浅草の「すし屋の野八」では、シャリがたった1粒だけの一粒寿司が食べられるぞ!
小さいけれど、きちんとお寿司。もはやミニチュアアートの領域に達していた。
▲すし屋の野八
浅草駅から徒歩9分。雷門や浅草寺といった観光名所から少し離れた、それほど喧騒のないエリアに「すし屋の野八」は存在する。場所柄、観光客よりも常連さんが多いお店だ。
値札の一切ないお寿司屋さんで、平均客単価も1万円ほど。私ごとき足軽小僧がほいほい立ち寄れる店ではないが、たまには奮発して下町の粋な飯を食おうじゃないかと来店。カウンターに腰かける。
「適当に1人前お願いします」との注文に、「あいよ!」と威勢よく答え、板前さんがネタを切りはじめる。
「お待ち!」と出されたは、赤身、ひらめ、中トロ、ホッキ貝、ウニ、タコ、玉子の計7貫。
ほうほう、美味そうじゃあないですか。
ちょいと醤油につけて、さっそくいただきましょうか。
ちょいちょいちょい
って、ちっさ!!!!
あれ?
あれあれ?
湯呑がでかいのか???
ちげ~~~~、寿司がチッチェ~~~~!!
シャリ1粒!
タコも1粒!!
お?
おお?
普通の寿司、来た。
デッカ~~~~~!!
普通の寿司、デッカ~~~~~!!
相似~~~~~~~!
そもそも下町のお寿司やさんには、おひな様の祝いや赤ちゃんのお食い初めに、小さな寿司を握る習慣があったそう。遊び心で小寿司をお客さんに握ってあげたら「もっと小さくしてよ!」と無茶振りをされて、そんならとことんやってみるかと、1粒寿司まで行き着いたんだとか。
「1粒寿司はサービスだから無料で作るけど、握りもお好みで頼んでね!!ガハハハハ!」と気さくな板さんは笑って言った。
ロイター通信やCNNなど海外メディアにもたびたび取り上げられ、1粒寿司目当ての外国人客もかなり多い。軒並み「ワオ!!アンビリーバボー!!!」とオーバーリアクションで驚いてくれるが、中には感極まって泣きだした女性もいるそうだ。これには板さんもたまげて「まあまあ泣かずに食べてください」と進めるも、1時間ほど眺め続けて手をつけなかったとか。
さすがに小さすぎて1粒寿司の味は分からなかったけど、普通の寿司はべらぼうに美味かった。
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■「すし屋の野八」の情報■
オススメ度:★★★★☆
アクセス:浅草駅から徒歩9分
住所:東京都台東区雷門1-3-7
電話番号:03-3841-3841
営業時間:17:00~翌2:00
定休日:日曜
予算:一粒寿司は無料。寿司は5千~1万円ぐらい
関連サイト:食べログ