足立区舎人には桃太郎をコンセプトにした児童公園がある。
桃は川じゃあなくって砂場にあるし、桃太郎誕生前に巨大な赤鬼が既に発見している。
日暮里舎人ライナー・見沼代親水公園駅の団地の狭間に、桃太郎コンセプトの小さな公園があるという噂を聞きつけた。駅からの道のりをどんぶらこどんぶらこと歩いていると、巨大な赤鬼が下半身を地中に埋まられた状態で現れた。砂浜でたわむれる大学生のようである。
赤鬼の眼前には桃。
童話によれば、おばあさんが川で拾ってきたとされる桃だが、現実はまるで逆。砂場中央の切り株にちょこんと乗っかっているのが正解のようだ。
本来鬼が島に渡って、はじめて対峙する赤鬼に、すでに桃を発見されている。こんな脆弱な柵で守りきれるのだろうか。これでは猿キジはもちろん、犬さえ仲間にする猶予なく、きびダンゴもこしらえてる最中に強奪される。桃太郎は生まれるやいなや単身戦わざるを得まい。
しかし、御安心。
こちらの赤鬼、臓器が滑り台となっていて、消化する間もなく滑り落ちることが可能。滑りゆく獲物に、鬼はなにも出来ず、ただ中空を見据えるばかり。
実害のない鬼に安堵するのも束の間。この公園において、真に恐れるべきは痴漢と変質者である。
いかな桃太郎といえ、痴漢・変質者の前には無力。エンカウントしてしまったら、大声を出し、110番をしよう。
小さな滑り台には、桃が描かれている。
中くらいの滑り台には鬼の顔が描かれている。
この公園の子供たちには、滑り台しか遊具を与えないつもりだろうか。
滑り台以外の遊具としては、亀があった。
背中に乗っかって、浦島太郎気分を味わおう。
すまし顔をしているがこの魚、ウナギでもないのに胴体が長すぎやしないだろうか。
顔や尾びれに乗っかって楽しめばいいのか。
乗りがいのないヒラメもいる。
カチカチ山をモチーフにした遊具は、薪を駆け上ったり、空洞に入ったりして愉しむ。
うさぎの顔面の不穏なアザは鬼の仕業であろうか。
■「舎人いきいき公園」の情報■
オススメ度:★★★☆☆
アクセス:日暮里舎人ライナー「見沼代親水公園駅」から徒歩5分
住所:東京都足立区舎人6-3-1
電話番号:-
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関連サイト:公園情報いこーよ