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恵比寿ガーデンプレイスすぐ近くに、10円で遊べるレトロなゲームセンターがあるのをご存知だろうか。
おじいちゃんが一軒家の1階を改装して作った、小さな小さなゲーセンなのだ。
 


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恵比寿駅の線路沿い、ガーデンプレイスのちょい手前。小洒落たカフェやアパレルショップが林立する地帯に、黄色い看板がぽつんと置かれている。



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年季の入った出で立ちが周囲の風景から浮き立って、広告効果を存分に発揮している。
どうやら「あそびば20」というゲームセンターが近くにあるようだ。
くるくると見渡しても、それらしい音も聞こえないし、建物も無い。



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いや・・・




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1軒だけあった。



看板脇の路地に、派手な電飾もなく、それらしい電子音もまったくしないけど、昔懐かしい駄菓子屋ゲームが置かれた、静かな一軒家が入り口を開けている。




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1プレイ10円のFEVER CHANCEと



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おなじく1プレイ10円の新幹線ゲームが、入り口の左右を阿形吽形よろしく守り固めている。



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大人が4人も入ればギュウギュウ詰めの無人のゲームセンター。
ピンボールやパチンコ、UFOキャッチャーが所狭しと並べられている。電源がついていなければ、倉庫だと思っちゃうほど雑然としている。



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ゲーム基盤はダンボールに入れて、保管しているようだ。
イーアルカンフーや迷宮島など、30歳をオーバーしてる僕でさえ、直撃してないレトロゲーだ。



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同行者がテレビゲームをやりはじめた。一回50円。
本来4つのゲームから選べる筐体だが、2つしか選択肢が出てこない。



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ぐるぐる回る景品を鉄の棒で落とす「スーパースコープ」



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商品にだっこちゃんのキーホルダーがあるあたりに歴史を感じる。



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UFOキャッチャーのぬいぐるみは、スーパーマンやクレヨンしんちゃんがメイン。



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レトロなゲーセンのなかでも、ひときわ存在感を放っていたのが、こちらのジュークボックス。



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「川の流れのように」「上を向いて歩こう」「桃色吐息」など曲のラインナップがむき出しの昭和だ。



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「動くのかな~~??」と眺めていたら、店主のおじいちゃんがやってきた。2階で住んでるそうだ。
「電源入れれば動くよ」と操作をしてくれる。1曲50円、3曲なら100円だ。



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「中、写真撮りたいだろ??」とジュークボックスを開けた状態で動かしてくれた。
選んだ曲にあわせて、レコードを取り出し、ターンテーブルに乗っける。



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針が落ちて、スタンド・バイ・ミーが流れ出す。お店の雰囲気と相まって、えげつないぐらいのノスタルジーが襲いかかる。
あんまり音飛びが激しいから、つい2年前に真空管を交換したばかりだという。

おじいちゃんはもともとジュークボックのリース業をしていたんだけど、20年ぐらい前からガレージを改装して、このゲームセンターをやり始めたんだって。
「ほんとなら10万以上で貸せる場所だけど、趣味でね、やってんの」とおっしゃっていた。



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昔は子供がよく遊びに来ていて、新幹線ゲームの景品として、ビックリマンチョコをあげてたそうだ。
現在は客のほとんどが大人。懐かしい雰囲気を味わいたくってやってくる人ばかりなんだって。







「あそびば20」の情報
オススメ度:★★★★☆
アクセス:JR「恵比寿駅」から徒歩5分
住所:東京都渋谷区恵比寿南1-21-22
電話番号:-
営業時間:12:00~18:00
定休日:不定休
予算:ジュークボックス50円
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