
青森県五所川原に廃バスをつかったラーメン屋がある。空き地にポツンと停まってる。
雪に囲まれ、オレンジの電球に照らされた姿はなんとも情緒がありますな。

スコップ三味線世界大会が開かれるってんで、いま、わたくしは青森は五所川原に来ております。今年一番の大雪で40cmを超える積雪。1km歩くのも普段の2倍時間がかかる。まあ、大会については後ほど記事にします。
スコップ三味線世界大会の観覧をおえ、宿である「ホテルサンルートパティオ」に到着。すぐ目の前の空き地に赤提灯がともっている。

どうやらバスをラーメン屋として利用しているようだ。「食事処ラーメンくどう」と屋号がかかげられている。

このとおり、すぐ真向かいがホテルだ。
オレンジ色の電球にてらされる、バスの車体がなんとも暖かである。

入り口ドアには「ボタンを押してください」とあるが、押すべきボタンは特にどこにもついてない。力で押しあける。

穏やかそうなおじさんが「いらっしゃ~い」とお出迎え。「観光で来たのー?」「雪すごかったでしょー」と青森訛りをまじえつつ話しかけてくれた。

なんでも40年前からこの場所でバスのラーメン屋をやっているという。バスはいまのが3代目。もともとは幼稚園の送迎車だったとか。「最初は屋台でやってたんだけど、寒くて寒くて。温かいバスに変えたの」とおっしゃっていた。
営業時間は夕方6時から早朝4時。この辺りだと深夜営業の飯屋がそれほどないから、重宝されるんだろうな。


天井やテーブルの下に、バスとしてのギミックは残っている。

花柄のちっこいイスに座って、ラーメンの到着を待つ。

天ぷらラーメン550円。かきあげが乗っている。
シンプルな醤油味のラーメン。飲んだあとでスルスルいけるさっぱりとした味つけだ。
雪に囲まれ、もう動けない廃バスですする醤油ラーメン。なんとも情緒がありますな。
「青森来るときは、また寄ってね~」と別れの挨拶をして、ホテルに戻った。

翌朝、バスが停まっていたとこを見ると、もぬけの殻。
あのバス、動くのかよ!
■「くどうラーメン」の情報■
オススメ度:★★★☆☆
アクセス:五所川原駅から徒歩10分
住所:青森県五所川原市田町181
電話番号:-
営業時間:18:00~早朝04:00
定休日:?
予算:ラーメン500円
関連サイト:-
バスの中にはないだろうから、トイレは外でするのかな?