、かつて林業の最前線基地だった集落があったとこ。
現在は集落跡の空き地があるだけだ。



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登山開始から40分経過。休憩所があるから一休みするのもいいだろう。



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一番細い橋は、この程度の幅ですから。



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にわか雨に濡れた苔が、キラキラ光って美しいんだ。



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ロッジみたいなのは男女のトイレ。ボットン便所になっている。



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トイレを済ませて、お茶を飲んでいたら、後ろからゴゴゴゴゴゴっと機械音が耳をつく。
振り向くと、関係者を乗せた電車が迫ってきた。トロッコ道、まだ使われてたんだ。



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あっという間に追い抜かれちゃった。それ、乗りて~~。



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右のぶっといのが「三大杉」と呼ばれてるもの。



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1500年前に倒れた杉(1代目)のうえに、別の杉(2代目)が成長したけど伐採されて、さらにその上にもうひとつ杉(3代目)が育っている。
3代目はいまなお生きている。



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1時間半でトロッコ道編終了。ここが最後のトイレだ。



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ここからは「大株歩道」と呼ばれているエリアに突入する。
さっきまでの平坦な道のりから一転、山登りらしい起伏に富んだ岩だらけの道をよじ登っていくことになる。



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雨がせわしなく降ったり止んだり。
なにせファミマに行く感覚だったもんだからカッパを持ってなくって、このころには全身ズブ濡れ。真夏じゃなかったら寒くてたまらなかっただろうな。写真を撮る方は、防水処理必須ですね。



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登山口から2時間半ほどで「ウィルソン株」というでっけえ切り株に到着。



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内部は10畳ほどの空洞になっていて、入ることが出来る。



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見上げると、空が筒抜け。



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撮影ポイントをうまいこと見つければ、こんな感じでハート型の空洞が撮れるってわけ。女性向けの旅雑誌とかサイトで、けっこう見かけるよね、この構図のハート写真。



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ウィルソン株を抜けたあたりから、勾配もよりキツくなる。細い山道を登ったり下ったり、全身を使って前に進んでいく。



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どうしてもトイレを我慢できない人用だろうか。テントが張られていた。持ち運びトイレをもってれば、この中で用を足せる。



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スタートから3時間半。ようやく目的地である「縄文杉」に到着だ。
現在は、縄文杉保護のため、木の周りは立ち入り禁止。展望台から眺めることになる。 



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周囲16m 高さ23mとあって、さすがに他の杉とは比べ物にならないほどデカい。展望台からだとどんな角度で撮影しても、1枚で収まりきらないほどデカい。
でけえ、でけえ、とひとしきり感心して、そそくさと帰路に着く。同じ道を戻るってわけ。疲れ果て、はやく宿でゆっくりしたかったので気持ちが急いて、行きより若干巻きでコース踏破。往復で7時間ぐらいだったかな。
この夏、縄文杉を攻める皆さんの検討を祈る。







「縄文杉」の情報
オススメ度:★★★★☆
アクセス:バスで「屋久杉自然館」へ→そこから登山バスで「荒川登山口」まで
住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町
電話番号:0997-43-5900(屋久島町商工観光課)
営業時間:日のあるうちに登るが吉
定休日:-
予算:登山バス片道850円
関連サイト:鹿児島観光サイト